ここが良いぞ!サッカー選手!   作:あじたまんぼー

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私が一番最初に紹介したい選手です。


興梠慎三編

 都内某所。某ウイルスに気を付けてもらいながらとある人物に来てもらった。それは…

 

「なーなー。ここに来ればオレのサッカーのスキルが上がるってのは本当か?」

 

 結城晴さん。将来は日本代表のサッカー選手になることを志しているアイドルである…って、サッカー選手になりたいの結城さん。

 

「応よ!オレのゴールで日本を再び世界の頂点まで導いてやるぜ!!」

 

 それはそれは、心強い限りです。女子サッカーにしてみればスキルは世界基準に至りそうな所ですが、引退された澤穂希さん以降は強烈なリーダーシップを持つ人が現れていないのが現実。そんなチームリーダーになってくれれば、再び日本は世界で返り咲くことでしょう。期待していますからね?

 

「お…おう。まかせろ」

 

 さて、本題に入るとして。結城さんを呼んだのは他でもありません。将来の担うかもしれない結城さんのために、アスリートの世界にはこんな選手がいることを知っていただきたいと思って呼んだ次第です。

 

「それでよー。」

 

 なんでしょう。

 

「あんた誰だ?」

 

 …あぁ、自己紹介を忘れていましたか。これは失礼しました。私はサッカー大好きおじさんです。気楽におじさんとお呼びください。

 

「…なんか罵倒に聞こえるけど、まあいいや。よろしく、おじさん」

 

 はい、よろしくお願いいたします。

 

「それで、おじさんが紹介したい選手って?」

 

 まぁ、そう慌てずに。ここからが本題でございます。して、結城さんはフォワードでしたね?

 

「うん、そうだけど…」

 

 でしたら話が早い。今回紹介するのは日本を代表するフォワードで、ストライカーのお手本ともいえる選手です。

 

「おー!その選手って?」

 

 浦和レッズに所属している背番号30番、興梠慎三選手です。高校卒業後に鹿島アントラーズに入り、その後浦和に移籍した後は浦和にとって欠かせない選手。言わば「浦和の男」としてサポーターからも愛されています。

 

「興梠選手かー。Jリーグも見てるしこの選手は感覚的にすごいと思うけど、具体的にどう凄いわけ?」

 

 説明しましょう。まず最初に彼のアイデンティティともいえるところは、駆け引きの強さとゴール前の落ち着き。彼の象徴ともいえる駆け引きの巧さは、日本人選手で越えることが出来るのは、全盛期の佐藤寿人選手か、現在はウエスカをラ・リーガ(スペイン一部リーグ)の舞台に返り咲く上で重要な働きをした岡崎慎司選手くらい。というのも、興梠選手みたいなタイプの選手があまり見当たらないというのもありますが。海外の選手でプレースタイルが似ているのは、FCバルセロナのルイス・スアレスとかが該当するかもしれません。

 話は戻して、彼の駆け引きの強さと決定率の高さは数時から見ても明らかでして。2019年シーズンの浦和レッズのスタッツにおいて、チームとしてのチャンス構築率が10.5%、一試合のシュート平均が11.7本。いずれも18チーム中14位のものです。そして、そのシーズンの浦和の調子はあまりに悪く、攻撃どころか、ロクにパスも通らなかった始末。興梠選手と西川選手がいなければ今頃はJ2で戦っていたと言えるほどに弱かった。というよりも、降格候補の一角でした。その中でも興梠選手が出したのは12本のゴール。パスも通らず、クロスも入らない崩壊したチームの中で12得点を出したのは偉業といえましょう。その殆どがディフェンスとの駆け引きで生まれたスペースを活用してのゴールでした。

 

「へー。すごい選手っていうから派手な能力とかがあると思ったんだが。そうじゃないんだな」

 

 はい。彼にはさして特筆して挙げられるほどの身体的な優位性はありません。しかし、彼は自分よりも大きいディフェンスを相手にゴールを決められる。フィジカルは確かに強いが、それ以上にポジショニングとタイミングが完璧であることが肝です。ゴール前の落ち着きにしても、彼が枠から大きく吹かすシーンはあまり見受けられない。日本人フォワードの半分は自らのシュートを枠から大きく外れることが多い。これは日本人の気質なのか、悪しき風習なのかは置いておいて、殆どの日本人フォワードはイメージとして枠外に蹴り飛ばすイメージが強い人もいることでしょう。20シーズンで暴れ回っているオルンガ選手等の海外籍の選手がチャンスを確実に決めているシーンを多く見れば、猶更感じてしまうところでしょう。

 

「オレはそー思わんけどな。おじさんの偏見なんじゃないの?」

 

 多少主観が入っているかもしれませんが、そんな意見もいるという認識で結構です。とにかくそんなイメージがあったりなかったりする中でも興梠選手なら決めてくれる。そんな期待感を持たせてくれるのがこの選手の魅力というわけです。

 さて、少し話を変えますか。この選手の魅力で最後に挙げるのは万能であること。そう、彼は前線での仕事は何でもこなせる器用な選手でもあるのです。

 

「ディフェンダーを手玉に取って、決定力もあって、後は器用にやれるのか!」

 

 そうそう。駆け引きでディフェンスラインを下げるように動くもよし、ポストプレーで味方を使うもよし、再度からのクロスに反応してヘディングで合わせるのも良し。彼はとにかく何でもできる。そしてそれらがどれも高水準で出来る点。彼一人いれば前線でボールを安定させることが出来るのは非常に心強い。映像もあるからそれも見てくださいな(興梠選手のプレー集を見せる)

 

「すっげー!!本当に何でもできるじゃん!!オレもこれくらい出来れば日本代表に選ばれるよな!!」

 

 そうですね。彼は代表とは縁はありませんでしたが、もし彼と同じ水準かそれ以上のプレーが出来るなら、代表に入れるのは間違いないと思います。

 

「よっしゃ!そうと決まれば早速練習だー!!ありがとうな、おじさん!!」

 

 え、ちょっと結城さん?まだ纏めて・・・行っちゃった。仕方ありません、私一人でもまとめますか。

 総括すれば、駆け引き、決定力でチームを勝たせ、その万能性でチームを救う万能型のワンタッチスコアラーであるということ。若い世代で彼と類似したプレースタイルを持ち、彼を越えれるような選手が思いつかないのも彼の特徴でしょう。最も、日本人選手で前めでプレーしている人の多くはドリブラータイプであることと、彼ほどのサッカー脳を持つストライカーも多くは無いというのもあるでしょう。サッカーを始めて、ストライカーを志すならば、海外選手ならルイス・スアレス選手、日本人選手なら興梠選手のプレー集を見てマネするところから始めてみてはどうでしょうか。プレー強度とスピード、フィジカルの強さが求められる昨今において、『世界で一番サッカーに向かない種族』かもしれない日本人が世界で戦うのに必要な要素がその二人の選手のプレーに隠されていると思います。実際に私も興梠選手に可能性を感じた観客の一人なのですから

 いかがだったでしょうか。曲解や認識の違いが発生するかもしれませんが。これからもできるだけ第三者の目線も混ぜてお送りしていくので次回があればぜひお付き合いいただけますよう、お願いいたします。それでは、次回は広州広大のパウリーニョ選手編でお会いしましょう。さようなら

(完)




次回は、海外の選手で一番好きな選手です
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