『そちらの首尾はどうかな?』
「残念だが、敵の尻尾も例の特異点の影も見当たらない。そちらは?」
『残念ながらこちらも同じ状況だよ。特異点の影すら掴めない。BBもダメだったらしい』
「それは困ったな………」
こちら側の世界に渡ってからの拠点にしているマンションの自室でカルデアに現状報告を行う終夜。カルデアでも捜索を行ってはいるが、終夜共々結果は振るわない様だ
『あ、終夜さん。いいところにいました。糖分が不足しているので高級和菓子をお願いします。あの赤いアーチャーさんのも美味しいのですが、終夜さんが買ってくるものもとても美味しいので』
「いやいや、えっちゃん。唐突に和菓子と言われましても」
『ダヴィンチ女史、頼まれたものを……終夜さんですか、ちょうど良かったです。図書館に無い本で欲しいものがありますのでそれの入手を……』
「ちょっと待って、メドゥーサさん。なんでアンタまで俺にお使いを頼むんだよ」
『あと、お姉様たちに出す紅茶の仕入れを……』
「まさかのスルー!?」
会議中に割り込んできたのは、カルデアの中で終夜と仲の良いサーヴァントの謎のヒロインXオルタ、通称『えっちゃん』と、とある場所で大活躍のメドゥーサの二人。二人ともちょうど良いと終夜をパシリ扱いし、止めようにも両方とも聞こえている筈なのに聞く耳を持たず注文する内容を告げてくる。悪態をつきつつも、ちゃんとメモを取る終夜の姿を見たダヴィンチはニヤリと笑い密かに複数のサーヴァントに連絡を入れる
「はぁ……わかった。これらを買ってそっちに……」
『なら、私の分のスイーツをお願いします』
「アナ……君までもか……」
『大きい私のお願いを聞くのなら私のお願いも聞いてくれていいでしょう?』
「まぁ、いいのはいいんだが……」
『なら我輩の望む同人グッズの入手もお願いしますぞー!!!』
『はーい、私も私もー』
「おっきーはいいが……くろひー、テメーは自分でいけや!」
『女性贔屓は酷いでございまするぞー!!』
ダヴィンチが呼んだサーヴァントは、女神に近い姿のメドゥーサのアナと俗に言うオタクサーヴァントである刑部姫と黒髭、エドワード・ティーチ、通称『くろひー』。黒髭とギャンギャン言い争う姿を良いものを見たとご満悦のダヴィンチは言い争いを納めたあと、後の三人の注文を済ませると有無を言わさず通信を切る。通信を切られた終夜は、キリトに数日ログインできないことを伝えたあと、全員の注文品を必死に集め始めた。高級和菓子や、高級茶葉等を仕入れたついでにカルデアの備品も購入したため、総額は五百万を越えたとかなんとか。
搬入を手伝った赤い弓兵曰く、カルデアに到着して注文品を届けたあとは死んだ目をしていたらしい
「悪いな、皆。急用が入って数日ログイン出来なかった」
「別に構わないさ。用事が出来たのなら仕方ないさ」
そうして、久しぶりにログインした終夜は町でキリトたちと合流し、突然数日留守にしたことを謝罪する。けれど、キリトたちは怒ることなく、仕方ないと理解を示してくれた。と、一人見知らぬ少女を目にする終夜。その視線に気づいたキリトはその少女の紹介をするため少女の名前を呼んだ
「ユウキ、紹介するよ。彼が前に言っていたシュウだ」
「お兄さんが、ビギナーなのにすっごく強いっていうシュウさんだね、ボクの名前はユウキ。よろしくね」
「別にシュウでいいよ」
「ユウキはね、絶剣って言われてる凄腕のプレイヤーなのよ」
「絶……剣?」
アスナの解説に突如ガックシと肩を落とす終夜。その姿に何か変なこと言った?と焦るアスナたちだったが、キリトがハッと理由を思い付いたため、恐る恐る終夜に聞いてみた
「シュウ、お前まさか戦えなかったから落ち込んでるんじゃ……」
「噂は聞いていたから出来れば辻デュエル中に出会いたかった………」
「えっと……つまりシュウはボクと戦いたかったってことだよね?それじゃあ…やる?」
「いいのか?」
「うん!ボク、皆がいうシュウの強さを見てみたいし」
「ならやろう。フィールドにいこうか」
気を効かせたのか、デュエルも申し込むユウキに少し食い気味に確認を取る終夜は、ユウキのOKを聞くやいなや即答でデュエルすると、フィールドへ即、移動を始めた
その姿に、そんなにやりたかったんだと、少々呆れ気味の女性陣
「えーっと、デュエルは……おい、キリト。やり方がわからん!」
「ならボクから申し込むよ。全損決着モードでいいんだよね?」
「ああ、よろしく頼む」
フィールドに降り立った終夜たちは、デュエルのために開けた場所に移動し、互いに距離をとる。操作の不馴れな終夜に変わってユウキがデュエルを申し込み、カウントが始まる。町でのやり取りが聞こえていたのか、少々ギャラリーも集まって来ていた
「ユウキさんは剣、シュウさんは刀ですか。どんな勝負になるんでしょうか」
「でもよぉ、アスナちゃんが戦って、勝てなかったんだろ?」
「うん。あのときは途中で終わったけど、そのまま最後まで続けてたら私が負けていたはず」
「ならあいつは勝てないんじゃないか?」
クラインの道理ある言葉に納得する全員は終夜の横顔を見る。3カウントが始まり、1に差し掛かろうとする辺りで終夜は閉じていた目をゆっくり開く。その顔と見える気迫に思わず気圧されるキリトたち。ユウキも今までの人とは違うと気を引き締め直す。そして、カウントが0になったと同時にまず終夜が仕掛けた
「フッ…トッ……ハァッ!」
「ッ……やあぁぁ!」
二人の剣戟に回りからは歓声が上がる。リーファも終夜が繰り出す技の流派の多さに感嘆の表情で終夜の動きを追っていた。だが、戦っている終夜本人は一人、内で驚愕の表情を浮かべながら戦っていた
「(おいおい、いくらなんでもこれはないだろう。なんで、
カルデアには、数多の英雄が集う。その中には失われた流派や不完全に伝わった流派の祖もおり、戦ったり、指導を受けたりして、終夜は武術を会得している。それ以前からの独自の剣も合わせて使い、ユウキと戦っているが、その全てが今、防がれている。その中には完全に裏をとり、普通なら絶対に反応できない攻撃もあった。その筈なのに、ユウキは見えてから対応したのだ
「……こりゃ、マズいな」
普段、主に刀で、他に拳に脚にその他諸々。一つの戦闘でも複数の手段を持って戦うのが終夜のスタイルだが、決して今回は使用しないと決めている。その理由は至極単純。絶対なる剣『絶剣』と言われるユウキを剣だけで倒したいからだ。が、終夜の頭に現在、ユウキに勝利するビジョンは写っていない。それもその筈、魔法の域にまで達したNOUMINの剣等々、0と1だけの世界でましてやサーヴァントでも無い身で扱えるわけがない。
しかも、終夜は元々あまり防御はせず、攻撃を受けようともそこで捕まえ攻撃するといったドM戦法を使う
(ちなみにこのことをマーリンが言ったら一分後、肉塊と化したマーリンの姿があったとか)
いつもの通りではそのまま自分のHPが0になるだけなので必死に防御を行う
「?こないならボクからいくよ!」
「チッ……なんの!」
どうするかと距離を取り思案しようとするが、そんな隙をユウキが見逃すはずなく、ユウキは自分から仕掛けていく
そして、一進一退の攻防が続き、終夜も何度か攻撃をヒットさせることはできたが、それでもユウキの反応を越えることができず、ユウキの体力を自分のより少なくすることは難しそうだ
「リザイン……あーもう、無理。どうやっても勝てんわ。疲れたー!」
これ以上やっても、ジリ貧で自分の負けだと早々に認め降参した終夜はそのまま横に倒れ、思いをぶちまける
「シュウも強かったよ!ありがとう」
「ありがとうはこっちの言葉だよ」
二人の健闘を称えるように、周りのギャラリーから拍手が起こる。キリトたちの元に戻った終夜は攻略の進行具合を聞き、二つのキーアイテムは既に獲得しているらしく、あとは例の装置を起動させるだけだというので、そのまま向かうことを提案。キリトたちは少し休憩してからと言うが、終夜が押しきり、ユウキの意見を聞いて、そのまま中央の装置まで全員でいくことになった
ということで、無事にユウキとファーストコンタクトを取れました
ユウキとアスナの絆は特別なもののため、アスナの代わりに終夜を出すということがどうしても考えられず、あえてカルデアとのやり取りを入れ、出会うタイミングをずらしました。
アスナが戦った後に戦えばいいじゃんと思われる方もおられると思いますので先に答えておくと、そのパターンの理由付けが考えれなかったからです
NOUMIN?今回の映画では全章通して空気のあの方ですよ
それでは
ゲームでのキャライベントの投稿タイミング、間幕としてだすんですがどちらがいいですか?
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出来上がり次第
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SAO編完結後纏めて