変わった名前なのかなーって思ってたので、少し意外でした
無人島試験から3日が経ち、生徒の次にまた何かあるのかという警戒はもう無くなっていた。
そして俺は今、クラスメイトの石崎、椎名、アルベルト、龍園というメンツでラーメンを食べている。
何故こんなことになっているのかと言うと、石崎が「ラーメンを食べましょう!」と俺に言ったのが始まりである
俺は流石に石崎と2人っきりは嫌だったので、Cクラスで1番心が通じている気がするアルベルトに連絡(連絡先は試験が終わった後、既に交換している)をした。
その時にアルベルトは龍園と一緒に居たので、アルベルトが来ると言うことで龍園も一緒に来ることになった。
(何か龍園が仲間外れにしてる言い方だが、みな想像してほしい。
龍園がラーメンを食べている姿を。
俺にはあまりにも考えられない。
それ以上にアルベルトの方があれだけど...)
そこから椎名に一応連絡(連絡先こ(以下略))した。
何故連絡しようと思ったのかを言うと殺されそうなので言わないが、行けるとのことなので来ることになりこうなった。
「黒瀬さん、ここのラーメン美味しいですね!」
「クク、随分石崎に好かれたじゃねえか」
「何か全然嬉しくない」
(まじで石崎がさん付けする理由が分からん。考えるだけ無駄だけど)
「それにしてもひよりって女子なのによく食べられるな・・・・・・」
石崎が椎名の方を見ながらそんなデリカシーのない言葉を発する。
「これぐらい大丈夫ですよ」
「そ、そんなものなのか・・・・・・?」
「
アルベルトが意外にも言葉を発したこと、そして石崎を超える爆弾発言に、俺は開いた口が塞がらなかった。
(アルベルト、それは...!)
「アルベルトくん。もう一度言って下さい」
ニコニコしている椎名は絶対零度ぐらいの冷気を発している。
だが、俺の殺気を1度浴びているアルベルトはその程度のことで臆さなかった。
「You are going to get fat if you eat that much.」
「アルベルトくん。それはめっ!ですよ♡」
「!!!」
椎名はアルベルトのラーメンの中に、目にもとまらぬ速さで置いてあった胡椒とラー油と一味唐辛子を、下の麺が見えなくなるぐらいにどっさり入れる。
一連の流れに俺と石崎、そしてラーメン屋の店主は唖然としている。龍園は笑っているが。
「ど、どんまい。アルベルト」
「アルベルト、お前は禁忌に触れただけだ」
石崎と一緒にアルベルトを慰めていると、携帯からキーンと言う高い音が鳴る。
これは学校からの指示であったり、行事の変更などがあった際に送られてくるメールの受信音だ。それとほぼ同時に、船内アナウンスも入る。
『生徒の皆さんにご連絡いたします。先ほど全ての生徒宛に学校から連絡事項を記載したメールを送信いたしました。各自携帯を確認し、その指示に従ってください。また、メールが届いていない場合には、お手数ですがお近くの教員まで申し出てください。非常に重要な内容となっておりますので、確認漏れのないようお願いいたします。繰り返します────』
「全員携帯を机の上に置け」
龍園からの命令に全員が机の上に携帯を置く。
「メールを確認しろ」
そう言われてメールを確認すると、こう書いてあった。
『間もなく特別試験を開始いたします。各自指定された部屋に、指示された時間に集合して下さい。10分以上の遅刻をした者にはペナルティを科す場合があります。本日20時40分までに2階204号室に集合して下さい。所要時間は20分ほどですので、お手洗いなど済ませた上、携帯をマナーモードか電源をオフにしてお越し下さい』
「それで何時からだ?」
「俺は16時40分からです」
「Same as.」(同じです)
「私は19時20分からです」
「俺は20時40分からだ」
石崎、アルベルト、椎名、俺という順番で答えていく。
「俺と黒瀬、石崎とアルベルトが同じか・・・・・・」
(かなり不思議だな。俺と龍園が同じになるなんて)
「Boss」
「ああ、分かってる。俺はこれからあるやつと話しに行く。ククク、麺が伸びないうちに早く食べろよ」
「え?ってほんとだ!麺が~!」
石崎が麵が伸びていることに悲しむ中、龍園は1人でラーメン屋を去っていった。
(龍園って意外と良い奴なんだな。俺たちのラーメンの心配をするあたり)
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時間になったので集合場所に指定されたところに向かうと、龍園と葛城が衝突していた。
「────この組は学力の高い生徒が集められていると思っていたが、お前とそのクラスメイトを見る限りそうではないかも知れないな」
「学力だ?くだらねーな。そんなものには何の価値もない」
「それこそ残念な発言だ。学業────」
「学業の出来不出来は将来を左右するとでも言いたいのか?そんな考えのままだと可哀想な頭のままだぞ、葛城」
葛城と龍園の会話に、自分の頭を指しながら乱入する。
「ッ!」
「クク、そう言うことだ葛城。精々その可哀想な頭で頑張れよ」
龍園は合図を出して、後ろにいたCクラスの生徒を連れて歩き出す。
俺もそこへと加わると、葛城に肩を掴まれた。
「まさか黒瀬、お前がCクラスに行ったやつなのか?」
(こいつの持ってる情報網も、坂柳に比べて可哀想なものだな)
「そうと言ったら?」
「おまえをそういうやつだと認識させてもらう」
(そういうのところを明らかにしやがれ。この○ゲー!)
「そうか」
明白に話すことのできない相手と話すことはないので、俺は指定された部屋に行きノックをする。
「入りなさい」
許可をもらい部屋の中に入る。そこには真嶋先生と先に入っていた龍園たちがいた。
空いている椅子に座ると先生が話を始める。
「Cクラスの龍園、
そこから真嶋先生から今回の試験に関する説明が行われた。
(俺たちが配属されたグループは『辰』(竜)。メンバーは、
Aクラス:葛城
Bクラス:
Cクラス:小田
Dクラス:櫛田
ルールは、
・試験開始当日午前8時に一斉メールを送る。『優待者』に選ばれた者には同時にその事実を伝える。
・試験の日程は明日から4日後の午後9時まで(1日の完全自由日を挟む)
・1日に2度、グループだけで所定の時間と部屋に集まり1時間話し合いを行うこと。
・話し合いの内容はグループの自主性に全てを委ねるものとする。
・試験の解答は試験終了後、午後9時30分〜午後10時までの間のみ優待者が誰であったかの答えを受け付ける。なお、解答は1人1回までとする。
・解答は自分の携帯電話を使って所定のメールアドレスに送信することでのみ受け付ける。
・『優待者』にはメールにて答えを送る権利が無い。
・自身が配属された干支グループ以外への解答は全て無効とする。
・試験結果の詳細は最終日の午後11時に全生徒にメールにて伝える。
・他人の携帯を盗んだり、脅すなどの脅迫行為で優待者のに関する情報を確認することや、勝手に他人の携帯を使って答えをメールするなどの行為、最終試験終了後は直ちに解散し一定時間他クラスの生徒同士での話し合いを禁じそれを破れば『退学』とする。
あとは、
・明日から午後1時、午後8時に指示された部屋に向かう。
・初顔合わせの際には室内で必ず自己紹介を行う。
・室内に入ってから試験時間内の退室は基本的に認められていない。
・万が一トイレ等が我慢できなかったり体調不良の場合はすぐに担任に連絡し申し出る。
そして今回定められた『結果』は、
1,グループ内で優待者のクラスを除く全員の解答が正解していた場合、グループ全員に50万プライベートポイントを支給する(優待者の所属するクラスメイトも同様のポイントを得る)。
優待者には100万プライベートポイントを支給する。
2,グループ内で優待者のクラスを除く全員の答えで、1人でも未解答や不正解があった場合、優待者には50万プライベートポイントを支給する。
上2つとは違い、試験中24時間いつでも解答を受け付けるものが下の2つで、
3,優待者以外の者が、試験終了までに答えを学校に告げ正解していた場合、答えた生徒の所属クラスはクラスポイント50ポイントを得て、正解者には50万プライベートポイントを支給する。
また優待者を見抜かれたクラスは-50クラスポイントのペナルティを受ける。及びこの時点でグループの試験は終了となる。
なお優待者と同じクラスメイトが正解した場合、答えを無効とし試験は続行となる。
4,優待者以外の者が、試験終了までに答えを学校に告げ不正解していた場合、答えを間違えた生徒が所属するクラスは-50クラスポイントのペナルティを受ける。
優待者は50万プライベートポイントを得ると同時に優待者の所属するクラスは50クラスポイントを得る。
答えを間違えた時点でグループの試験は終了となる。なお優待者と同じクラスメイトが不正解した場合、答えを無効とし受け付けない。
簡単にすると、
結果1は4日後の午後9時30分から午後10時までに全員正解した場合。
結果2は4日後の午後9時30分から午後10時までに1人以上が不正解した場合。
結果3は4日後の午後9時30分までに優待者を答え、正解した場合。
結果4は4日後の午後9時30分までに優待者を答え、不正解した場合。
結果発表時に優待者と解答者の名前は公表されない。
また、望めばポイントを振り込んだ仮IDを一時的に発行することや分割して受け取ることが可能。
あとは先生が言っていた「大前提としてAクラスからDクラスまでの関係性を1度無視しろ」ということはかなり重要だろう)
先生は話を終え、退室を欲する。
俺たちはその指示に従い、各自の部屋へと戻る。
その途中、龍園が変わったことを聞いてきた。
「ずっと無言だったが話は聞いてただろうな?」
「聞いていた。龍園は明日の『優待者』メール後にクラスメイト全員集めるだろ?」
「ああ」
「もし俺が明日までに優待者がいるグループが分かれば、そいつらだけを集めてくれ。あと、他グループに誰が居るのか教えてくれ」
この試験はいわゆるチーム戦、クラスが一丸となって挑む試験に当たるはずである。
そうなると全員が持っている情報を集めないことには、この試験で勝つことは無理だろう。
「黒瀬、お前は今回の試験で雑魚どもの指揮をしろ。そしてお前の実力を計らせろ。必要なら、連絡等は俺がやってやる」
(りゅ、龍園...。お前ってやつは...)
「本気でやらせてもらう・・・・・・。てか俺の実力ぐらい分かってるだろ?」
「お前は今まで本気でやっていたと言えるのか?まあ答えなんて分かりきってるがな」
「今まで制限された中では本気でやってたからな。今回みたいな制限なしは初めてだ」
そう言ってもDクラスの中ではかなり自由にやらせてもらったとは思うが、完全な自由ではない。
クラスメイトに悟られることなく動くというのは、なかなか骨が折れることである。
そんなDクラスは明確なリーダーがおらずまとまりがない。
そんなところで本気になったところで、1人で出来ることは高が知れていることだ。
「クク、なら1つだけお前に言っておく。俺らの『辰』だけは終わらせるな。それ以外は好きにしろ」
(結局全てじゃないのかよ)
「何かやりたいことでもあるんだろ?まあ俺には興味無いが」
「そういう事だ。もし終わらせた場合、覚えておけよ」
「分かってる」
自分の部屋前に着いたので、ここで龍園と別れた。