SAO×FGO 再演の人理焼却   作:アルバロス

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第二十話

「クラウド・ブレイン……中々興味深い話だったな」

「そうだな。……けど、アスナたちはともかくなんでシュウはついていかなかったんだ?」

 

セブンとの話し合いのあと、セブンの協力要請を断り、あくまで自分たちの力でクリアしたいと伝えたキリトたちは、シャムロックとの裏世界攻略対決再開のため中断したダンジョンの部屋へと戻っていた

エギルの店で聞いたセブンの話を要約すると、クラウド・ブレインとは人が持つ個々の情報処理能力をクラウド化し、ネットワークにて共有。そうすることでただ単に高スペックなCPUではできないハイスペックかつ情緒的な演算処理システムの構築をすること。

そしてシャムロック、クラスタといった集団を作成したのはあくまで実験のため。

実験の手段はセブンという偶像に対して、高難易度クエストとも言える新エリアの攻略達成時に何人が心を一つにするか、その統計を図るというもの。人の心は複雑怪奇で本来ならば観測をとることは難しい。けれどゲーム内にすぐに反映出来るアミュスフィアの感情表現を察知するスキャンシステムを使えばグラフ等でどれだけの人数が同じ感情を抱いたのかの統計をとることができるそうだ。

 

「初心者の俺を助けたキリトたちから敵に付くのはガラじゃないからな。それに、仮にセブンに協力するといってもシャムロックやクラスタのやつから反感を貰うだけさ。知り合い曰く掲示板とかでかなり炎上してるらしいしな」

『驚くほど、罵詈雑言が書かれてましたねー。まぁ、マスターさんが退屈しないようにと月に二度もAチームのマスターを巻き込んで特異点を作るあなたにはお似合いの光景でしたが。というか、ガラじゃないって、冗談ですよね?』

『黙ろうか、BB。てかなんで居る。マルタけしかけるぞ』

『面白い話を聞いたので。それと挨拶のようにあの人をけしかけるのは止めてください』

 

終夜の今までの行動でだいたい想像がついたアスナたち女性陣は互いに顔を見合わせながら苦笑いし、エギルとクラインは今まで目撃した終夜とシャムロックの激突を思い返しており、BBとのやりとりを見ているものはいなかった。仮に見ていたとしてもBBは直接姿を現しておらず、ただ独り言を言っているようにしか見えないのだが

 

 

「さて、中断したボス部屋だ。ここからも強い敵が多く出ると思う。気を引き締めていこう」

「「「「おう!」 」」」

 

既にスメラギによって開けられていたボス部屋の奥の扉からその先へ進む終夜たち。ボス部屋前までと違い、各段に強化された敵がわんさかと沸き、簡単に進むことができないが、陣形を組み堅実に敵を倒しながら進んでいく。そして、ある程度進んだ所で休息をとることになった

 

 

 

「すごく強い敵が多くなってきたね。すごい大変」

「そうだね・・流石に一筋縄ではいかなくなってきたね」

「ああ。でも少し違う気がする」

「違うって、何がだ?キリト」

「HPが尽きかけのシャムロックとかリメインライト化したクラスタが散らばってた部屋があっただろ?あの惨状を作った敵はもっと違うタイプな気がするんだ」

 

キリトの言う通り、ダンジョン後半の敵は間違いなく強いのだがALOの中でも上位層が多いシャムロックを壊滅させる程の敵は姿を現しておらず、今後探索中に遭遇する可能性は十分ある。その事にリーファやシリカはまだみえない敵に対しての恐怖をあらわにしていた。そんなほのぼのとした空気の中、突然キリトが爆弾を落とした

 

 

「ところでさ、レイン。そろそろ話してくれないか?七色博士の実の姉。君の本当の名前を教えてくれるか」

「…!!」

「キリト君!どういう意味!?レインさんがセブンちゃんの実の姉?」

「キ、キリト君。い、嫌だなぁ?そんなわけないでしょ~?私がセブンと私がセブンと姉妹だなんて、似ても似つかないよ~あっちは押しも押されぬ人気者の美少女だし、私なんか・・」

 

キリトからの思わぬ口撃に動揺しつつもなんとか返答するレイン。その身振りから終夜は口に出さずにそれが事実であると判断した。キリトはリアルの事情の持ち込みはご法度なのを理解していたが、それでも気になったので調べた。だが、他のアスナたちはまだ飲み込めてないのかすぐに疑問を口にした

 

「でも、レインちゃん。あなたのことでまだまだ分からない事があるよ。どうして私たちの素性を知っていたのか。とか」

 

「それは簡単な話だ。君もSAOに巻き込まれたプレイヤーの一人なんだろ?」

 

 

言い当てられるとは思わなかったレインと、SAOをプレイしていた終夜を除いた全員が驚き、アスナたちはレインの方を向いた。

レインも逃げ場が無いと悟ったのか困ったように口を開いた

 

 

「あは、あはははは。ここまで来たら、もうしらばっくれるのは……無理だなぁ」

「全部話せ、なんて言わない。けれど俺たち仲間を納得させて欲しいんだ。君が、七色博士に近づいて何をしたかったのか」

「そうだね、そろそろ潮時かな。……私の名前は枳殻虹架だよ」

 

レインの本名から始まった話。都内で生活している女子高生ということ。元々ロシアに住んでいたこと。レインとセブンが生き別れる原因となった両親の離婚。そして、レインの普段の生活。終夜も遭遇した秋葉原で歌っていたメイドの姿をした少女がレインであったことも判明した

 

 

「あの時、路上ライブしてた子がレインだったんだな」

「うん。キリトくんとアスナちゃん。二人から感じるあたたかさが一緒だったからすぐにわかったよ。それにあの時、シュウ君も見てくれてたよね?色黒の長身の人と二人で見てくれてたよね」

「ああ、あの時か。機器による音割れとかはあったけど歌は良かったと思うぞ、俺は」

「けど、レインさん。どうして隠れてセブンちゃんに近づいたの?そこが一番知りたいところだよ!」

 

 

核心を話して欲しいとリーファがレインに促す。聞かれたレインは、少し顔を曇らせつつその理由を話す。

 

 

「なんでだろ……多分、ひがみ、みたいなのがあったんだよ」

「ひがみ?」

「私、ゲームが好きだし、コスプレとかアイドルとかそういうサブカルが好きだけど、やっぱり一番は歌を歌いたかったの。歌って、有名になって、お母さんを楽にさせてあげたいって思ってた」

 

 

レインの口から続いたのは、同じ血を引くセブンがアイドルと博士の二足のわらじが出来ていたことへの多少なりとの妬み。そして、両親の離婚の原因となったセブンの才覚と両親の対立。離婚後、日本へとやってきたこと。紆余曲折を経て、シャムロックへと入ろうとするが嘘がバレ、嘘つきレインと呼ばれてしまったこと…… キリトに近づいたのは、シャムロックに近い実力を持っていたため。キリトたちのサポートをして、少しでもセブンたちに追い付こうと考えた結果だった

 

 

「レイン」

「なに、シュウ……く、ん?」

 

一言、名前だけを呼んだ終夜はレインをそっと抱き締める。困惑するレインをよそに優しくレインに言葉を続ける終夜

 

「そこまで喋ったんだ。少しぐらいは皆に少しは心を許せ。これまで、それにこのダンジョンでもずっと申し訳無さそうにすごすごと後ろを付いてきてただろうが。」

「それは……皆を利用してたんだよ。それが、情けなくて…」

「その想いまで吐き出したんた。もう仲間と疑うやつはいない。なっ、キリト」

「あ、ああ。そうだよ、レイン」

「だから、今したいことを言ってみろ」

「……みんなで、スヴァルトエリアをトップで攻略したい。それで、七色にちゃんと自己紹介したい。お姉ちゃんだよって」

「いいじゃねぇか。ならそれを達成出来るように頑張るぞ」

 

 

レインの決意に皆がやる気になり、攻略を再開することになった。レインの顔にも、もう申し訳なさが見えるような陰りは無くなっていた

 

 

 

 




一年以上更新がストップしてしまい申し訳ありません……

理由としまして、FGO編における展開が全く思い付かなかった為です。ぶっちゃけますと、現在も2〜3箇所程の大きな場面の展開以外思い付いておりません
というのも、FGO編であっても主に動くのがSAO本編の主人公たるキリトであり、主人公がド派手に暴れるというのが本当の終盤の終盤しかありません。そして、そこまで連れていくのに展開が二番煎じが多くなりそうであり、主人公を活躍させようとするとこの小説の根底から崩れることになります

そのため、長らく思考時間をとってましたが、流石にロストソング編だけは終わらせようと筆を取った次第です
恐らく、この下にアンケートを作ってる筈なのでそのアンケートに答えて頂くとともに、意見に関しては活動報告へとお願いします
感想に書かれましても、削除された場合作者であっても読めない為、どうか活動報告へとお願いします
身勝手な言い分で申し訳ありません

今後の展開

  • ゆっくりでいいから全編書け
  • 展開決まっている箇所のみ執筆し投稿
  • 上記+書いて欲しいのを募集しそれを執筆
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