フィギュアヘッズ世界に来たので2footとフィギュアヘッズを愛でたいと思う 作:明田川
日常回です
「…マジで来ちまったよ、海」
『イェーイ!なのです!』
「2footサイズのパラソルまであるとか、Z&Sはなんでこんなもんまで…」
ここは旧日本の中でも隕石による被害が少ないという海岸だ、それでも人間が来るのに問題はあるので自分は2footのカメラから外を見ているわけだが。
今回は装甲の試験の一つという名目でここに来ているため、自分と機体に搭載されているレティシアの二人だけだ。
「NNRのフィギュアヘッズなら砂浜に穴掘ったりするんだろうかなぁ」
『これがパラソルなのですか?』
「ああ、これで砂浜に影を作って悠々と海を眺める…みたいな?」
『見てないで海に行くのですよ、そのために防水加工もしてもらったんですから!』
「Z&S何してんだよ」
海に入れば、波が脚を打つ。
2footのサイズは3m以上あるので人間の時とは全く違う感覚だが、それはそれで面白い。
『魚!魚を獲るのです!』
「獲ってどうすんだよ」
『焼いて食べるのです!』
「食えねぇだろが」
『スイカ割るのです!』
「対2foot用のクラブでやったら粉々じゃねぇか」
『お城作るのです!』
「待て待て待て、城を作るといっても原寸大じゃねぇからな!?」
テンションが上がりすぎておかしなことになっているレティシアに振り回され、夜になるまで浜辺で走り回っていた。
自分が走っているわけではないが、延々と操作は行なっているわけでかなり辛い。
「…防衛戦でもやったわけじゃないのに、機体の運動量がハンパねぇ」
『楽しかったのです、帰ったらみんなにも教えてあげるのですよ』
「そういやレティシアはどうなるんだ、オスクリダットはテストが終わり次第返却だろ?」
『そういえば言ってなかったのです』
その言葉とともに送られてきたのは一件のメール、Z&Sからのものだ。
要約すると「前回の幾度にも渡るソルジャー戦で半端なく良いデータ取れたから感謝してる、報酬も弾むしレティシアも置いてくからこれからも末長くよろしく!」とのこと。
つまりは程のいい連絡係として置いていかれたようだ。
「後の二人は?」
『流石に帰っちゃうのです』
「…ま、まあ、これからもよろしく」
『こちらこそ、なのです!』
後日、改良されたオスクリダットはBOTgameにて大活躍してみせる。
そのZ&Sチームのフィギュアヘッズには、共に戦った二人が居たのが印象的だった。
ー
またこれはそのBOTgameの数日後のことなのだが…
「これはまさか」
『最新ロットのオスクリダットなのです!』
「なんで?」
『一緒にメッセージが送られているのです、これを見れば…』
メッセージの要約
オスクリダットが大活躍したよ、やったね!
これも君の活躍あってのことだよ、とっても感謝してるからね。
それでいい話を持ってきたんだ、きっと驚くよ!
このオスクリダットと武器を無償であげる、修理やメンテナンスも特設ガレージに持ってきてくれれば無料でやってあげるよ!
(ここから一回り小さな文字で)
ただし、機体隅々までは細かく調べて改良のために貰うからね!
機体に蓄積された戦闘データも貰うよ、この件は御射鹿に話を通してあるからそのつもりでね!
「…いた場所に返してきなさいとは言えないし、かなり嬉しいのが困るな」
この時、ほかに良い機体も無いからとこのオスクリダットに乗り始めたことでZ&Sとの長い付き合いが始まり、それに関して厄介ごとが色々と起こるのだがそれは後の話。
お盆ですねぇー