ようこそ2人の最高傑作がいる学校へ   作:クリッピー

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かなり短めですが約5ヶ月ぶりの更新。一応修正がおわったため、投稿させていただきました・・・。

修正等で結果が変わったことはありませんでしたが、大幅に加筆された話もあります・・・。
それが何話なのか本来なら載せるべきなんですが、わたくし忘れてしまったのですよ。。
見返せばいいのですが、全て見るやる気が起こらず・・・
本当に申し訳ないです・・・(o*。_。)oペコッ

(Aクラスの方はこの後行いますのでお待ちを)

今後も気合い入れて更新するつもりなので、温かく見守ってくださるとありがたいです。


第7章
第72話 異変


 俺には絶対に成し遂げたい2つの目標があった。

 

 1つは自分の兄を超えること。

 もう1つは自分の母親に会うことだ。

 

 一見ちっぽけに映る目標だが、俺にとってはスポーツ少年たちが口を揃えて言う、『プロに入る』という夢を叶えるよりも難しいものだった。

 

 兄を超えることは並大抵の努力程度では絶対に無理なことであり、己が出し切れるものを全て吐き出したとしても届いたことは一度たりとも無かった。

 そして母親に会うことも、『会いたい』と父親や執事の方々に言ったとしても、毎回返ってくるのは『容体が回復したら』で、一度も会わせてもらえなかった。

 

 

 そんな2つの目標だが、俺はそれを叶えることがここに来た父親の言葉によって、永遠に不可能となった。

 

 それは目標の根幹にも当たる2人が死去してしまったから。

 

 2人の死因などは聞かされておらず、ただただ死んだと告げられただけ。

 

 それだけで目標が生きがいとなっていた俺にとっては、自己を見失うに十分だった。

 

 

 

(俺はなぜ生きているのか)

 

 何度俺に問いただしたか分からない言葉を頭の中に思い浮かばせる。

 

 生きがいとなっていた目標を失った俺はその答えを追い求め続ける。

 

 だが、その答えは導き出せない。

 

 

 

(今まで生きてきた意味は何だったのか)

 

 目標に対してただひたむきに取り組んできた俺には分からない。

 

 兄を超えるために取り組んできた努力も、母親に教えるために磨いてきた家事も、それを見せる相手がいなければ全て意味がない。 

 

 目標が無くなったことで生きている意味を見出せなくなった俺はそれを問い続ける。

 

 だが、何も返ってこない。

 

 

 

(誰でもいい、教えてくれ)

 

 だが、その問いに答えを与えてくれる人物はいない。

 

 

 

(何かを無くすのはもう嫌なんだ)

 

 

 

 自分の大切なものを二度も失った男はそう言って殻に閉じ込もるのであった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 12月も半分が終わり、本格的に寒くなってきた空気に身を震わせ、寒さから体を守るために防寒着を着用するようになった。

 この前にあった試験はAクラスが大敗することで100ポイントを失うと同時に、Bクラスも100ポイントを失うこととなったため、全体的な差が埋まる形となった。

 試験が終わりのんびり過ごす今日も放課後となり、1人で寮へと向かうおれは自身の身に起こっている異変に気が付く。

 

(今日は妙に体がふらつくな。

 風邪とか一度もかかったことのない健康体なのに...)

 

 病気などと無縁と思っていたこの身に、病気らしき異変が起こっている。

 先ほどから真っ直ぐ歩いているはずなのに、体が右に傾いたり左に傾いたり、それに合わせて足も右や左へと動いているのだ。

 

(そんなことを思ってると頭も重いし、体も熱い...。

 風邪ってこんなに辛いものなのか?)

 

 それに気が付くと、次々と己が身に起きているものが見えてくるというもの。

 頭が重くなってきたり、体が熱を帯びている感覚がする。

 それ以外にも倦怠感があったり、頭痛や筋肉痛など、これは本格的に病的な何かにかかったことを思った方がいいだろう。

 おぼつかない足取りで、一先ず自分の部屋へと向かうことにしたが、ここで更なる異変が起こる。

 

(やばい、視界も段々悪くなってきた...)

 

 冬になったとはいえ、今はまだ日が沈んでいない。

 なのに視界が黒くぼやけ始め、歩いているはずのコンクリートの道もはっきりと見えなくなってきたのだ。

 

(くっ、これは本当にやばい...。

 早く家へと────...)

 

 そう思ったときには時すでに遅く、おれの体は前へとぐらりと倒れ、意識を手放した。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

「待ってよにいさーん・・・・・・」

 

「そんなんでへばってたら、俺には勝てないぞー神威」

 

 僕の前を涼しげな表情で走る兄さんがこちらに振り返ってくる。

 そんな兄さんに、息を切らしながらも追い付こうと必死に食らいついてきたが、ここで僕の体力が尽きて来たのだ。

 息を整えるためにその場で立ち止まると、兄さんもそれに合わせて止まってくれる。

 

「はぁー、はぁー、はぁー・・・・・・」

 

「やっぱり神威には30キロは厳しかったよな」

 

 そう言って笑顔を向けてくる兄さんは、よしと言って背中をこちらに差し出してくる。

 

「ほら、兄さんがおんぶしてやるから」

 

 それを見た僕はその背中にもたれかかり、兄さんにおんぶをされる。

 その背中は3歳の僕からすれば大きくて逞しく、そして何よりも温かかった。

 




現在のクラスポイント
Aクラス:1068→968(-100)
Bクラス:773→673(-100)
Cクラス:754→854(+100)
Dクラス:0→100(+100)

Bクラス(一之瀬クラス)がCクラス、Cクラス(坂柳クラス)がBクラスに変わる。
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