文章の書き方分からなくなってきました。
どうも、転生者
さて、今僕が何をやっているかというと。
「ふふふ、アオイ、わたしがたべさせてあげるわ。ほら、あーん」
「ア、アオイ!リアスだけでなくわたしのもたべてください!あ、あーん!」
「あんなにリアスが懐くなんて、少し妬いてしまいそうだよ」
「むぅ……アオイ君羨ましいなあ」
魔王の妹(幼女)二人からのハーレム(保護者の目の前)プレイというものを味わっています。
「……どうしてこうなった」
時間は二時間ほど前へ遡るーーー
あの変態に“ねこにこばん“を叩き込んでからしばらく経ち。
その間、休む間もなく“ねこにこばん“を使いつづけていたのだけれど、やはり威力が低いのか、何回殴ってもあんまりダメージを受けた様子はなかった(毎回一瞬殴った場所が潰れたトマトのように見えるんだけど、そのすぐ後は何事も無かったようになるから恐らく彼の幻覚だったのかな?)。
が、精神面は弱かったみたいで、最初はこちらを睨んでいたんだけど、だんだんと顔が青白くなっていき、次に泣きそうになった後に目の光が完全になくなって土色になり、気絶してしまった。
今まで何のダメージも負ってないように見えた人がいきなりぶっ倒れたことで少し冷静になり、そういえばと周りを見回すと、腰がぬけているようで、踞ってこっちを見ながら呆然とした表情の幼女二人。
ーーーなんて教育に悪いものをっ!?
いくら相手が性犯罪者だとしても、僕みたいな見た目子供になすがままにボコられる大人の像というのはよろしくないのではないか。しかも前述した通りに無駄にクオリティ高い幻覚?みたいなものを相手が貼っていたせいで変な臨場感が出ていたかも知れない。
僕のせいで将来有望そうないいとこの美幼女二人が大人は殴っていいものなんて認識が生まれたら罪悪感がマッハになってしまう。
「え、えーと、君たち?」
とりあえず声を掛けてみたが、なんて言えばいいか分からない。できるだけ警戒心を抱かれないように、笑顔を浮かべながら近づくとビクッと幼女が後退りした。ちょっと傷つく。
「も、もう大丈夫だよー、怖い人はいないよー」
充分僕が怖い人だろと突っ込みを入れながら二人の側まで近づき、おそるおそる頭を撫でてみる。……こ、これで子供への接し方って大丈夫?あんまり子供って得意じゃないからよく分からないんだけど。
「……ふぇ」
「ふぇ?」
「「ふぇぇぇぇぇぇええええ!!!」」
「え!?ちょ、まっ、」
二人が僕に抱きついて盛大に泣き始めた。ふ、服が!今のところこれ一枚しか持ってないんだけど!
……まぁ、そりゃそうだよな。こんな小さいのに誘拐されそうになったら怖いのは当たり前か。仕方ない、服は諦めてしばらくは〈ドゴォォォォォォン!!〉泣かせって何!?
ーーside 魔王ーー
唐突に。頭の中が、晴れた。
『あんたは俺に逆らえない。いや、逆らおうとも思えない』
『あぁ、もちろん眷属の連中もだ。それくらい当たり前だろう?』
『くく、そ・し・てぇ。お前の妹、リアス・グレモリーは俺のモノだ』
『ふはははぁ!ソーナちゃん、残念だったなぁ、頼みの綱のサーゼクスもこのザマだ!』
『お前らは最初から俺の奴隷になる運命だったんだよ!ハハハッ!』
あの、耳障りな、哄笑。
リアスを連れて同じ魔王であるセラフォルーの元へ訪問していた時に現れたあの見知らぬ悪魔。
彼の言葉を聞いてから、何も抵抗しようとも思えずに、ソーナちゃんとリアスを浚われてしまった。
嗚呼、私はなんと愚かなのだ。魔王などと名乗っているくせに、最愛の妹を気付かぬままに失うところだった。
リアスの魔力反応はそれほど離れてはいない。ソーナちゃんも一緒のようだ。ただ、感知をするのに自分からたぎる魔力と横でセラフォルーの発する魔力が少々邪魔ではある。しかし仕方ないことだ、今怒りを燃やさずして何が兄か。
不甲斐ない私に対する自責の念も確かにある。しかし今はあの下種へと怒りをぶつけるのを最優先としよう。
「サーゼクスちゃん、行こう」
「あぁ、グレイフィアはここで待っててくれ、私達だけで充分だ」
そう、これは兄、姉としての話。眷属を巻き込むのは忍びない。
そして感知した先に飛び、そこにあったのは。
「……これは、どういう状況だい?」
5歳程度の少年に二人が抱きつきながら、号泣している姿であった。
……あ、隣にあの悪魔が転がっている。
ーーside outーー
あの時来たのは、二人の保護者……兼、魔王のサーゼクスさんとセラフォルーさんだった。
……気付いた人はいるかな、そう、僕の知識のなかではメインヒロインの兄か姉が確か魔王だったんだ。つまり、あの二人のどちらかがメインヒロインだったんだよ!どっちがかは分からないけど!
〈ナ,ナンダッテー
そこはまあおいといて。だってヒロインがどうこうとか僕に完全に関係ないしね。で、二人はこっちの状況を見て困惑し、幼女達はまだ泣き続け、僕は身動きが取れない。端から見たらさぞかしカオスなことになっていたであろう。
でまあ、なんとか幼女達が泣き止むまで待った後、とりあえずの自己紹介をした。この時にサーゼクスさんとセラフォルーさんが魔王ということを知りました。驚いたかって?当然でしょ。むしろこれに驚かずに何に驚くというの。
そのあとサーゼクスさんに「とりあえず屋敷に戻ろう」と提案され、やたらでかい豪邸にびくびくしながら入り、(幼女誘拐犯はサーゼクスさんがこっちで処理すると言って運んでいった。何かこわい)ここで待っていてくれと言われた凄い長いテーブルがある部屋で独りそわそわしていたら皆さんが料理と一緒にやってきて、目を白黒させていると僕の両隣に幼女がやってきて……
冒頭に至る、と。
………うん、これもうわかんねぇな。
何で幼女こんなに僕になついてるのん?そんなになつかれることした覚えないんですけど。
後魔王様方ニコニコしてないで説明をして下さいよー、これ食べていいの?食べた後殺されたりしない?いやD×Dの世界観的に大丈夫そうだとは思うんだけど、肩書きが魔王な方々に優しくされたら警戒してしまうのは仕方ないというか……。
「アオイ?………食べないの?」
じわ、と瞳を潤ませる幼女……紅い髪だからリアスちゃん、かな?の、上目遣い。
は、反則だ……。ここで食べないとか、罪悪感が……。
隣を見るとソーナちゃんも若干目を潤ませている。う、うぅ………。
南無三!
「「あ!」」
両隣から嬉しそうな声が聞こえる。もういい。例えこれで魔王様から鬼畜な要求をされようと後悔は……な………?
「!?ア、アオイ!?」
「どうしたの?なんで泣いてるの?」
今度両隣からは困惑した声。泣いてる?そうか、僕は泣いてるのか。
ああ、今分かった……これが……
「美味しい………」
「「え?」」
「美味しい…美味しいよ!」
並べられている料理を口の中に掻き込む。ああ、これが感動するってことなのか。お腹が減っているのもあるけど、本当に美味しい!生前は生まれてこのかた高い料理なんてテレビ越しに見てたけーっていう位だったけど、もしこれだけ美味しいんだったら一皿一万円とかでも納得だよ!
そうやって料理をむさぼる僕を、皆さんが様々な感情で見つめていることに僕は気づいていなかった。
美味しいものって、いいよね!