これから忙しくなるのでまた更新が伸びます。
*また話数入れ忘れた
〜屋敷の客間〜
主と従者が揃いも揃って倒れてしまった(神子は吐血・布都は気絶・屠自古は看病)為、デストロイアと妖子はあてがわれた部屋でひと段落ついていた
霍の独断により使わさせてもらっているが、神子に内緒で大丈夫なのかと聞くと使用していない部屋がいくつかあるので大丈夫なのらしい
もっとも本人は今喋れる状態でもないので仕方ないのかもしれない
(なんだか大変なことになった気がする~)
「あの時の霍さんの目はよからぬことを企むような……しかし、ここは妙です」
(妖子も気付いて?)
「はい。この屋敷は神子さん達を除外しても人の気配が全然しません。まるで視界から遮られているような…」
「それは私がここら一帯に人払いの術を敷いているから」
(あ、青娥)
霍が壁をぶち抜いて入ってきた
「もう気づいてしまわれるなんて流石ですわ」
「ガァ!(せめて入るならドアから入ってよ!)」「入るならせめて入口からきてはもらえませんか?びっくりします」
「ごめんなさいね、この方が慣れているの」
「えぇ……所でなぜそのようなことをする必要が?」
「それは勿論、無益な争いを避けるためですわ。なにせ太子様が協力を仰ぐまで物部氏と蘇我氏は対立してらしたから」
(こっちの世界でも最初は争ってたんだねー)
「そこまでするとは……神子さんは何を考えて……」
「それは私ではなく太子様に直接お聞きになったほうがよくてよ」
霍が空けた壁から神子をおぶった屠自古が入ってきた
神子は意識は回復していたが、どうやら自力では歩けないようだ
「ガォ?!(どうしてここに?!)」「神子さんもう起きても大丈夫なんですか?」
「この通り大丈夫……と、言えないな。屠自古の介護がないと歩けんよ」
「私が屠自古様に太子様が目覚めましたら連れてくるように言っておきましたの」
どうやら神子が来たのは霍の仕業であった
置いてかれた布都が少し可哀想な気もした
「でだ霍、この身体を治す術が見つかったというのは本当なのだな?」
「それは無論ですわ!その術とは彼女!!」
「ガ?(私…?)」
霍はデストロイアを指差し、高らかに宣言した
「よく聞いてください?貴方は仙丹を体内に取り入れてもなんともなかった。ということはある種の自然的な存在に近いのではといった推論よ。」
「それと太子様を治す術とがどう繋がるのかいまいちわからんのだが」
話に入れない屠自古が突っ込む
「自然的というのは神秘的な力を宿しています。それこそ太子様の身体を治す事など朝飯前ですわ」
それに……と続ける
「自然的というのは仙人が目指す道の終着点なのです」
神子の目は羨ましげであった
「ガォ(なんだか期待されてるけどそんなこと出来……あれならできるかも)」
「あれをやるのですか?下手をすれば怪獣化ですよ」
(神子さんはまだなにも遂げていない。死なすのは早い!!)
「そうですか……デストロイアがそう言うのならば私は止めませんが」
デストロイアは飛翔体からギドラ体へ姿を変えた
「「「姿を変えた!?」」」
(妖子説明よろしく)
「デストロイアは姿を自由に変化させることができるのです」
霍は喜び、神子と屠自古は驚きといった表情をしていた
「やっぱり私の目は正しかったのね!!」
「怪獣とは摩訶不思議だな。だがこれで私の夢が実現しそうだ」
「夢?」
妖子が夢のキーワードに首をかしげる
その夢の内容なら霍がとっくにばらしてしまったが
(まだ気になるの?)
「一人の人間が不老不死にならねば成し遂げられぬ夢……どんな思いで望むのか気になるんですよ、私悟りですから」
(本人いるんだし聞いてみれば?私は待つよ)
「あれっ、デストロイアも気になってませんでしたっけ」
(忘れることにした)
「さあさあ!その力見せてくださいな!!」
霍が急かしてくる
「その前に神子さんにお聞きしてもよろしいでしょうか。仙人になってまでも国を救おうとするその心情とはなんですか?貴方の心は見えなくて……」
「……私は人が死を受け入れなければならない運命に不満を持っていた。」
「そして死を超越し、国を安定させる存在……導き手になればよいとそう感じたのだ。この道を選んだことに悔いはない」
「それが神子さんの決意……道は険しく遠いということですね」
「そうだな。もうよいだろ?」
「はい……ありがとうございます」
「具体的には私の身体に何をやるのだ?」
「ガァア!(この形態で神子さんに大地のマナを変換してある細胞と一緒に与えます)」
「マナにサイボウだと?なんなのだいそれは」
(G細胞)
〜中庭〜
部屋の中でやるには狭かったので中庭に移動した
広い庭の中央で神子が仰向けになっていた
なお…布都はまだ寝ている
「しかし……ほんとに太子様は治るんだろうな?」
「まぁまぁ屠自古様、私の読みが正しければ大丈夫ね」
「それが一番信用できん」
屠自古が不安がるのも無理はない
よくわからないものだらけであるからだ
「ではやってくれ」
(いきますよ~、でやー!)
デストロイアの両羽根から半透明の触手が出てきて神子の足に絡みついた
その触手からは暖かな光が注がれていた
(G細胞だけど厳密には違う……これはゴジラジュニアから吸収した不完全なG細胞をマナの力によって怪獣化する要因を排除したもの……)
(だからといって今回初めてのことだから何が起きるかわからない。でもこれくらいしか手はない)
(すんなりいって!!)
しばらくした後、触手が離れていった
神子はつぶっていた目を開く
「……なんだか今までの不調が嘘のようだ。気に満ち溢れる気分だよ」
軽いステップで立ち上がる神子
さっきまで吐血して寝てた人と同一とは思えないほどだ
「太子様お体の具合…?!」
「ん?どうした屠自古、私の顔を見るなり固まって」
「太子様の目が……真っ黒く染まってるーーー!?」
「なん……だと……」
「ねえデストロイア。怪獣化ってこれ?」
「ガォウ?(さぁ?)」
数年後、不完全G細胞は不死ではなく、寿命を延ばす延命行為をしたまでに過ぎないから、神子は尸解仙になるという手段で眠りについた
尸解仙になる理由としては、知名度が上がりすぎて一回死んだと見せかけなければならなくなったからである
そして布都と屠自古は自ら実験台になり、神子と同じく眠りについた
霍は数年間屋敷にとどまってお手伝いをしてくれたデストロイアと妖子に語る
「そういえば太子様貴方にこんな事を言ってらしたわ『デストロイアのもう一つの心に気をつけろ』と」
(私のもう一つの……心?)
「では…またどこかでお会いできたら」
霍はそう言うと壁に穴を開け、何処かに行ってしまった
[次回予告]
霍は不吉な伝言を残していった
主居ぬ屋敷を後にした二人は
次のイベントまで旅をするのであった
次回、地蔵の映姫
[今回の設定集コーナー]
~G細胞~
別名オルガナイザーG1と言い、ゴジラが持つ細胞だ!
この細胞はいわゆる不死に近く、傷ついてもオルガナイザーG1が即座に再生させる。
しかしこの細胞、取り込むとゴジラの性質が強すぎてどれもゴジラっぽい体になってしまう。