うちはマダラが異世界で魔王に!?   作:愛読者2

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というわけで、三回目となる投稿です。



強敵。

マダラの決断は迅速であった。

凄まじいほどのスピードで、マダラは少女まで近づき、そのスピードに拳を乗せ、ただ前に、しかし綺麗なフォームを描きながら、少女に拳を叩き付けた。

凄まじい轟音と衝撃波が辺りを轟かし、それに当てられた少女は後方に飛ばされた。

それはただの右ストレート、パンチであったが、そのパンチに乗っているスピードと、そこに込められた力は常人では計り知れないほどのものであり、それはまさしく即死のものであった。

しかし、期待していた肉を絶つ感触や骨が折れる音などはせず、その代わりに受けた感触は何かというと・・・。

「結界の類か・・・?」

己が拳を防いだものは、少女の周りに黒く展開された透明状の壁であった。

しかし、その壁はマダラの放ったストレートにより、少々ひびが入っていることが確認できる。

その透明状の壁は、マダラの持つ写輪眼により、この世界特有のエネルギー{魔力}によって造られたものであることが確認出来た。

しかし、仮にも忍界最強と謳われた忍の攻撃を、常人には反応すら出来ないほどのスピードに対応して来たことに思わず驚きを覚えた。

しかし、その驚きも納得へ変わる。

この世界では元に居た世界の常識は通用しない。

なぜならば、この世界には未知の能力、{魔法}が存在しそれに対する知識が無いということは、この世界の常識を知らないということだ。

それに、この世界での凡人ですら、マダラにとっては興味の対象であり、同時に脅威の対象でもある。

なぜなら、凡人ですら全員が魔法を使え、その上、魔法事態がマダラにとって天敵のものであると現段階では否定が出来ないからである。

もし目の前の少女がただの凡人で、普通程度の戦闘力、ましてや村の小娘程度の戦闘力だった場合、この世界でのマダラの強さは凡人、いや虫以下のものになってしまう。

この世界の、魔法とやらはゴブリン達から軽く、どの用なものかは読み取れたが、所詮は下等な生物であったが為、満足のいく情報は得られなかった。

故に、この世界についてあまりにも知らなすぎていた。

しかし未知の要素が、目の前の少女で一つ解明されたことがある。

それは、少女を束縛していた四人のローブ姿の男、剣士風の四人、そして馬に乗っていた男達の会話の一部始終を観察していて、王国からここまで来ていることがわかった。

ということは、この剣士風の男達の戦闘力はわからずとも、そこそこ高い金で雇われたローブ姿の男達はこの世界の標準的戦闘力を有していると仮定できる。

そんな者達をたった一人で木っ端微塵にしたこの少女は一体何者なのだろうか?

マダラをここまで困惑させている要因は確かに、この世界の平均的な戦闘力にある。

しかし今、目の前にある光景はマダラで、その事は二の次になっていた。

今何が起こっているのか、それは簡単なものであった。

それは、男達の死体である。

勿論、この男が死体ごときで眉一つ動かすはずが無い。

しかし、問題は死体にはない。なぜそこに死体が出来上がっているかにある。

マダラはこの男達を攻撃から防ぐという意味合いを込めて最速のストレートを放った。

にも関わらず少女は健在であり、男達は死んでいた。

確かに男達を、少女の第一波から救って一時の危機からではあったが救ったのは事実である。

しかし、救ったのは第一波のみであった。

少女は近づいてくる脅威にいち早く察知し、攻撃が通る前に別の手段、彼女が持つ最速の攻撃で、

男達を始末したに過ぎなかった。

つまるところ、これはマダラの絶対的な強者の持つ余裕が、仇となり男達を死なせてしまったのだ。

しかし、これもまた運命であり、好都合なものかもしれない。

目の前の少女はどう見ても強者であろう。

そんな強者の魔法がどのようなものなのかを実際に見られるのはチャンスではないただろうか。

そんな事を思いつつも、目の前の少女を観察するマダラであったが、ここでずっと口を閉ざしていた少女はようやく口を開けた。

「人間なんて、大嫌いだ。」

 

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