ようこそ2人の最高傑作がいる学校へ   作:クリッピー

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今回は説明回。次にあれが控えてるから短めです


第60話 期末テストが試験

 某日、クラス内はいつもと違う空気が漂っていた。

 Dクラスよりかは少し軽いがそれでも重く感じてしまう。

 

「皆さん、席に着いてください」

 

 Aクラスの担任である坂上先生は教室にやって来るなりそう言ってくる。

 それに従って生徒たちは席に座っていく。

 

「それではこれより中間テストの結果を発表します。今回の平均点はだいたい40点、1学期に行われた中間テストと期末テスト同様、赤点を取った生徒は即退学となりますので注意してください」

 

 それを聞いて、一部から固唾を飲む音が聞こえてくる。

 普通の学校では有り得ないことだが、この学校ではクラスメイト全員のテストの成績がクラスに晒される。

 点数の高かった者から低かった者、全員等しく知れるため、次のテストに向けて準備することが出来る。

 まあ、赤点を取ったら退学になってしまうが。

 

「あ、危なかった・・・・・・」

 

 声の主は石崎で、中間テストは体育祭の成績によって加点されているとはいえ、点数の悪い奴からの並び順でトップに立ち、1番低い教科で45点と次の期末テストが不安になってしまう。

 伊吹は10番手、アルベルトは17番手、龍園は25番手。

 ひよりは俺と金田より少し低く3位という結果だった。

 どうやらひよりを除く俺の周りにいる人たちは、そこまで良い順位ではないようだ。

 

(今回は勉強会をしなかったが、次からやらねえとな...。

 ちなみに俺は安定の1位だ。

 隠しても良かったが、勉強が出来ることがバレてる可能性があったし、それにこのクラスのやつに俺がどれだけの実力があるのか分からせる必要があったからな。

 これは龍園へ反逆したいやつらに機会を与えたと同時に、脅威となる。

 俺は龍園が築くクラスの方が興味はあるし、反乱分子がいるのは今後の暇潰しになるからこのままでいいけど)

 

 坂上先生は自分の腕時計を確認し、皆に静かにするよう伝える。

 

「えー来週、2学期の期末テストに向けて8科目の問題が出題される小テストが実施されます。テストは全100問の100点満点、内容は中学3年生レベルのものになっています。あと、1学期に行われた小テストと同様に、成績には一切影響を与えません」

 

 あまりに短い期間でテストをすることが嫌なのか、一部から不満の声が聞こえるが、成績に影響しないと知った瞬間、歓喜に似たものへと変わる。

 

「ですが、小テストの結果を基に、期末テストではクラス内の誰かと2人1組のペアを作ってもらうことになっています」

 

 そこから次に行われる試験についての説明が始まった。

 

(次の試験は期末テストで、ペーパーシャッフルというもの。

 科目数は小テストと同じで8教科、1日4教科の2日間で行われる。

 テストは各50問の100点満点、合計400問の800点となっている。

 

 今回の赤点には2種類。

 1つは、全科目の最低ボーダーである60点を下回った教科が1つでもあると2人とも退学。

 これはペア2人の点数を足した合計点のこと。

 例えば石崎と龍園が組んだ場合、石崎が0点でも龍園が60点を取れば退学はなし。

 だが、龍園が60点より下の場合は退学となる。

 もう1つは総合点で、合計点と同じようにボーダーが定められており、それを下回れば退学。

 こちらはまだボーダーの点数が決まっていないが、例年は700点前後らしい。

 

 もし休む場合、学校が正当性を問いやむを負えない事情が確認されたときだけ、過去の試験からの見込み点を与えられるが、休むに該当しない場合は0点扱い。

 

 テスト中のペナルティはカンニングをした場合のみ。

 した者は即失格となり、パートナー共々退学となる。

 

 そして肝心のペア発表は小テストの結果が出た後になっている。

 

 ここまでならただのテストとそこまで大差ないが、本題はここから。

 

 今回のテストは『攻撃』と『防御』がある。

 攻撃とは、期末テストで出題する問題を自分たちで考えて作成し、それを所属していない3クラスのうち1つへ割り当て仕掛けること。

 逆に防御とは、そのテストを迎え撃つということだ。

 もし問題文と解答が完成しなかった時は、学校側が用意しているテストに差し替えられるが、難易度は低めに設定されているようだ。

 

 そのテストで自クラスの総合点と相手クラスの総合点を比べ、勝ったクラスは負けたクラスから50ポイントを得られる。

 例えばAクラスがDクラスに攻め、総合点で勝てば50ポイント、負ければ-50ポイント。

 DクラスもAクラスを指定した場合は、一度に100ポイントが動く。

 

 攻撃するクラスの選び方だが、希望するクラスを小テストの前日に俺たちが1つ指名し、それを先生が報告。

 その時、被っていた場合は代表者を呼び出してクジ引き。被っていなかった場合はそのまま確定する。

 

 内容はだいたいこんな感じだ。

 問題を自分たちで作って戦い、ボーダーを上回りつつ、相手クラスの総合点に勝つ。

 

 簡単そうに思えて、案外厄介な試験なのかもしれない。

 俺が予想しているペアの法則が、小テストで点数1位の者と40位の者、2位と39位が組むというものなんだが、中間辺り、すなわちアルベルトぐらいの学力のやつらがボーダーを下回る可能性が高い。

 それは中間辺りには一部に特化した生徒が多く、その2人が組んだ場合、両方共が苦手な教科が来た時に60点を下回る可能性が出来てしまうからな。

 極端に低いやつよりも中途半端なやつが退学になる可能性が高く、今後の試験を大きく左右する分岐点と言っていいだろう)

 

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