SAO×FGO 再演の人理焼却   作:アルバロス

33 / 34
第二話

終夜が能力を使用した次の瞬間、キリトたちはBBの特設スタジオから最初の旅の終わり、冠位時間神殿ソロモンの一角に立っていた

 

「ここは一体………」

「旅の終わり。本来君たちが歩む筈だった旅路の終着点となる場所がここだ。私から君たちに謝罪と代価を。君たちが本来、これからの旅路で得る筈だった多くの感動・興奮・悲哀……その他諸々を今から俺が奪う。代わりに君たちが知りたいことは全てが終わった後、包み隠さず話すと誓おう」

「それってどういう・・・」

「ねぇ、キリト君。あそこ!」

 

先ほどと打って変わって他人行儀となった終夜に困惑し、事態も飲み込めない中、アスナが一人の人影を見つけ叫ぶ。そこには、緑色のシルクハットを被り特徴的な長髪をした一人の人物。ほんの短い時間だがカルデアでキリトたちが出会ったレフ・ライノールが背を向けて立っていた

 

「?おや、キリト君たちではないか。どうしてここ…に……」

「久しいな、レフ。いや、フラウロスと呼ぼうか?」

「………何故、貴様がここにいる!!」

 

アスナの声に反応してか、振り向いたレフは初対面の時と同じようにキリトたちに声を掛けるがキリトたちの前に移動した終夜の姿を目にした瞬間、少しの無反応の後

本来いる筈の無い(・・・・・・・・)存在に激昂した表情と共に声を荒らげる。

 

「愚問だな。俺はカルデアがサーヴァント。かつて在りし人理焼却、それが再びあろう物なら解決に乗り出すことが我らカルデアが務め。ここにいても何らおかしくもあるまい」

「ほざけ。本来、人の味方でない(・・・・・・・)貴様が我らと敵対することこそがおかしいのっ・・」

 

叫ぶレフの首が突如飛ぶ。そして終夜の手にはいつの間にか一振の刀が。謎が謎を呼ぶこの状態に状況を見ているだけのキリトたちだったが、突如地面が揺れ始める。そして、ユイからのボス出現の発言と共に魔神柱となったレフ・ライノールもといソロモン72柱の一柱、フラウロスが顕現する

 

「起動せよ。起動せよ。情報室を……」

「さっさと全員来い。魔神柱」

 

キリトたちが突如現れた魔神柱に武器を構えようとした瞬間、冠位時間神殿中に72柱の魔神柱全てが顕現する。驚くことなく、手に持つ刀を一振する終夜。その一振で10体程の魔神柱が消滅し、再顕現する。

 

「敵わぬとも、我ら72柱が総力を持って貴様の足をここで留めよう。来るがいい、原初の魔神『カタスフィア』!!」

「悪いが、貴様らの相手は既に済ませた(・・・・・・)

 

終夜の一言と共に個々のタイミングは違うが、72体の魔神柱全てが消滅・再顕現を繰り返す。そして、次の瞬間キリトたちは玉座のある空間に移動していた

 

「次から次へとどうなってんだこりゃあ・・」

「玉座に人が居ますけど、もしかしてあれが・・」

「待って。シュウの隣にいるの、あのロマニさんじゃないかしら?」

 

次にキリトたちが目にした光景は玉座に座る一人の男性。そして終夜とその隣に何故か立っているロマニ

・アーキマン。ロマニ本人も突然のことで何で?と困惑している最中、肩を叩き自分の方に向けさせた終夜が刀で一刺ししようとした。そのタイミングで明確に終夜を狙った強力な一撃が飛来する

 

 

「っとぉ。予想の中でド本命かつ一番外れて欲しかったのが的中か……」

「ソレハサセナイ。ドクターヲシナセヤシナイ」

 

終夜と玉座の男を結んだ直線のちょうど真ん中、その空中に少年とも少女とも取れるナニカの影が浮かんでいた。そして、ロマニを含めた空間全ての時が停まっていた。そんな中でも動けるキリトたちは、それでも動けなかった。終夜の行動の真意、謎の影との事情、わからない事が多すぎて手を出そうにも出せなかったのだ

 

「ダカラ・・タオス。ドクターヲカナラズタスケテミセル」

「やってみろ。数多の決して敵わぬ願望を受けた遠き理想望む紛い物(人類最後のマスター)よ!」

 

そうして、二人の闘いが始まった。終夜に襲いかかるシャドウサーヴァントの大群と本来ならば使える筈の無い影からの冠位魔術を始めとする多数の魔術。本来、簡単に退けれるそれらを敢えて終夜は正面切って迎え撃った。

 

それは終夜にとって何かの贖罪なのか。笑いも怒りも哀れみも無く、淡々と影からの何かを受け止めるかのように闘う終夜。そんな中突然BBの声が終夜に届く

 

「解析完了!聖杯は、あの影の・・・マスターの中です!」

「了解。悪いなマスター。俺は・・・マスターの秘めた願いを否定する。」

 

周りのシャドウサーヴァントを瞬時に一掃すると、影との距離を詰め新たに取り出した刀を持った二刀の一撃を影に叩き込む。そして、影から聖杯がこぼれ落ちる

 

「ダメ・・ダメダ。それは……ソレジャア・・ドクターヲ」

「その願いを抱えて静かに眠れ。心に傷が残ろうとも色褪せずに残る思い出と共に、既に前へ進んでいるから」

 

終夜の言葉を受けた影はその表情を見せること無く崩れ去り、同時に世界も揺れ、崩れていく。

 

「パパ。ここの空間が崩壊していきます!」

「おいおい。どうすんだよ!」

「シュウ!これからどうすれば」

 

消え去った影が居た場所をただ見つめる終夜だが、キリトの声に一瞬目を閉じると、同じ場所を見返すことなく振り向くことなくキリトたちの元にゆっくり向かっていく

 

「とりあえず、空都ラインの転送門に送る。最初に言った説明は後日だ。BB、頼んだ!」

「だと思いました!」

 

BBが手を叩くと、キリトたちは転送される。崩れていく世界に残るのはもはや終夜とBBの2人だけだった

 

「あの新所長含めたメンバーにはともかく、マスターにはどう説明するんです?薄々、何かがあったことは察してますよ」

「何とか誤魔化すさ。妖精眼持ちが近くに居るが流石にやつらもこの真実を話すことはしないだろうさ。自分がほんの僅かでもこうだったらと願った、夢物語の特異点だったとはな」

 

そして終夜とBBも冠位時間神殿から脱出し、カルデアに帰還する。そして、マスターが寝静まった頃に報告すると告げるとその足を自らの主の元へ向ける終夜。その顔は仮面を被るかの如く気の良い兄貴分となっていた。

 

そして、自身の眼で見えた全てをスタッフ含めた経営陣と何かがあったことを立香と同じく感じ取った元Aチームの(異聞帯にて唯一救われなかったベリル除く)6名に説明した。

説明を聞いた一同は今回の特異点攻略の詳細を立香に教えることを禁止し、いつもの終夜特製ハチャメチャ特異点の制作失敗による自主解決として処理することが決定された

 

 

 

 

 

 




だいぶ期間が空きましたが、FGO編終了です
当初はもう少し長くなる予定でしたが、文才もなく広げたところで一掃するだけだしと、サーヴァントの登場を無くして簡潔にしてみました

終夜の正体は次回にて本人の口から語られる予定ですがサーヴァントマテリアルみたいな形で出せたら別枠で出そうと思います
(投稿出来る文字数を越えれたらの話ですが)

久々の執筆なので、読みにくい等ありましたら(感想だと消される可能性あるので)活動報告の意見箱に。
内容の感想もいつでも待ってますのでどうかよろしくお願いしますm(__)m
一つ一つ読ませていただいて次からへの糧にしていきたいと思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。