2016/2/15
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焦げ臭さ漂うこの戦場跡とでも言いましょうか――守矢諏訪子と名乗る神様に自己紹介をされてしまいましたのでこちらもしなければならなくなったと……面倒。
「何黙ってるのさ、私は名乗ったのだからそっちも早く名乗りな」
「そちらが先に名乗ったのでしたら名乗らざるを得ませんね。私は小野目妖子、悟り妖怪です」
(私はデストロイア、さっきも言ったけど怪獣だよ)「彼女の名はデストロイアと言います」
諏訪子は私達の自己紹介が終わると少し前に質問された、ここに来た理由を語りだした。
「さっき私に問うたな、ここに来たか……だったか。私はここからすぐの位置に諏訪という国を築いている。そしていつもどおり自分の神社の屋根で寝ていた時だった――けしてやることがないのではないぞ。突然天から物凄い勢いで何かが二つ降ってきくるのを目にした。そしてそれはけたたましい轟音と共に地表に激突した。私の国に近い場所に得体もしれない何かが落ちた、となると民たちが不安がる。その影響は私の信仰にも及ぶ。そこでまずミシャクジを派遣して様子を伺うことにした。だがミシャクジはその場にいたお前たちによって消し炭にされた――妖怪程度では傷すら付けられない筈のな。だから私自ら出て確かめに来たということだ。正直ミシャクジを消滅させた者の元に行くのは怖かったが民のためだし私が動かんと示しが付かないし……」
そこまで言うと諏訪子は黙り込んでしまった。
これ見境無しに光線ぶっぱなしたせいで変な疑いをかけられてる~!?怖がらせてしまったことは素直に謝らくちゃだよね。
(ごめん、落ちてきたの私たちです)「ごめんなさい、落ちてきたの私たちです」
諏訪子はそれを聞くと間の抜けたような顔になった
「は……?なんで大穴開ける勢いで降ってきたの?第一無傷なのはおかしいだろ馬鹿なの?」
まだ疑われてるなぁ、まあそれも仕方ないか。たとえ神様でも地表にクレーターができる衝撃で降ってきてなおかつ無傷でしたなんて信じるほうが無理。そしてさらっと罵倒された気が。
しっかしどうやって信じさせれば。
「もう一度おんなじ事やればいいのでは?」
えちょっ!?またあれやるのー、でもそれが一番証明しやすいね。しょうがない妖子後よろしく。
「信じてもらえてないようなのでデストロイアがもう一度やるそうです」
「……なにを?」
「天から勢いよく落下」
「いやまって」
「いってらっしゃいませ」
「まってナチュラルにおかしい、ていうかもう見えなくなったよ……」
「すぐに帰ってきますから、こうすれば手っ取り早いでしょう」
「いや……でもお前はいいのか?もしデストロイアがこれで死んだりでもしたら」
「大丈夫ですよ、なんてったって彼女は怪獣ですから」
「カイジュウ――ほんとわからない種族なことで」
そんなやりとりが終わる頃、またとてつもない勢いで天から私は地表に激突した。一日で二つもクレーター作っちゃったよ。
「生きてるのかこれは」
「今にわかりますって」
「グギャ!!(待ったー?)」
「うひゃあぁぁー!!」
穴から無傷で出てきた私を見た諏訪子は驚きのあまりその場でなんかぴょんぴょんし始めた。帽子が蛙っぽいし蛙飛びかな?
「ね。これで信じました?へんてこ帽子の神様」
「信じた信じた信じたからその呼び名やめて」
諏訪子に信じてもらえたところで私達はここに来た目的を話した。半分嘘混じりだけどね。
「諏訪の国を観光目的で来たぁ……?私に敵対する可能性がある輩は入れないというかお断りだよ!」
(それについてはご安心を、国を乗っ取ろうなんて興味ありませんから――目的はあくまで諏訪大戦を見ることだし)「それについてはご安心を、国を乗っ取ろうなんて興味ありませんから」
「そうなのかい?そういうことならいいよ。ただし、滞在する所は私の神社。もし妙なまねをしたら即刻追い出すからね!!」
(ありがとう~)「ありがとうございます」
「話も決まったことだしいつまでもこんな荒地に居座る必要はないね、社に案内しよう」
諏訪子が先導してくれるようだ。なので私は飛翔体に、妖子はガルーダにそれぞれ変化した。毎度飛ぶときは飛翔体にしてるけど完全体でも空は飛べる。じゃあなんでと聞かれたらただ単に名称に飛が入ってるからなだけだけどねー。
「また姿を変えたな……そういえばお前たちは体を
期待の眼差しを向けてきてた、眩しいよ……これは向こうに着いたら色々見せなきゃ満足してもらえないかな?
私も妖子もかなりの速度(デストロイア飛翔体:? ガルーダ:?だけど)で飛べるのだけど、先導する諏訪子を追い抜きかねないのでゆったりと飛行して神社に着いた。途中やけに騒がしかった気がするけど気のせいだよね。
「着いたよ二人共!ここが私の社だ」
立派な神社――施された煌びやかな装飾は信仰力が高い証拠と見て取れる。
この神社は高い位置に建てられているようで境内から国全体が見渡せた。弥生時代にしては活気溢れた大きな国のようである。なるほどこれなら諏訪大戦が起きるのも時間の問題だねと私達は内心思った。
「ほら二人共中に入った入った」
諏訪子はもう中に入ってて急かしてきたので見物もそこそこに入ることにした。おぉ……内部も外見に負けないくらい豪華な造りとは恐れ入る。
「それだけ信仰が大きいということですね」
内装は現代の神社とあまり変わらないような造りとなっていて、塗装には光沢がでてる。うわぉ。
「おーいサナー、今戻ったよー」
諏訪子が誰かを呼んでいる。暫くすると呼ばれた人物?がバタバタと音を立てて来た。
「大丈夫でしたか諏訪子様!?お怪我は!?」
「大丈夫だよサナ、どこも怪我はしてない」
「それでしたら良かったです……諏訪子様が謎の轟音の正体を突き止めると言ってここを飛び出していって中々帰ってこないものなので何かあったかと心配でして」
「心配かけてすまなかったよ」
サナと呼ばれた女性は巫女服を着ている、ということはこの神社に仕える巫女さんなんだろうなー。しっかし、諏訪子とサナのやりとりがなんだか親子みたいだな~。
しばらく会話が続いた後、サナが諏訪子の真後ろにいる私達に気がついた。心配のしすぎで周りに気が回らなかったようだ。
「あの…諏訪子様?後ろにいらっしゃる変哲な物体はなんでしょうか?」
「ん?ああ――まだその姿だったのか、早く元に戻った戻った」
そういえば飛翔体とガルーダの姿のまま中に入ってたんだっけ、色々見るのに夢中になって忘れてたよ。
いつもどおり閃光に包まれ私は完全体、妖子は本来の姿である悟り妖怪に戻った。
「えっえぇぇぇぇぇ!!片方は妖しになってもう片方は人にーーー!?」
「私も最初はびっくりしたよ、なんせこの二人が轟音の正体だったんだから。後、サナうるさいし人じゃなくて妖怪」
「ええええぇぇぇぇぇーーーー!!」
「そして私の客人だ。数日ここに泊めるからお世話よろしく」
「ええぇえええぇぇえええ」
「全く……平常心を保てないなんてまだまだ修行が足りてないね。明日からもっと過酷にするから」
「」
サナはけたたましい程驚いた。こんなに驚いては他の形態を見せた時どうなるのやら……それと勝手に客人にされちちゃったけどまあいっか
「さあサナ、二人を案内……あれま思考停止してるよ――仕方ないから私が部屋まで案内しよう」
放心してるサナを置いて諏訪子の案内で泊まる部屋へと向かった。諏訪子は初見驚いてたことを棚に上げてるけどいいのかしら……
[次回予告]
のんびりと諏訪子と過ごすデストロイアと妖子
だがそれも他の土地から来た神よって壊される
ついに起こる諏訪大戦、そしてデストロイアの新たな姿が
次回、諏訪大戦勃発
[今回の設定集コーナー]
~ガルーダ~
Gフォースがまず試作した対G兵器1号機だ!
速度は出るものの武装がメーサー2門だけとやや火力不足だったため博物館行きになってしまった。その後改良され、メカゴジラの武装兼スラスターの役割を持つこととなった。