ようこそ2人の最高傑作がいる学校へ   作:クリッピー

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第45.5話 とある日記1

 この日記には僕が働いていた場所に関する情報が入っている。

 

 ほとんどが公にすることのできない情報ばかり。

 

 もし公になってしまえば、これを読んでいる君と君の親族は消されてしまうだろう。

 そして、全てが闇の中へと消えていく。

 

 一応言っておくと、書かれていることには憶測も含まれている。

 あくまでも僕の主観でしかないから本当のことは分からない。

 

 色々と僕に物申した気持ちが湧いてくるかもしれないが、すまない。

 この日記が君に渡ったころには僕はこの世にはいない。

 この世にいたとしても、永遠に会うことはない。

 それぐらいのものだと思ってほしい。

 

 

 

 ならなぜ、こんな危ないものを僕が外に出したかというと、ある人物にこの日記を渡してほしいから。

 

 

 僕がその人物について知っていることは2つ。

 

 ・僕がいたところの先生が1番憎悪を抱いている相手。

 

 ・僕がいたところの最高傑作の彼と何らかの関係があること。

 

 その人に渡れば先生を止めることが出来るかもしれない。

 少ないヒントではあるが、頑張って渡してほしいと思っている。

 

 

 次のページから日記が始まるが、見たとしても口外禁止でよろしく頼む。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 20××年4月16日

 

 私はとある実験に参加するため、北半球にある人口島に来た。

 

 私と同じ研究者は15人。

 全員、先生にお世話になった人。

 なので見知った顔が多い。

 

 島はかなり広く、滑走路や研究所などがある。

 島の近くには無人島があり、こちらもここと変わらないぐらいの大きさがある。

 

 実験内容は新たな薬品の開発としか聞いていないが、こんな辺境の地でやるようなことではないと思う。

 だが誰もそのことに触れない。

 なぜなら先ほど言った通り、皆先生の世話になっているから。

 

 私はそれが不安に思い、この日記を書こうと今日決意した。

 

 

 

 4月20日

 

 島に来て5日目、一通り施設の設備になれた頃、5人の少年がこの施設に来た。

 何のために来たのか、全く想像がつかない。

 

 我々は彼らの健康状態などを随時確認し、常に行動を監視する。

 

 残りの人達で新薬の開発に取り組んだ。

 

 

 

 12月30日

 

 新薬の試作品が完成した。

 効果は致命傷以外の傷を完治させるというもの。

 

 我々は先生にそれを渡し、試験を開始する時に少年たちを連れて来た。

 

 普通なら動物で試験をしてから人間と移るはずだが、今回は動物で試験をせずにいきなり人間で試験をするようだ。

 

 私はそのことに動揺してしまう。

 

 傷を完治させる薬をいきなり人間に投与するのはあまりにも危険過ぎる。

 ほとんどの確率で死に絶え、生きれたとしても仮死状態になってしまうだろう。

 そんなものをこんな子供に投与するのはどうかしてる。

 

 案の定、薬を投与された少年たちは全員死んでしまった。

 

 

 

 20××年 1月5日

 

 先生が新たな少年たちを連れて来る。

 

 私はそれが怖かった。

 またあの少年たちみたいな運命を辿ってしまうと。

 

 彼らを専用の場所に入れ、先生は私たちだけを残しこう言う。

 

「この実験をお前らは残酷に思うかもしれない。だが、これが成功すればこの世を変えられる。この腐りきった世界を全て」

 

 その時の先生の顔はひどく歪んでいた。

 まるで、復讐を成そうとしているかのような。

 

 

 20××年 4月16日

 

 この島に来てはや3年。

 私がここに来る4ヵ月前に産まれた娘はもう3歳になっているころだろう。

 健やかに育ってほしいと願うばかりだ。

 さて、前回から2年近く書いていなかったから少し書き方を忘れてしまったが、色々なことを書かせてほしい。

 

 まず薬についてだが、あと少しの段階まで来ることができた。

 残り1年ぐらいで完成するだろう。

 

 私が書いていなかった間、何度も試験を繰り返し100人以上の少年たちがこの世を去って行った。

 生きている子たちも、人間と言える状態ではないのが多い。

 だが前回の試験では特に異常のない子が数人出てきた。

 その子たちをしっかりと観察していき、完成に近づけたい。

 

 次にここへ来る子供たちについてだが、どこから来ているのかが分かった。

 それはどこかのスラム街で明日に向かって必死に生きている子たち、孤児であることだ。

 どうやってここへ連れて来ているのか知らないが。

 

 ここ最近、見知らぬ人たちが出入りをしている。

 何か良からぬことが起ころうとしているのだろうか。

 

 

 

 9月20日

 

 もう少しかかると思われていた新薬がついに完成した。

 やはり効果がものすごいため、代償として記憶の一部が欠如してしまうというのはあるが、気にすることではないだろう。

 

 次に開発する薬も決まっており、それは人体の再生能力を上げるというもの。

 おそらく2年以内に完成するだろう。

 

 

 11月3日

 

 この施設に数百人の子供たちが来た。

 

 前回まで来ていた子たちと違うところは3つ。

 1つ目は人数の多さ。

 2つ目はまだ薬の試作品すら出来ていないということ。

 3つ目は見た感じだとスラム街以外から来た子たちがいるということ。

 

 新薬の開発以外に何か行われようとしているのだろうか。

 

 




次から5章に入っていきます。
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