ようこそ2人の最高傑作がいる学校へ   作:クリッピー

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第5話 小テスト

「ぎゃははははは!ばっか、お前それ面白すぎだって!」

 

 2時間目の数学の授業中、今日も池が大声で談笑していた。

 相手は山内で、入学してから3週間、今の2人に須藤を合わせて3バカトリオなんて呼ばれているらしい。

 その近くでは、女子グループが放課後の約束をして盛り上がっていた。

 

「うーっす」

 

「おせーよ須藤。あ、昼飯食いに行くだろ?」

 

 授業も後半に差し掛かろうかという頃に須藤が登校してきた。

 こんなうるさい中、俺は真面目にノートをとっている。

 というのは建前で、実際には脳内1人チェスで苦戦していた。最近脳内CPU(自分)が強くて負けてしまうのが多々ある。

 

 ちなみに、これがDクラスの授業風景である。

 生徒の大半が喋っていて、ごく少数であるが真面目に勉強している生徒もいる。そして先生は全てを黙認している。

 

(まあ実力を測るのにどうやって測るのかを言ったら、素が見られないからね)

 

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 3時間目の社会、担任の茶柱先生の授業である。

 

「ちょっと静かにしろー。今日はちょっとだけ真面目に授業を受けてもらうぞ」

 

「どういうことっすかー。佐枝ちゃんセンセー」

 

「月末だからな。小テストを行うことになった。後ろに配ってくれ」

 

 そう言って、1番前の席の生徒たちにプリントを配っていく。

 テスト用紙は1枚、主要5科目の問題がまとめて載った、それぞれ数問ずつの小テストだ。

 

「えぇ~聞いてないよ~。ずる~い」

 

「そう言うな。今回のテストはあくまでも今後の参考用だ。成績表には反映されることはない。ノーリスクだから安心しろ。ただしカンニングは当然厳禁だぞ」

 

(成績表にはってことは、他の何かには反映されるのか?)

 

 そして小テストが始まり、問題を解いていく(脳内1人オセロ中)。

 一科目4問、全20問で、おそらく各5点で100点満点。

 ラスト3問くらいは少し桁違いだったが、オセロを途中で中断してやれば何とか解くことが出来た。

 小テストの点数なんて貼り出されるわけがないし、100点を取っても問題ないだろう。

 

 授業チャイムが鳴るまで、俺は脳内1人オセロを楽しんだ。

 

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「お前らさ、正直に言えば許してやるぞ?」

 

「何だよ正直にって」

 

「俺は怒られることした覚えないぞ」

 

 昼飯を終えた俺は、綾小路たち(池、須藤、山内もいるよ)と一緒に自動販売機傍の廊下に座り込み雑談をしていた。

 俺は最近、須藤と仲良くなったおかげで池や山内とも仲良くなれたのだ(綾小路は仲良いのか分からん)。

 そんな中突如、池が俺たちに、にじり寄って来たのだ。

 

「俺たちは友達だよな?3年間苦楽を共にする仲間だよな?」

 

「あ、ああ。そうだけど」

 

「そうだな」

 

「当然・・・・・・彼女が出来たら報告するよな?」

 

 いきなりことに俺と綾小路は?マークを浮かべる。

 

「は?彼女?そりゃ、できることがあればな」

 

「俺は彼女なんていないぞ」

 

「嘘をつくなよ黒瀬、こっちには証拠があるんだぞ」

 

 そう言って、池は俺に携帯を見せてきた。

 そこには週刊誌のように隠し撮りされた、女の子をお姫様抱っこする俺の姿。

 

(あの日、お前教室いたはずだろ。誰が撮ったんだよ、これ)

 

「これについて聞かせてもらうぞ」

 

「なんだなんだ、ってめっちゃ可愛いじゃんこの水色の髪の子!何お姫様抱っこしてんだよ!この子が誰か教えろ!」

 

 山内が池の声に反応し、こちらに寄ってきた。

 

「俺はこの子について一切知らん。この写真についてだが、彼女は膝に怪我(擦り傷)をしていて、可哀想だったからお姫様抱っこをしただけだ」

 

「なんだそのお姫様抱っこしただけって!入学していきなりお姫様抱っこするとかおかしすぎるだろ!絶対この子と付き合ってるだろ!」

 

「本当なんだがな・・・・・・」

 

 困っていると、須藤が助け舟を出してくれた。

 

「それはねえと思うぞ。こいつバスケ部によく来るけどよ、最後まで練習付き合ってくれるんだよ。普通彼女がいたら、最後まで練習付き合うと思うか?それに、こいつに彼女がいたら絶対見に来てると思うけどな」

 

 思いがけない須藤の援護に内心びっくりする。

 

「そ、そうだけどよ・・・・・・」

 

「あ?まだ疑ってんのか?」

 

「いや、もう疑ってないって全然。そ、それより綾小路!堀北(ほりきた)と付き合ったりしてるんじゃないだろうな?抜け駆けは絶対に許さないからな」

 

 須藤の援護によって池の旗色が悪くなり、攻撃対象が綾小路に変わる。

 

(てか堀北って誰?まさか綾小路の隣人の名前?)

 

 堀北について考えているうちに、話がまた変わっており平田の話に変わっていた。

 

 その後、綾小路が自販機に向かった時に山内がココアを要求していた。

 なんでも山内は、残り2000ポイントぐらいしか残っていないらしい。

 

(お前らゲームに金を使うのはいいけど、もっと計画的に...「山菜定食とかいうやつだろ?あーやだやだ、草食ったり水飲む生活とか送りたくねー」

 は?いつかはお世話になるかもしれないものに対して、それは失礼じゃないかな!?)

 

 そんなことを思いながら、俺は先に教室に戻ると言い教室に戻った。

 

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『今日、櫛田ちゃんたちと遊びに行くけど、お前も行く?』

 

 午後の授業中、メールが来たので確認したら遊びのお誘いだった。

 正直嬉しいがこの後、陸上部にお邪魔するので断っておく。

 

『誘いは嬉しいが、今日は用事があるから断る』

 

 とメールを送ったら、彼女いる疑惑を持たれてしまっているせいで、また疑われてしまったが、

 

『俺がいても邪魔だし、池や山内のためを思って断る』

 

 と送ったら何とかなった。

 

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