「ここが砂丘峡谷ヴェルグンデですね」
「……意外と暑くねぇのか、よかった」
「シュウって暑いの苦手なんだね」
「ああ。大の苦手だ」
ボスを倒して、その足で新フィールドにやって来た終夜たち一行。砂漠と岩山で構成されたフィールドは、現実の砂漠とは違い、猛暑と言われるような堪えるほどの暑さではなく、苦にならない程度の暑さに調整されているため、鍛冶職人のリズは新しい素材に、キリトやアスナたちは新しいクエスト攻略に心が向いていたが、ただ一人、暑さを大の苦手とする終夜だけは予想より低い温度に一人ホッとしていた
「まずは、どこから攻略すればいいかな?」
「ヴォーグリンデのときみたいに島を一周してみるのはどうでしょうか」
「そうしてみようか」
攻略に対して明確な指針が無いため、どう攻略するかを聞いたストレアに対して、ユイが初めの島、ヴォーグリンデと同じ方法を提案する。明確な指針もなく、自分達で探っていくしかないため、アスナがその案で行くことを決め、皆でフィールド全体を一周したあと、一旦町へと帰還する
「さて、それじゃあ砂漠の島の攻略作戦会議を始めるぜ!」
町に戻った終夜たちは一度解散し、少し時間を置いて、自分達が拠点にしている宿屋前で再集合をする。全員が集合すると、クラインの言葉を皮切りに、作戦会議が始まった
「今回のフィールドの最終目的も、フィールドの大ボスを倒すってことでいいよな」
「今回もいくつかダンジョンがあったからどこかに先に進むためのアイテムがあるんじゃねぇか?」
「どんな強さの敵がいるかわからないから転移門近くのダンジョンから攻略するのがいいと思うけれど」
各々思うことを口にして話し合った結果、転移門近くのダンジョンから順に攻略することに決定し、そのままフィールドへ繰り出していく
「あっ!シャムロックだー」
「ふっ、お先に攻略させてもらうよ」
フィールドに移動し、作戦会議で決めた通りに転移門から一番近いダンジョンに入ると、ダンジョンに入る扉の前にシャムロックのパーティーが先に陣取っており、ちょうどダンジョンに入るところだったのか、先に失礼と言い残してダンジョンへ入っていく。どうやら、鍵が必要らしく、シャムロックの入っていったダンジョンにはまだ挑戦できないみたいだ
「鍵が必要なのか……あの短時間とはいえシャムロックの連中、中々の速さだな」
「先越されちゃったし、私たちも早く鍵を入手しないと」
シャムロックに負けないよう、急いで他のダンジョンへ向かう終夜たち。島を一周し、発見したダンジョンへと進み、攻略を済ませ、ダンジョン内のボスを倒す。すると、ボス部屋の奥の宝箱から謎のパーツが入手できた
「なんなんですかね、これ」
「何かの部品みたいだけれど」
「恐らくだが、鍵じゃねぇかな。他のダンジョンで残りのパーツをゲットして鍵を完成させて、最初のダンジョンに挑むようになると思うぞ」
「なら他のダンジョンも早くクリアしないとですね」
攻略の手順も憶測ではあるが判明したため、シャムロックに追い付けるよう、次のダンジョンへ急ぐ終夜たち。そして、次のダンジョンもなんなくクリアし、アイテムをゲット。終夜の言う通り、組み合わせると鍵になるようだが、まだパーツが足りないようで、鍵は完成しなかった。そして、ダンジョンから出た途端、理由も言わず、キリトが走り出した
「ちょ、ちょっとキリトくん!?」
アスナたちも慌てて追いかけ、キリトに追い付くと、アスナが既にキリトから何かを聞いていたからか、すぐに自分達がつけられていたのかを聞き出す
「キリトくん、やっぱり……」
「ああ、つけられていた。追い付けなくても姿だけでも見てやると思ったんだけど、ダメだった」
「尾行か……気にしすぎるのも支障がでるぞ」
キリトは、捕まえられなくとも姿だけ確認しようと視線の感じる方へ駆けるが、たどり着いたときには、姿が見えず、もう逃げられた後だった。終夜は尾行に集中し過ぎるのはよくないと忠告をし、キリトもこういう撹乱もゲームの楽しみ方の一つだと気にする素振りもなく、攻略を再開する。途中、ヴォーグリンデと同じ、気流発生装置があった場所では、近くにあった制御装置で気流を止めようとして、やはりヴォーグリンデと同じく、中ボスがポップする。中ボスを撃破して、気流装置を停止させると、気流で見えなかった場所に一つ宝箱が眠っていた
「鍵?」
「あ……多分それ、シャムロックが入っていったダンジョンの鍵だな。そこで多分最後のパーツが手に入るんだろう。シャムロックのやつら、攻略が異様に早いと思ったけど、俺の早とちりか」
「大丈夫だよ。それじゃあ、最初のダンジョンまで戻ろうか」
最初にシャムロックと出会ったダンジョンまで戻ってきた終夜たちは、先ほど入手した鍵を使い、扉にかかっていた鍵を解除する。今までの二つと難易度は変わらないため、サクサクっとクリアして、最後のパーツを手にいれると、全てのパーツが合体して、鍵の形に変形する
「この鍵で入るダンジョンのボスは中々強そうだね」
「そうだな。とりあえず、一旦、町に戻ろうか」
「了解!」
ストレアの言ったことに同意したキリトは、全員に町へ戻ることを伝え、帰還する
「それじゃあ、皆準備とかあるだろうから、一旦解散でいいか?」
「私、ログアウトして済ませないといけない用があるから明日でもいいかしら」
「俺も済ませたい用件があるんだ」
「それじゃあ、明日宿屋に集合することにして、今日は解散しようか」
このまま、鍵を使用して新たなダンジョンに挑む前の準備をすることを提案するキリトに、この後用事があるから明日でもいいかと、聞くシノンとエギル。二人の話を聞いたキリトは少し考えたあと、全員に明日から攻略を再開することにして、今日の所はこれで解散することを伝えた。シノンとエギルはそのままログアウトし、クラインは自分のギルドと合流するため別れる。他にもリズは加治屋の仕事へと向かったりと最終的に残ったのは、キリト、アスナ、リーファ、終夜の四人だった
「シュウはこの後何もないのか?」
「とくに何もないが、どうするんだ?この人数だと、サブクエを受けるくらいか?」
「俺はもう一度フィールドへ出るのもいいかなと思ってる」
攻略は出来なくとも、何か発見があるだろうと、満場一致でフィールド探索をすることになったため、回復アイテムなどを揃えて、全員の準備が終わり次第、転移門でフィールドへと転移した
次回は、レインちゃんとの出会いです
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ゲームでのキャライベントの投稿タイミング、間幕としてだすんですがどちらがいいですか?
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出来上がり次第
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SAO編完結後纏めて