IF もしもの世界①
[もしも五話で目覚めるのが紅魔郷時だったら]
(んしょんしょもうちょっと……出れた~)
何かが地面から出てきた…デストロイアである
繭に包まれたはいいが、年月が立ちすぎて地中深くに埋没してしまったのである
(何千年ぶりの地上だろう?それになんで空が赤いの?)
デストロイアが見上げた空は一面の紅に染まっていて尋常ではなかった
(さては怪獣!でもお空をこんなんにしてしまう怪獣なんていたかなぁ?まあいいや、モスラに託されたこの大地を守るために解決に行きますか~)
デストロイアはとりあえず話が聞けるかと思い、遥か彼方に見える洋館に向かうことにした
だがデストロイアは知らない
ここが、幻想郷という箱庭で、ここでの異変解決は巫女の仕事であること
何より……スペルカードシステムを
〜霧の湖〜
紅の館に行くには湖を直進するのが手っ取り早いのでデストロイアは水面すれすれを飛んでいた
来る途中、背中に羽根が生えた子供?が見境なしに光弾を放ってきたので対処するため完全体になっている
(まったくなんなのあれは?!こっちが下手に反撃すると地形変わっちゃうってのに……)
「おい、そこのあかいの!」
(……また羽根生えた子供か。無視しよう)
「こらーーー無視するなーー!!」
デストロイアは無視して進もうとする
だが、相手が放ってきたのは光弾ではなく苦手な冷凍弾だったので止まらざるを得なかった
(あぶなっ!?ミクロオキシゲンの弱点である冷凍弾放ってくるとか……ケサナキャ)
「あたいの弾幕におそれをなしてとまったなー!!どうだまいったか!」
「ガァアッ!!!」
「へっ?」
相手がふんぞり返っている間にデストロイアはヴァリアブル・スライサーで一刀両断した
切断された身体は光の粒子となり、消滅した
(はっ!?私は何を……。そういえばさっきの子どこいったんだろう……まいっか)
相手の名前も知らぬまま霧の湖を後にした
〜紅魔館・門前〜
湖を飛んで数分、ようやく館の全貌が見えてきた
遠くからでも赤一色なのがわかるが、近づくとなんとも目に悪い
門は正面に一つしかなく、前には門番らしき人が立っていた
デストロイアはそのまま上空から館に侵入してもいいんじゃないかな?と思ったが気分的に門をくぐってみたかったのでそこに行くことにした
「この気は博麗の巫女のものではない……正面!」
門番は目を瞑ったまま正拳突きを放った
拳はデストロイアの頭の前で寸止めされていた
(目を瞑っているのにこっちに正確に攻撃してきた?!)
「貴方、何者?貴方から発せられる気は妖怪や人間のそれではない……ここを通すわけには行かない!」
(やっぱすんなり通してはくれないかー。ならば)
「!?」
デストロイアは相手そっちのけで、門に向けてオキシジェン・デストロイヤー・レイを放った
放たれた一撃は門を易易と破壊し、館を貫通した
光線で空いた穴をドシドシと鳴らして入っていった
後には呆然と立ち尽くした門番が残されていた
「なに……あれ……」
〜紅魔館・内部〜
入るやいなや、目の前にメイドが現れた
「私の名は十六夜 咲夜。お嬢様が貴方をお呼びです」
十六夜咲夜と名乗ったメイドはこちらに手招きをしていた
空の異変を起こした者に会えるそうみたいだからついていく事にした
案内された場所にはドアがあった
どうやらこの先にいるようだ
「さあ中へ……あぁ、ドアが開けられませんのですか……」
デストロイアの腕ではドアノブが握られなかったのだ
咲夜に開けてもらい中に入ることが出来た
部屋の中央には椅子があり、誰かが座っていた
「よく来た。私はレミリア・スカーレット。この屋敷、紅魔館の主であり、誇り高き吸血鬼だ」
(吸血鬼……確か西洋の伝説でもっぱら幻とされている存在)
「よくも紅魔館に傷を付けてくれたなと言いたい所だが私はお前がたいそう気に入ったよ」
「ガァア?」
「人の言葉を喋れんか……咲夜が美鈴に聞いた情報だと妖怪でも人間でもないと。確かにそのようだな」
「それの正体でしたらお教えしましょうか」
「「!?」」
突然空間が裂け、中から女性が出てきた
「八雲紫か……いつも思うが普通に入ったらどうなんだ」
「それは隙間妖怪らしくないでしょ。それより正体だけどね、上白沢慧音に協力させて探らせたわ」
「歴史を創ったか。で、それがこの本か」
紫は何やら分厚い本をレミリアに渡した
レミリアは読み始めたが、読むにつれ顔が険しくなった
「なに……この冗談みたいな塊は!?」
「私も見た時はこれが幻想郷に増えなくてよかったと思ったわ」
レミリアはデストロイアの方を向いた
「なんなのだよお前は!!種族怪獣?!自由に分裂合体?!進化が自在?!数億年前から存在?!ミクロオキシゲンは酸素を破壊し全てを溶かす?!なんじゃそりゃ」
(なんでそんなに事細かく書かれてるんだろう?)
「ふぅー、取り乱した……正直わけがわからないけどますます面白い!」
「あらレミリア、飼う気?危ないから封印しようと思ったんだけど」
(封印?!)
「心配しないで結構。パチェが色々教え込めば大丈夫さ。それに」
「それに?」
「屋敷に穴開けた弁償してもらわないとねぇ」
(色々情報貰えるならそれでいっか~)
その日から紅魔館では甲殻類と脊椎動物の両方の特徴を備えた赤い生物が多数徘徊するようになった
後に魔法使いの泥棒はこう語ったという
「あいつらのせいで多脚生物を見るの怖くなった」
どうも通訳がいないルートは勘違いからの虐殺エンドや封印エンドになってしまうなうん。
今回はそれらを避けた形をとったけど上記のルート見てみたい?