【忍殺実況】ヤモト・コキ育成計画.mp0【完結】   作:いらえ丸

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#1「ヤモト・コキ育成計画.mp1」

 あまりにもチャメシ・インシデントな悲劇である。炎上する車両。凶弾に倒れる市民。苦悶に満ちた僅かな呻きはやがて永久の眠りにより絶える。ネオサイタマはカネモチ・ディストリクト五番街にて、死と暴力で彩られたアビ・インフェルノ・ジゴクが再現され、各局のニュース番組を大いに騒がせた。初冬の事である。

 

 如何なマッポーの世のネオサイタマとて治安の良い区画というものは存在する。それこそは真なるカネモチのみが住まう安心・安全がマネーパワーで保証された現代日本の桃源郷「カネモチ・ディストリクト」。平時より治安を守る優秀な警備員が目を光らせ、聖域を侵す無法者を決して見逃す事はない。

 

 だが、イレギュラーな事態はカオス情勢の常である。某日夜、高級飲食店が軒を連ねるエリアにて、それは起こった。当時の詳細を知る者はいない。皆死んだからだ。監視カメラも同様。調査の結果、事の始まりはヤクザ・エージェントによる一発の銃弾であったと、過剰なほど明示的に報道された。現場責任者はセプクし、責任者の上司は薬指をケジメした。翌日、ニュース番組はラッコの動向を放送した。

 

 そうして、いくつもの命が失われたこの悲劇は時と共に風化していった。犠牲者の中には有力者の名もあったが、何事もなくナンバー2が後を継ぎ、何事もなく収束した。まるで嵐に飲まれたゴミクズめいて、まるで生産されては破棄されるファストフードめいて。マッポーの世を生きるネオサイタマ市民にとって、「カネモチ・インフェルノ事件」とはほんの数日でニューロンの奥底に押し込められるような、ごくごくありふれた日常的非日常に過ぎなったのである。

 

 だが、彼女は覚えている。彼女は忘れる事ができない。何もかもを奪い殺した暴威の化身の存在を。銃声、怒号、哄笑、その全てが脳裏にこびりついて離れない。

 

 朧げな意識、動かぬ身体。曖昧な視界の奥、炎に揺らぐ影は三つ。やがて二つになり、一つになった。父と母が死に、鬼だけが立っていた。鬼は彼女を見た。鬼の角は羽飾りだった。

 

 そして、彼女は気を失った。死んだつもりだったが、病室で目を覚ました。だがすぐに死を選んだ。今度こそ死んだつもりだったが、生きていた。曇天の下、空を仰いだ少女は想う。もう二度と会えない家族の事を。あの日起こった全ての殺戮を。

 

 その日、一人の復讐鬼が誕生した。

 

 

 

ーーーーーーーーーー読み込み中なーーーーーーーーーー

 

 

 

 はーい、よーいスタート(ボー・リーディング)

 

 こうも女の子が少ねぇとフラストレーションが溜まっちまう忍殺実況はーじまーるよー。

 この動画はRTA動画じゃあないので注意な。

 この動画はRTA動画じゃあないので注意な(大二言)

 

 今回はですね、先日有料大規模アップデートが配信された作品、「ニンジャスレイヤー フロムアクシヨンゲーム:02」を実況していきたいと思います。

 アップデート前とは仕様とかが色々変わってたり、やれる事が増えたりしてるらしいですね。なので若干ゃ初見だったり初見じゃなかったりします。どっちだよ(現様)

 まぁただ実況するだけじゃ味気ないので、ちょっとした目標的なものを決めてやっていこうと思います。詳しくは後述。

 

 とりあえずメインメニューに出てきた長ったらしい文章に同意し、「ニューゲーム」を選択。難易度は「リアルニンジャ級」にして、メンターの顔より見たオープニングをスキップ。

 続いて主人公に謎のニンジャソウルが入っ……ちゃったぁ!

 

 赤い炎に「暖」の大文字。アーチが来ました。幸先が良いですね。アーチの確率自体は某野球ゲーで天才を引き当てるより何倍も簡単なのですが、なにぶん種類が多いのでね。お目当てのアーチの厳選となると、もう気が狂う!(悪態土方)

 とはいえレアはレア、せっかくアーチが来たので今回はこのソウルでやっていきたいと思います。

 おや、憑依後にソウルの名前が表示されてますね。親切設計になったものです。

 んーどれどれ、憑依してきたのは……「アペ・ニンジャ」?

 なにこれ?

 

(ウィキ確認中……)

 

 どうやらアプデで追加された新ソウルみたいです。びっくりして反射でウィキっちゃいました。初見感を重点して今度からは知らないインシデントが起きてもウィキらないようにします。

 さっきパッと見た感じ配信前に発表されてたソウルらしく、まだ詳細はわかっていません。まぁそれもおいおい分かってくるでしょう。ウィキへの貢献こそ我が使命。良いデータが取れるよう頑張りマッスル!

 

 はい、ソウルが入ったらキャラクリ開始です。

 名前とか性別とか、あぁ……今作からは初期の持ち物もあるみたいですね。それ以外はアプデ前と同じでしょうか。

 持ち物は……これガチャで決めるらしいですね。回したところ、「虹色の羽飾り」が出ました。なにこれ?

 まあ、こういう一見無駄そうなアイテムって後々何か使いでがあるモンです。俺知高分!

 じゃあま、パパパッとやっちゃいましょう。

 

 性別は女の子。本名はランダム生成、「アヤメ・ユズリハ」と出ました。名前に「ユ」と「リ」が入っててこれまた幸先がいいですね。これにします。

 

 さて、アヤメちゃんの見た目ですが……ガチります(鉄の意志)

 クッソ可愛い女の子にするつもりなので、完成まで倍速します。

 クロォックアァップ(倍速)

 

 倍速している最中に、本動画の趣旨をお話したいと思います。

 配信前の情報によると、本アプデには「マイ・ニンジャクラン・システム」という新要素があるらしく。ざっくり言うと仲間を増やして自分だけのニンジャチームを作れ! みたいな要素らしいです。

 んで、その最強チームを結成せよシステムでは仲間で秘密基地を作って屯ったり、仲間を育成したり、仲間と一緒にイクサに出かけたりできるそうなんですよ。

 仲間を、育成できるんですよ(強調)

 

 その時、投稿者の脳裏に電流走る……ッ!

 

「そうだ、最強のヤモトを作ろう!」

 

 ……ってな感じです。わかったか!

 

 と思ったのはどうやら私だけではなかったらしく、先日某世界ランカー兄貴が「ヤモト杯」なる催しを開くとのお知らせがあったので、僭越ながら私めも参加しようと思いDMを送った次第。後日、然るべき時にリーグ戦をするとの事、優勝目指してガンバルゾー!

 

 要は「ぼくのかんがえたさいきょうのヤモト」を作ってオンラインPVPで遊ぼうぜって話です。

 なにをもって最強のヤモトとするかはわかりませんが、まぁ三部フジキドと殴り合えるぐらいになればいいんじゃないですかね(適当)

 

 クロォックオゥバー(等速)

 はい、てなわけでアヤメちゃんが出来上がりました。デェェェェェェン!

 

 ああ! いい! いい! いい! いい!!(自画自賛)

 この辺がセクシー、エロい! あぁいいよいいよいいよぉ~(ねっとり)

 

 我ながら会心の出来です。

 ながら視聴の兄貴たちの為に詳しく説明すると、めちゃかわロリにしました。此抜無作法。可愛い顔してる割には、結構ハードなことやりますよコイツは!

 胸とかどうです? もちろん平坦にしました、慈悲はない。ステータスですよ。当たり前だよなぁ?(性癖開示)

 髪は白色ロング。目の色は赤。ニンジャ装束はDLCで買った黒のインバネスコートで、メンポは真っ赤なクソ長マフラー君にしました。ちなみにコートの下はセーラー服です。女子高生フィーヒヒヒ!

 インバネスコート知らない兄貴はアレです、シャーロック・ホームズが着てる奴です。コレとマフラー、最初はどうかと思いましたが付けてみたら意外と似合いますねぇ! いいゾ^~これ(ご満悦)

 

 忍者要素はどこ……ここ?

 

 お顔はちょっとジト目っぽい感じの無表情系美少女に仕上げてみました。上手いぞ造形(空気)。

 むべむべ。今にも「うるさいですね……」って言ってきそうですね(言ってない)

 

 そしてニンジャネームは「レイズ」に決定。略してレズちゃんです。イしか略せてねぇじゃねぇかよお前ん名ァ!

 白髪ロング赤目イキりコート無表情ロリ美少女レイズちゃんの括約、見とけよ見とけよ~。

 

 それじゃあ、この女の子を忍殺世界にぶち込んでやるぜ。スイッチぃ……オォン!(課長)

 

 ……ん?

 

 え、なにこの画面は?(困惑)

 あ、いや普通にわかるんですけど、あっそっか~。

 

 エート、どうやらアプデによってプレイヤーの初期エリアが選べるようになってるみたいですね。

 まだロックされてるエリアもあるみたいですが、現状4つの選択肢があるみたいです。何か条件を満たすと増えていくんでしょうね。

 以下が現状選べる初期位置の様です。

 

 

 

◆廃ビルの一室◆

・特記事項なし

 

◆廃工場◆

・低品質家具あり

・低品質工具あり

・無軌道大学生出現あり

 

◆地下墓地◆

・「ゼン」あり

・ズンビー出現あり

 

◆アパートの一室◆

・家具あり

・インフラあり

・家賃あり

 

 

 

 どうしようかな(レ)

 どれがどういうのに向いてるのか分かんないので、まぁ適当に決めましょうか。

 廃ビルはもう気が狂う程見た初期位置なので、今回はその下の工場にしようと思います。

 じゃ、今度こそイクゾー! デッデッデデデデッ! カーン!

 

 はいやってきました新初期エリア。クォクォハ……どこかの高架下ですね、マップは後で見ます。拠点は工場と聞いていますが、ミニマップによると目の前のあのボロ小屋ですかね。

 見た感じ大量生産に使う工場っていうより、個人経営の小さな修理工……みたいな雰囲気ですね、ま、寂れてるし錆びてるんですけどね。

 さっそく入ってみましょう。ただいま~。

 

 ん?

 (誰か分からんけど)おるやんけ!

 

 あー、これが説明欄にあった無軌道大学生くんですか。良いガタイの男共が同性で酒飲んで乱痴気騒ぎしていますね。お前ら……そういう、関係だったのか(納得)

 ハッテン場と化しているこ↑こ↓、廃工場ですがもう私の拠点判定なんですよ。なのでね、ちょっと君らそこのけそこのけニンジャが通るぞ、と!

 

「ドーモ、レイズです。ここは私の家」「アッコラー! ガッキャエッコラー!」

 

 言葉通じてる?(Z)

 どうやら彼らは未開の部族らしいので軽く撃退します。無軌道大学生が数人、来るぞレイズ!

 

「イヤーッ!」「グワーッ!」

 

 ん? あれ、おかしいな。ちょっとダメージ低すぎない? 一応、強Pのはずなんですけど。

 

「ナマッコラー!」「ンアーッ!」

 

 オォン! 足首を挫きましたぁ!

 マジかよびっくりしてパンチ食らっちゃったじゃん。女の子の顔にグーいく普通? パーでしょそこは!(性癖開示)

 

 まぁいくらダメージが出ないカラテといえど、普通に立ち回ればモータルの一人や二人や十人程度余裕で斃せます。安心せい、峰打ちじゃ(ケリ・キック)

 

「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」

 

 はい、撃退しました。ジュウネンハヤインダヨ!

 殺してはいません。理由は無駄な殺生をすると「ニンジャ邪悪さ」が上がって某赤黒がエントリーしてくるかもしれないからです。

 なので今後も邪悪さが上がらないよう邪悪な奴だけ殺していきます。ヤクザとかニンジャとかそういうのが狙い目ですね、

 

 にしても……。

 もしかして、私のカラテ……弱すぎぃ!?

 まさかモータルをパンチ一発で斃せないくらい貧弱だとは思いませんでした。

 レイズちゃんに憑いてるソウル、一応アーチなんですよね? ぶっちゃけゲニン以下のカラテですよコレ。

 たかだかそこらのモータル相手に苦戦するとか恥ずかしくないのかよ(呆れ)

 

 まあ、いいです。

 とりあえず、現状を把握しておきましょう。今現在、初期状態のレイズちゃんは何が出来て何ができないのか、得手不得手を確認します、敵お尻、己お尻とか何とか言いますし。

 ほら、レイズちゃんそこ座りなさい! 君のスキルツリー見てやるから!

 

(能力確認中……)

 

 えぇ……?

 これマジ? ソウルの格に比べてカラテが貧弱すぎんだろ。

 それにほら、見て下さいよここ、「スリケン生成」の部分、普通初期ポイントで十分足りてるはずなのに塗りつぶされてて取得できないようになっています。カラテが弱い上にスリケンも投げれないとかマジか……。

 幸い、ニンジャ器用さだけは平均以上にあるので、まぁ得手な事はあるのでしょう、もうちょっと見てみましょう。

 

(更に能力確認中……)

 

 ア、ナルほど!

 えー、先ほどスキルツリーを確認してみたところ、どうやらレイズちゃんのソウルはジツ重点の様ですね。

 憑依直後なのに「アペ・ジツ」というユニーク・ジツを取得しています。アイコンはカトンのものなので多分亜種カトンとかそういうのなんでしょう。あとで検証します。それと何故か「料理」のスキルが高いのナンデ?

 

 ンー、どうすっかな~、俺もな~(考え中)

 よし、決まりました。

 ヤモト=サンをどのように育成するかは後で決めるとして、とりあえずレイズちゃんはジツ重点でビルドしていきたいと思います。

 せっかくカトン特化の臭い染みついてむせそうなソウルなんですから、サンシタ感重点であるカトン使いの汚名挽回名誉返上をすべくゴリゴリのカトン・マスターになってもらいましょう。

 ……私ジツ系ニンジャあんま上手くないんですけど、まぁ慣れるでしょう(楽観)

 

 んー、動画もそろそろいい感じの時間になりそうなので、終わりでいいんじゃない?(棒読み)

 はいじゃあ、今回はここまで、ご視聴ありがとうございました!

 

 おっと、動画終了の前にアペ・ジツを使ってみましょうか。

 ジツをセットして、いでよ我が炎!

 

 ボッ!

 

 ……ロウソク程度の火しかでないんですけどバグですか?

 

 

 

 

◆ーーーーーーーーーー◆ーーーーーーーーーー◆

 

 

 

 ウットコ・ストリート隅のヤガワマンション。ネオサイタマの喧噪からやや外れたこの住宅地には、雨と退廃と建築物そのものが発しているかのような疲労のアトモスフィアが満ちていた。そんな退廃マンション2階9号室ドア前に、一人の若いマッポが立っていた。その手には焼き立てのケバブ。

 

「シモムラ=サン、生きてますかー?」ブガー! ブガー! ブガー! ケバブを咀嚼しつつ、連続してチャイムを鳴らすマッポだったが、やがて面倒そうに懐から物理ロックピックを取り出して瞬く間に開錠した。実際ワザマエだが犯罪だ。「オジャマシマスよー」そのままずかずかと入室。

 

 部屋の中は暗く、明かりが点灯していない。光源といえば陰鬱ニュースを垂れ流しているテレビモニターひとつ。若マッポはケバブを嚥下しつつ、リビング床で倒れている目的の人物にかがみこんだ。「生きてるなら返事くださいよシモムラ=サン」

 

「アー?」シモムラと呼ばれた中年男性は覗き込むマッポの顔を胡乱げに見返した。その瞳は酒と薬物で濁りきり、半開きになった口からは危険域の酒気が漏れていた。「エノスケ=サンか?」「そーッスよ」エノスケは断りもなくテーブル上のスシ・スナックを口に入れた。「お迎えにきたんス」

 

「ほっといてくれ……」吐き捨てるようなシモムラの言葉だったが、実際本心だった。「死にたいんだ」「みたいッスねー」軽く相づちを返すエノスケの手にはアンティークなリボルバー拳銃があった。「ロシアン・ルーレットやってた?」「ああ……」「残念、ラスト1発だったッスよ」

 

「返せよ」上体を起こし、片手を挙げて催促するシモムラだが、エノスケは無視して不慣れなガンアクションを試みていた。「やりたいならソッチでやればいいでしょうよ」エノスケの視線の先には、旧世代モデルのデッカーガン。その表面に艶はなく、実用性のみを追求したストイックさがあった。「冗談だろ。銃が汚れちまう」「ハハハッ!」エノスケは笑った。彼の笑いの物差しは常人のそれではない。

 

「それとね、銃で自殺するなら写真見ながらはやめといた方が良いッスよ」ひとしきり笑い終えたエノスケはリボルバーを置いてテーブルの写真立てを見た。真新しい写真には、軽妙洒脱なアトモスフィアの紳士と、それに寄り添う小柄な女性。両親に挟まれ、幸せそうに微笑む患者衣の少女。そして、気まずそうに佇むシモムラの姿が写っていた。「血、浴びせちゃうかも」

 

 シモムラは口をつぐんだ。沈黙し、写真を見た。その双眸には正気が宿り、悲哀と苦悩と憤りがあった。「お名前は?」エノスケの声色は静かだ。シモムラは一息吐いて呻くように答えた。「義弟のカンダ=サンと妹のサクラ、姪のアヤメちゃんだ」「幸せそうッスね」「ああ……」

 

 シモムラは自嘲するように口の端を歪めた。「もう居ねぇがな……」部屋に沈黙が落ちた。エノスケは無言で懐からマッポガンを取り出し、銃口をシモムラの眉間に向けた。「オレがやってもいいッスよ」その口調はあくまで平時と変化がない。

 

 数秒間、デッカーとマッポの視線が交錯する。「ハッ……!」シモムラが一笑した。「十年早ぇよ新米め」熟練デッカーはぐらりと立ち上がり、愛用のデッカーガンをホルスターにセットした。「デスネー」新米マッポも最後のスナックを頬張り、マッポガンを収めた。

 

「何があった?」「ネオサイタマのチャメシ・インシデントが」やがて二人は部屋を出て、危険な公務へと向かって行った。家主が去った部屋には重金属を含んだ雨音が空しく響き、重く陰鬱な静寂だけが残った。

 

 その時である。テーブルの端に置かれた日刊コレハが自重に負け、あるページを開けたまま落下した。そのページには、このような記事が書かれていた。

 

 

 

 先日、カネモチ・ディストリクトの一角で大規模なヤクザ抗争があった。

 抗争はマッポの介入により早期終結したが、いくつもの親愛なる無辜の民の命が失われた。責任者は全員セプクした。

 昨今は人心の荒廃著しく、他区画よりも遥かに治安が良いとされていたカネモチ区画にまで暴力の波がきた。こんな事は二度とあってはならない。

 こういった事件が起きるのは政府が怠慢な証拠だ。今こそネオサイタマには強いリーダーが必要だ。社会体制の健全化の為、政権交代だ!

 

 

 

 以下、身元が確認された死者リストの最下部に、カネモチ・インフェルノ事件の死者リストがプライバシーを無視し極太オスモウフォントで箇条書きされていた。

 

 ユズリハ・タノシイトイズCEO……カンダ・ユズリハ

 その妻……サクラ・ユズリハ




◆忍◆ニンジャ名鑑#■■■ 【レイズ】 ◆殺◆
 アペ・ニンジャのソウルを宿した少女。カネモチ・インフェルノ事件の唯一の生き残り。
 特殊なカトン・ジツの使い手。復讐を果たすまで、その火が消える事はない。
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