マギアレコードRTA ワルプルギス撃破ルート すずね☆マギカチャート(マギウスの翼チャート) 作:鰯のすり身太郎
はい、よーいスタート。
最初から最後までガバたっぷりなRTAはぁじまぁるよー。
まず始める前に、本RTAについて説明をば。
本RTAは、本来別のチャートにのっとって走るはずが、想定外のガバに見舞われたことでそれが崩壊した末の記録です。
もろちん普通であればこんな記録を提出、投稿すべきではないのですが、後に本来のチャートで再走した記録よりも好タイムだったうえ、今回と同じ状況を再現しようとトライしても、一度たりとも成功しなかったため、やむなく本記録を投稿するに至りました。すいません許してください! なんでもはしません。(親リスペクト)
では改めて、ニューゲームを選択してタイマースタート。難易度はレギュレーション通りハードとなります。
最初にキャラクター作成。スタート時期は『一年前』。学校は『なし』、年齢を『18歳』、性格は『お人好し』、魔法少女歴は『6年』とします。ちなみに、名前は入力速度を考慮してランダムです。(走者の屑)
次はお待ちかね、『願い』の設定になります。これは自由入力で、『自由に旅がしたい』とします。
この願いだと、固有魔法は二つの内からほぼ同じくらいの確率で選ばれます。ですが、本チャートは固有魔法よりも願い自体が重要になるので、どちらが選ばれても大丈夫なように組んでいます。
今回は……『瞬間移動』ですね。これはもう一つの候補である、『転移』よりも戦闘に比重を置いた能力になっています。
最後に、出身地を『神浜市外』としてキャラクター作成は終わりです。このままスキップできないオープニングが始まります。開始早々倍速するのもどうかと思うので、ここでみ~な~さ~ま~の~た~め~にぃ~
……本来のチャートの説明をさせていただきます。本RTAはもともと、「マギウスの翼チャート」、ないし「裏切り者チャート」とでもいうべきもので、マギウスの翼に加入し、本来のメインシナリオと同じように進むよう組織内部から干渉し、『楽園行き覚醒前夜』後に離反、知っている情報を生かして一気にシナリオを加速させることを目的としています。
難易度ハードの神浜は修羅の国ぶりに一層磨きがかかっており、メインシナリオであっても、敵が強化されたうえランダム要素が多く入ってくることから、些細なことで失敗、詰みということがかなり容易に発生します。
先駆者兄貴達は、通常参加しない魔法少女をチームみかづき荘と協力させたり、自分が仲間として介入したりといった手法をとっていましたが、本チャートではその逆に、マギウス内部に入ることで本来のメインシナリオとの離れ具合を確認し、マギウスの翼としてシナリオに介入することで本来の流れに寄せていく、ないし短縮を狙うようになっています。
そして、本チャートではマギウスの翼の中間管理職こと、梓みふゆの信頼度が重要になってきます。マギウスの三人は全員我が道を行くタイプなうえ、現在の状況や今後の作戦について、まず細かく教えてはくれません。なので、ただ羽根の一人として所属しているだけでは状況は分からないし、シナリオに介入しようにも難しいです。
ですが、みふゆさんからならマギウスの動向や組織全体のことをかなり細かく知ることができますし、また、シナリオに介入する時もみふゆさんに協力してもらえるか否かで難易度は大きく変わります。信頼度をあげても、おガキ様ふたりと天才芸術家のように、突飛な行動でチャートを壊されることがないのも嬉しいですね。
ほか信頼度関係でいえば、マギウスに入る、ないし入っている魔法少女以外とのかかわりを極力減らし、信頼度を上げないように動いていきます。
というのも、下手に信頼度を上げてしまうと、自分のマギウス入りによってそのキャラもマギウスに入ったり、逆に止めようとして積極的にシナリオに介入するようになったりという事案が発生してしまうからです。通常プレイであれば、そうしたかつての仲間同士の争いや広がっていくマギウスの輪を見るのも楽しいんですが、これRTAだからね、仕方ないね。
キャラクター作成をやたら詳しく設定したのは、これらの理由によるものです。年齢と魔法少女歴をみふゆさんに合わせることで、似た境遇として信頼度が上がりやすくしています。
また、出身を神浜市外にし、願いを『自由に旅がしたい』としたのは、各地を転々としてきたという経歴になるよう誘導して、やたら長い魔法少女歴による信頼度や経歴のガバをなくすためです。安定しない固有魔法に関しても対応できるように組んであるし、完璧なチャートだぁ……(恍惚)
……実際、この走りまでその目論見は成功し、ベテラン故の経歴ガバを完全にカバーしていました(過去形)。どうして本走に限って試走になかったガバが発生するのか、コレガワカラナイ。
……オープニングと、その後のダーク♂尺余りから画面が変わりました。キャラクター設定が終わったみたいですね。
このチャートだと、過去の経歴が長く、交友関係も複雑になるので、オープニング後にも長く暗転が続くことがほとんどです。ただ、願いによって町々を転々としている経歴になっていることが多いため、交友関係は基本他の市のモブ魔法少女のみになっているので安心! むしろ、ダーク♂尺余りが無い、もしくは短いときはそうなっていない可能性が非常に高いので、リセになる可能性が非常に高いですね。
クォクォハ……新西区の新西中央駅前ですね。であれば、ついさっき神浜入りしたばかりとみていいでしょう。
辺りを見た限りでは異変はなさそうです。というのもこのゲーム、ハードだとスタート時期までに起こるイベントの成否をランダムで判定するのか、たまにスタート時からひどい状態になっています。
一年前スタートだと、『呼び水になりて綻び』がほぼ確実に発生しています。これが失敗していると、駅の前なんかは魔法少女たちが張り込んでよその魔法少女が市内に入ってこないか監視していて、ゲームスタートからすぐに戦闘、ということが普通に起きます。
こういう場合、市外出身である都合上まともに活動はできないのでまず再走になります。今回はそういった様子は見られませんし、大丈夫そうですね。一安心。
経歴、および交友関係の確認はフヨウラ! 神浜入りしてすぐのようなので、チャート通りにキャラクター作成は成功しているとみていいでしょう。このまま水名区へ、行きますよ~行く行く。
新西中央駅から水名区へ着くまでただ移動しているだけなので、この間にこれからの予定などをお話しします。
まず水名区へ行く理由ですが、区内の廃墟へ行き、今後の活動の拠点にするためです。そしてしばらくは、そのまま周辺で魔女狩りを続けます。というのも、交友を持っておきたいみふゆさんが水名区で活動しているからですね。
だったら名前を似た名前に設定しておいて、遭遇確率を上げたほうが良かったのでは? とお思いの兄貴もいらっしゃると思いますが、これには理由があります。
名前設定によるキャラクターとの遭遇確率上昇は、経歴にも影響することが先駆者兄貴によって判明しました。これにより、名前を似せるとスタート前に会っていたことになり、連鎖的に神浜歴が長くなって他魔法少女との交友歴も生じてしまうことが多かったのです。
そうなると意図せぬイベントが増え、チャート通りに進めるのも難しくなるため、名前設定で遭遇確率を上げるのは没となりました。幸い、交友関係を広く必要としない分、散策に回せる時間は多いのでみふゆさんに会えなくて終わるということはあまり起きません(一敗)。
ちなみに、交友関係をあまり持たないことはデメリットばかりでもありません。メリットとして、参加するイベントの削減を狙っていけます。
広く散策する必要が無いので、各種イベントを踏まないよう動けますし、魔法少女ごとの信頼度イベントもめったに起きないんですね。こうしたRTA中に行うイベントの削減は本チャート独自のうまあじな部分ですね。なので、失敗したらRTA自体が崩壊しかねないイベント以外には基本干渉しないよう立ち回ります。
例外となる危険なイベントに関しては、発生しだいおいおい解説させていただきます。
説明している間に着きましたね。乱数次第では水名区からこうした廃墟が無くなっていることがあるので、今回は無事確保できてよかったです。
拠点にしやすい物件が多いのは水名区を含む西側よりも、工匠区や大東区のような東側なのですが、いちいち東側から水名区へ移動していたら、移動中に他の魔法少女と出会う可能性が高まることや、そもそも東側一帯は西よりもよそ者への風当たりが強い傾向にあることから断念しました。仕方ないね。
それではこのまま魔女退治へ、イクゾー!(デッデッデデデデ)
本チャートでは魔女退治は基本的に午前中から昼くらいに行います。他の魔法少女の多くが学校にいるので、多くの魔法少女との遭遇をぐっと抑えられるためです。
目的となるみふゆさんは、この時期だと卒業しているので大丈夫です。よく浪人をネタにされるみふゆさんといえども、さすがに留年するほど学力が悲惨なことはありません。万が一起きていたら、やちよさんが退場したとかを疑ったほうがいいんじゃないでしょうか。今のところ発生したのを確認したことはないですが。
……お、さっそく魔女の反応がありましたね。パパパッと倒しちゃいましょう。
変身したらさっそく装備チェック。衣装は外套、武器は先端から刃が出る杖…普通だな! 今回の願いによって出る可能性の高い装備です。ソウルジェムの位置は右耳。頭まわりなら普通の立ち回りで十分カバーできます。これで万事オッケーだわ。
そうこうしている間に使い魔の処理が終わりました。使い魔程度なら、ベテラン設定ゆえの高ステータスも相まって余裕ですね。
魔法少女歴が開始時点で長い魔法少女は、そうでない設定よりステータスが最初から高いです。その分レベルが上がりにくいので、後半にかけてだんだんとつらくなってくるのが弱点ですね。
また、年齢が高いと初期ステータスが若干上がりますが、高すぎるとシナリオの進行に合わせてステータスが弱体化していきます。一応、魔力量の低下によってドッペルが使いやすくなるのはメリットと言えなくもないですが、基本デメリットのほうが大きいです。
まとめると、序盤が安定する分、後半そのしわ寄せが来るのがベテラン、序盤苦労する分、伸び幅が大きいのが新米と言ったところでしょうか。どちらも一長一短なので、一概に優劣はつけにくいですね。
年齢に関しては、(基本的に高くする理由が)ないです。通常プレイではまず避けたほうがいいんじゃないでしょうか。
最深部に着いたぞ。さっそく魔女を倒し……あれ、先に誰か来てたみたいですね。やべえよやべえよ……時間確認してなかったから……(ガバ)
魔女退治は他の魔法少女と会わないように時間調整します、とは何だったのか。こんなんじゃRTAになんないよ~
ん? あれ、今魔女と戦ってるのみふゆさんじゃないです? いや、間違いなくそうです! え? こんな豪運があっていいんでしょうか。
他に一緒に戦っている魔法少女がいないことや、動きが鈍いことから考えて、メルが魔女化してチームも解散し、穢れを着々とため込んでいる時期とみてよさそうです。マギウスもまだ結成していなさそうで安心しました。たまにある結成がやたら早いパターンだとチャート通りにいかないことが多いですからね。
とか抜かしてる間にみふゆさん追い詰められてる!
このゲーム、さすがにハードでもPCが見ていないうちに野良の魔女にやられてキャラクター退場、ということはありませんが、逆に言えばPCが見ていれば特にイベントが発生していなくとも氏ぬときがあるということです。
だからすぐに助けに入る必要があったんですね。のんきに話してる場合じゃねえ! みふゆさん吹っ飛ばされてる! ここでみふゆさん退場したら早速リセですよリセ!
みふゆさんが退場する瀬戸際で今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。
○ ○ ○ ○ ○
≪ううん…もうダメ、ボク分かるから…≫
≪だってあれが本当ならさ、アタシらが倒してたのって魔法少女ってことだろ!?≫
≪みふゆ…ももこ…もしものときはあなたたちが私を消して…≫
あの日から。メルさんが魔女になってしまった日から、半年が経とうとしていました。
魔法少女が背負った、「いずれ魔女になる」という運命、呪縛。それを知ってからワタシは、ほとんど抜け殻のように過ごしていました。自分の願いがかなえさんを殺し、メルさんを魔女へと変えてしまったと考えたやっちゃんがチームを解散したこともあって、魔女を狩ることも、探すことすらもしない日々。そんな空っぽな、絶望に満ちた日々の中で、思うことは生き残った惨めさと、呪縛を背負うだけに終わった意味のない願いへの後悔。そして力の衰えぬやっちゃんへの暗い嫉妬と、それを覚える自分への嫌悪、そればかりでした。
(…ソウルジェムに、反応が。)
ふらり、と外に出ると、魔女の結界があることに気付きました。もとはワタシたちと同じ、魔法少女であった彼女たち。そう遠くないうち、私もきっと恨みを抱えてその一員になるのだ、と。そんな考えが頭によぎりましたが、それを振り払うようにして結界へと入りました。
「○◆△□○△!!」
包装紙で構成されたような使い魔を倒していく。普段ならなんとも思わないはずなのに、蹴散らされていくその姿にどこか悲しいような気持ちになるのは、魔女が魔法少女のなれの果てだと知ったからだったのでしょうか。身体は重く、動きも錆びついたようにぎこちなく。それでも最深部までたどり着けたのは、まったくもって幸運でした。
…ただ、そんな状態で魔女を倒せるわけは、ありませんでした。これまでにたくさん魔女と戦ってきて、そんな中でも別段強いというわけでもなかったのに、それでも。
そのうち、魔女の突進を受け、私はなすすべもなく吹き飛ばされ、倒れました。ふと、首元をみると、黒々と濁ったソウルジェムが見えました。
(…ここで、終わりなんですね。ワタシは…。)
もう、魔力はない。魔法を使って逃れることも、傷を治すことすらも、できない。このまま魔女になるか、ソウルジェムを砕かれて死ぬか。どちらにしても、梓みふゆの生涯はここで終わる。
「□○△○△□―――!!!!」
魔女の攻撃が迫る。どうせ二つに一つなら、せめて。せめてヒトのように死のうと思いました。
(ごめんなさい、やっちゃん。約束、守れないみたいです…。)
目をつむり、その攻撃を受け入れた。そのはずなのに、何の痛みも衝撃もありませんでした。
「ねえ、大丈夫!? ちゃんと声聞こえてる!?」
魔女の攻撃によるそれらはなかったけれど、そのかわり、知らない声が聞こえました。ぼんやりと目をあけると、髪を肩くらいまでのばした魔法少女が、ワタシにむかって必死に呼びかけていました。ワタシはいつの間にやら彼女に抱きかかえられていて、ゆめうつつのような頭で、どうやら彼女に助けられたらしい、と思いました。
「ちょっとだけ、我慢しててね…」
そう言って彼女は、ワタシをその場におろすと、ぱっと消えてしまいました。きっと、彼女が固有魔法を使ったのでしょう。
それから少しして、結界が消えました。彼女はすぐにやってきて、グリーフシードをワタシに使い、そのまま安堵したようにその場にへたりこんでしまいました。
「…あの、あなたは…?」
ソウルジェムが浄化され、頭がすっきりとすると、目の前の彼女についての疑問が鎌首をもたげてきました。そこにいる彼女は、外套を着込んだ魔法少女姿でなく、少しおしゃれなジャージを着ていましたが、そのどちらの姿も見たことがありませんでした。見知らぬ、不思議な魔法少女。彼女はワタシに問われた後、少し呆けたような顔をして、そしてにこりと笑ってこう言いました。
「私は、ホタル。朝倉、蛍。世界を旅する魔法少女! きっとこれからも、よろしくね!」
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○朝倉 蛍
各地を旅してまわっているという、流浪の魔法少女。
見ず知らずの人物でも、こまっていたら躊躇わず助けようとするお人よし。
長い間魔法少女として戦い続けているベテランでもあり、少し達観したような言動をとることも。