フィギュアヘッズ世界に来たので2footとフィギュアヘッズを愛でたいと思う   作:明田川

1 / 9

フィギュアヘッズ復活しませんかね?
アーマードコアの新作と同じくらいの気持ちで待ってますけど



1.プロローグ

 

人気の無い都市の一角にて、人型の機械の大群が銃を手に進軍を続けていた。

彼らは何処からか湧いて出て、日本という国家が存在していた土地の地下に建造されたコロニーを破壊すべく迫っている。

 

無論、それに気が付かないわけは無くコロニーを統べる御射鹿という組織により防衛戦が展開されているのだが…

 

「ソフィーとケリーは無事か!」

『無事であります隊長』

『ぶ、無事です!』

 

建物の影に隠れるのは三機の2foot(遠隔操作する人型ロボット)で、今回の防衛戦に御射鹿から駆り出された貴重な戦力の一員であった。

 

彼のように傭兵ではなく、御射鹿の子飼いで他の勢力との繋がりのない人間は少ない。それ故に様々な防衛作戦に連日参加させられていた。

 

「シンディ、機体の損傷は?」

『問題ナッシングデース!』

「僚機の2人はサプライとリペアキットを置いてこの地点を防衛してくれ」

『『了解!』』

 

機体に搭載されたAI達は即座に命令を実行し、防衛の準備を整え始めた。2人の乗機には機体の損傷を直すリペアキットと、弾薬を補充できるサプライキットが搭載されていた。

 

長期戦に対応できる上に汎用性も高い編成だったが、その代わりに攻撃力が低いのは致命的と言わざるを得ない。

 

「シンディ、側面に回って十字砲火をしてみる」

『その位置なら問題なさそうデース』

「ならよし」

 

自分の機体のAIの言葉を信じてアサルトライフルを構え、どこからともなく現れる敵2footへ向けて射撃を開始する。

 

廃材で構成された敵の2footの防御はお粗末で、銃弾が錆び付いた装甲を貫通してフレームへ致命打を与えた。

 

「無理はせずに足を狙ってくれ、敵のジャンク装甲は脆い」

『『了解』』

 

2人が足を破壊し、倒れた敵の背中のコアや露見したフレームを狙って自身がトドメを刺す。

 

人間で言うなればフレームは骨、コアは心臓とも言える重要なものだ。特にコアは放熱の関係で露出せざるを得ないため、2foot共通の弱点でもある。

いくら仲間が撃破されようと歩みを止めない敵2footは残骸を押し除けてこちらへと向かってくる。

 

幾ら倒せども圧倒的な物量に対してこちらはたったの三機、質で勝ろうが多勢に無勢だ。

 

「味方の援護があればこんな奴ら…」

『敵輸送機確認、機体を投下しようとしています!』

「どうしてこうも上手く行かないんだか、下がって味方と合流するぞ」

 

大きな航空機から投下されるのは黒と緑の蛍光色が目立つ一回り大きな2foot、ソルジャーだ。

 

その装甲、パワー、機体性能はこちら側の機体を大きく上回っている強敵で、自身の持つロケットランチャーのみでは撃破は難しく、サポートの二機は自機と同様に火力に乏しい。

 

『見つかったヨ!』

「退避ィ!」

 

先ほどまで隠れていたコンクリート製の壁が一瞬で穴だらけになり、破片が機体にぶつかる。

 

ブレる視界を物ともせず建物の影を使って射線を切りながら距離を取る、僚機の2人は指定したポイントに布陣し直して敵の気を引いてくれているようだ。

 

『長くは持ちません!』

「他のランクスからの援軍はどうだ」

『来てないネー、自分達の所で精一杯だって』

「…機体をぶっ壊すかもしれない、我慢してくれるか?」

『OK!』

 

アクセラレーターを起動して建物の影から飛び出す。

ソルジャーがこちらを攻撃しようとガトリングガンを向けるが、すでに構えていたこちらの方が早い。

 

『アタック!』

 

ロケットランチャーが直撃し、大きく体制を崩したソルジャーだが希少金属から作られた特殊装甲の性能は半端ではなく、フレームには衝撃を与えるに留まる。

 

だがアクセラレーターで強化された速力で近づくには充分な隙だった。

 

「コアを攻撃する、補正頼む!」

『了解デス!』

 

装備していたナイフをコアの排気部に突き立て、無理矢理奥へと差し込む。

ソルジャーはコアへのダメージに反応して、振り払おうとするががっちりと掴みかかった自分の機体は離れない。

 

「ライフル!」

『撃てるヨ!』

 

左腕でソルジャーの首を掴み、右腕でライフルを持ちコアへ向けて全弾ぶっ放す。

 

弾倉が空になるまで撃ち切ると眩い赤い光と共にコアが機能を停止、ソルジャーが膝をついた。

 

『イェーイ!コアブレイク!』

 

強敵を撃破したことで舞い上がっていると、わらわらと湧いて出た敵2footの射撃で現実に引き戻される。

 

『敵が接近中です』

『戻ってきて下さい!』

「す、すまん」

 

僚機の2人の援護が効き、なんとか遮蔽物にまで戻ってこれたが敵はまだ向かってきている。

 

高コスト機のソルジャーが撃破されたのだから撤退してくれればいいのに、そうは問屋が卸さないらしい。

 

『御射鹿から通達ネ』

 

大規模EMPの準備完了、総員撤退を開始せよ。

EMPは現時刻から15分後に起動する、それ以内に指定ポイントにて合流されたし。

 

「やっとか」

『撤退準備に入ります』

「おう、さっさと逃げちまおう」

 

敵に利用されないようにサプライキットとリペアキットを回収し、入れ替わりで射撃を行いながら後退する。

 

撤退ポイントまでさほど距離はないが、焦って撃破されればそれまでだ。

 

 

時刻通りに起動した大規模EMPは周囲の2foot全ての回路を焼き切り機能停止に追い込んだ。

退避していた部隊は反転し、残骸の回収任務に従事している。

 

ジャンク品といえども立派な資源であることに変わりはなく、地上に人が住めなくなった現状では貴重な物たちだ。

 

「…御射鹿で働けばBOTgameが出来るって思ったのが失敗だったかな」

『ユーなら直ぐにでも活躍できますヨ!』

「だといいがなぁ」

 

御射鹿が中心となって運営するBOTgameとは、2footを使った競技のことだ。

だがその御射鹿で働けば不毛な防衛戦と回収任務の繰り返し、面白味がないと思いながらもソルジャーにワイヤーを巻き付け固定し、回収に来たコアシップに吊り下げた。

 

BOTgameでソルジャーと同じ素材を使った装甲の2footが活躍しているらしい、こうやって回収しても還元されるのは表舞台ばかり…

 

「いつか絶対にBOTgameで活躍してやる、これは決定事項だ!」

 





フィギュアヘッズのサウンドトラックはまだiTunesで販売中みたいですね、買って初期ガレージのBGM聞いたら懐かしさに浸っちゃいました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。