本作は、マダラの性格を第一に大事にしたいと思っているので、途中不快な表現があると思います。ですので、そういった表現が苦手だと思う方は戻るを押してください。
ゴブリン達からの情報を整理したが、有益な情報は魔法のことやそれを行使する人間が存在しており、森深くへ行くとエルフなるものが生息し、ドワーフなるものも生息するという。また、ゴブリンのような魔族なども存在するなど、この世界は元に居た世界とはまったく別の世界となっていた。
流石に王国の正確な場所などの情報はゴブリン達からは得られなかったが代わりに、それらに通じている公道があることをゴブリン達の情報をでわかった。
この情報を頼りに公道までたどり着いたのだが、そのしっかりとした公道の造りから、この世界の文明的水準はそこそこ高いと推測が出来る。
そんな事を考えていると、遠くの方から檻が近付いて来た。檻と言ってもただの檻のはずがない。
まず、その檻には車輪が4つ付いており、それを馬が轢いている。その周りには、その檻を警護しているのか白いローブを纏ったものが四人、体付きがいい長身の男が四人、そして馬に乗っている男、計9名が檻をどこか慎重そうに守っているようなフォーメーションをとっているように見えた。
そして、その檻の中では少女が白い、何か異様な手錠を掛けられていた。よく見ると、少女を閉じ込めている檻にも特別な何かが施されているかのように思えた。
「物は試しか」
そう言うと、マダラの瞳は赤く変化した。
本来、この力は相手のチャクラを肉眼で見る事が可能な能力だ。しかし、この世界にはチャクラというエネルギーが存在せず、魔力というものが存在する。魔力はこちらでいうチャクラの役割を果たしている。つまりはチャクラの視認を可能としたこの能力が、この世界の特有の魔力も視認が出来るかの有無を確認したいのだ。
そして、その答えは直ぐにはっきりとした。
まず、体格の良い男たちだが、魔力の確認が出来た。
次に白いローブを羽織っているものだが、もの凄い量であった。
ローブを来ていない男の何十倍かはあるたろうか。
次に檻を見るが、なにやら靄が掛かっているようで曖昧であった。
しかし、その靄の正体は直ぐにわかることになる。
突如として、この男達は戦闘態勢にフォーメーションを組んでいく。
男達は焦りを覚えながらも、白いローブを着たもの達は、檻に向かって何かを詠唱しているのが確認出来た。
しかし、その霧はどんどん薄くなっていき、最後には晴れてしまった。
その時であった。
突然、檻が爆発を起こしたのである。
否、爆発如き別にどうでもいいのだ、だが、このうちはマダラを釘付けにするほどの要因が、その爆発の中に姿があった。
その姿を一言で表すなら悪魔であった。
白い質素な布で出来たワンピースは少し焦げており、それでも肌にはひとつもかすり傷は見られなかった。
先程の爆発で飛ばされた9人は、なにやら言い争いをしていた。
「こういうことのないようにテメェら神官をたけぇ金だして雇ったんだろうが!!なんとかしろよ!!」
「わかってますって!!!!」
そう言いつつ、また四人の詠唱が始まる。
すると、少女を中心に周囲から白く神々しい鎖が、少女を束縛していく。
計8本の鎖が少女の体に巻き付いたが、しかし少女は簡単にこれを腕力だけで断ち切る。
そして、片手を男たちの前に出して、
「邪魔」
そう一言を言い放った少女から訃報のない魔力が確認出来た。
魔力とチャクラは別々のものだが、それらは本来エネルギーとしての燃費はどちらも変わらないとマダラは見ていた。
例えば、忍界で忍がチャクラの量を10所持していたとしよう。もしこちらの世界で人間が魔力の量を10所持していたとしたらどちらも、エネルギーとしては均等である。チャクラ量≒魔力量というわけだ。
もし、この推測が正しければ、少女が片手に収集しているその魔力を彼らに放とうものなら、跡形もなく吹き飛ぶだろう。
そんな事を興味深く観察していたマダラは、この場で男たちを助けに行ったときのメリットデメリットを考える。
[まずデメリットだが、あの少女とは敵対的になるだろう。少なくとも、あの程度に敗北などとは天変地異が起こってもありえん。メリットは、王国及びこの世界での暮らしや問題、上手く行けばこの世界でのコネが出来る...決まりだな。]
そうと決まればマダラの動きは速かった。