部屋の中にある椅子に座り、紙とペンを用意して今回の試験について考える。
(グループ内に1人いる『優待者』。
そいつを今ある情報で探し出すのだが...。
やはりAクラスからDクラスまでの関係性を無視することが今回の試験で1番の鍵)
今思いついたことを紙に書いていく。
Aクラス:葛城康平 西川亮子 的場信二 矢野小春
Bクラス:安藤紗代 神崎隆二 津辺仁美
Cクラス:小田拓海 黒瀬神威 園田正志 龍園翔
Dクラス:櫛田桔梗 平田洋介 堀北鈴音
(これからクラスの部分を取り除く)
葛城康平 西川亮子 的場信二 矢野小春
安藤紗代 神崎隆二 津辺仁美
小田拓海 黒瀬神威 園田正志 龍園翔
櫛田桔梗 平田洋介 堀北鈴音
(これでクラスという壁は無くした。次にどうやって見つけるかだが...)
クラスの壁を無くし次にやることを考えていると、携帯がメールを受信したらしく音が鳴る。
「おお、今回の試験での答えに十二支が関係してるな」
届いたメールは先程龍園に頼んだ、他グループのメンバー表だ。
(十二支は子(鼠)、丑(牛)、寅(虎)、卯(兎)、辰(竜)、巳(蛇)、午(馬)、未(羊)、申(猿)、酉(鳥)、戌(犬)、亥(猪)。
これは答えに関する
例えば子なら1番目、辰なら最初から5番目。
ということは、それをグループに当てはめて、子は何かしらの1番目、辰なら何かしらの5番目のやつが『優待者』ってことになる。
この何かしらにグループにいる人の
現在は苗字か名前のどちらかしか分かっていないから、それをあいうえお順に並べると)
苗字の場合、
安藤 小田 葛城 神崎 櫛田
名前の場合、
龍園 黒瀬 櫛田 葛城 矢野
(俺らのグループは櫛田か矢野になるな。
これを他のグループにも当てはめて...)
グループごとに名前と苗字を番号に当てはめていく。
当てはめたらクラスごとに何人『優待者』がいるかを数える。
「苗字の場合が全クラス3人ずつ『優待者』がいることになって、名前の場合はかなりバラつきがある」
(優待者の数は恐らく平等。
そうじゃないと全てが結果3になった場合、『優待者』が多いクラスは損をするだけ。
逆に結果1、2、4になった場合、『優待者』が多いクラスは得をする。
そうなると、名前じゃなくて苗字になるな)
『優待者』の予想がついたので、龍園に明日呼んでもらう生徒の名前を送る。
「これで『優待者』は分かった。攻撃はこれで出来るが、防御がな」
(どうする俺。
もし攻撃を辰と自クラス以外のグループにすれば、後々頭のきれるやつによってCクラスが攻撃したことがばれる可能性がある。
そして攻撃されるって可能性が出てくる...。いや待てよ)
「・・・そういうことか。上手くいけば楽しいだろうな」
俺の部屋に不気味な笑い声が響いたのであった。
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大量のロボットの残骸と死刑囚の死体が転がり血とオイルの匂いが充満する部屋。
そこに1人佇むコンバットナイフを持った赤い目をした少年。
その少年を見て慌てる、施設に働く大人たち。
彼はこの施設に来て3年目となる21期生の唯一の生き残りであり、施設が稼働して初となる『試練』をクリアした者。
「おい」
「・・・・・・何だ?」
「初めて俺と一緒に戦ったがどうだった?」
「・・・・・・最高だ」
「それは嬉しいな」
「・・・・・・なあ俺」
「なんだよ」
「・・・・・・俺は何故2つの人格に分かれたんだ?」
「俺が知るわけないだろ。俺はお前であってお前は俺だ」
「・・・・・・死にたい」
「死んでしまったら永遠に『自由』を得ることは出来ないぞ」
「・・・・・・俺に『自由』が戻ることはない」
「諦めたのか?」
「・・・・・・」
「はあ・・・・・・。『自由』に空を飛ぶことが出来た鳥は、支配者に捕まり鳥籠に入れられて『自由』を奪われる。その鳥がいつになったら『自由』を取り戻すのか・・・・・・見させてもらうぞ。ここからどうなるのか────」
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ダン!ダン!ダン!
俺の部屋にドアを叩く音が響き渡る。
(今、何時だ?)
そう思って時計で時間を確認すると、9時であることを示していた。
(9時...。ってやば!)
どうやら優待者について考えた時に久方ぶりに頭を酷使したため、かなりの間熟睡していたらしい。
(普段は見ない夢も見てしまったし。とりあえず身支度するか)
俺は急いで身支度をしてドアを開ける。
そこにいたのは龍園と、昨日に呼んでもらうよう頼んだ『優待者』のいるグループにいるCクラスの生徒全員だ。
「遅れてすまない。入っていいぞ」
その言葉を聞いてぞろぞろと中に入ってくる。
(遅かった理由を聞かれなくて良かった)
全員が入った後に鍵をかけるとベットを触っていた龍園が聞いてくる。
「妙にベットが暖かいが、まさか寝てたんじゃねえだろうな?」
(あー、何かチェックされたし。口調がもう怖いです。はい)
バレてしまったのなら仕方がない。
俺は龍園の近くまで行き高らかに自白する。
「ハーッハッハッハッ!寝ていて何が悪い!睡眠というものは栄養の摂取よりも重要なこと!それをo────」
龍園の渾身の回し後ろ蹴りが俺の顔面にクリティカルヒットし背中から倒れる。
「龍園さんの蹴りをもろに食らったぞ!」
「流石にやばいんじゃ・・・・・・」
それを見ていたCクラスの生徒たちは慌てだす。
「蹴りの感触からしても、この程度で倒れるようなタマじゃねえ。さっさと起きやがれ」
「バレてたか。いてて・・・・・・」
常人なら鼻が折れていてもおかしくない一撃だが、俺にとっては鼻血程度で済むものでしかない。
(俺の骨は訳あって常人より硬いんですよ。主にあの施設のせいで。
それでも足に鉄板が入ってたら流石に折れるけどね)
鼻血を手で拭いながら立ち上がる。
「す、すげー・・・・・・」
「アルベルトと龍園さんを倒したっていうのは本当だったんだな・・・・・・」
そのことに驚きを隠すのことができない外野。
「まあ、朝から蹴りを食らったが、話を始めたいと思う。まず、
気を取り直して俺が予想した『優待者』3人にメールを見せるように指示する。
3人は全員に見えるようにメールを見せ、自分たちが『優待者』であることを明かす。
(当たっていたな)
「クク、どうやら『優待者』の予想は当たってたんだな」
「そうだな」
「たった半日で分かるなんて・・・・・・」
「まじですげー・・・・・・」
「もう携帯は片付けてくれても構わない」
3人が携帯をポケットの中に入れたと同時に口を開く。
「俺の予想は合っていた。次に何故『優待者』のいるグループの生徒の全員を集めたのかと言うと、今から言う指示に従って動いてほしいからだ」
「クク、それを聞かせてやれ」
「それはな────ということなんだがいいか?」
「大丈夫です」
「オッケー」
「分かりました」
俺の作戦を聞いた龍園以外のやつが頷く。
(うむ。これで残りは攻撃のみだな)
「じゃあ、もう帰っていいぞ」
特にこれ以上話すことはないので部屋から出るように促し、残ったのは俺と龍園だけになった。
「まさか半日で『優待者』の法則を見抜くとはな。お前をCクラスに入れて正解だった」
「CクラスはDクラスより居心地がいいから俺にとってはありがたい環境だ」
何かをやろうとしても協力的な人間が少ないDクラスに比べ、こちらはしっかりと指示を聞いてくれる良い人間ばかり。
やはり『不良品』と呼ばれるだけはあると思う。
「クク、それは嬉しいな」
「今日で6グループ、明日にはほとんどのグループを終わらせる気ではある」
「こっちもやることがあるからな。今回は頼んだぞ」
「ああ」
その言葉を最後に龍園も部屋から退出していった。
待たされる側
午前9時。豪華客船の廊下の一角。ここにはある男が呼び出した人と王がいる。
「お、遅いですね。龍園さん」
「そうだな。あいつ、まさか寝てるんじゃないんだろうな?」
予定時刻を過ぎても出てこない黒瀬に、待たされている龍園の怒りが溜まっていく。
その様子を見たCクラスの生徒はこう思った。
(早く出てこいよ!黒瀬!)
「ちっ、なかなか出てこねえな」
龍園は部屋のドアに近づき、3回叩く。
応答が無い。
少し強く3回叩く。
応答が無い。
「クソ野郎が」
キレた龍園はかなりの強さでドアを叩き始める。
それも1回叩くごとにその強さは上がっていく。
ドン!ドン!ドン!ドン!ダン!ダン!・・・・・・
(早くしてくれー!そうじゃないと龍園さんがー!)
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とりあえず人格が分かれたことにしてみた。
これが吉と出るか凶と出るか・・・・・・