旧:【Fate/】転生したらエルキドゥな件【Grand Order】   作:金属粘性生命体

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水着ガチャでキアラが出ました、イリヤが良かったな……


エルキドゥ救出作戦その2

 

 

 

 

「愉悦」

「え、なに?唐突に何言ってるんだい?愉悦……?何か面白いことでもあったのかい?」

「なに、さしてこの状況と関係がある訳では無い。さて、ではあなたを抱えるが問題はあるか?」

「いいや、別に大丈夫さ。ただこの歳になってからお姫様抱っこというものを体験することになるとは思わなかったが」

 

 4人で相談した結果、どうやって下に降りるのか決まったようで今はその準備をしている。

 

 下への降り方だが、東堂の補助魔法に軽量化があるのでそれを全員にかけ、後はヘイラが強化魔法を自身と店員に何度も何度もかける。それでヘイラと店員が各々東堂とふじ子ちゃんを抱えて飛び降りるというのだ。

 

 なお権蔵に話しかけると。

 

『フン、自前でどうにかなるわい。ほっとけ』

 

 と言うので、もう全員である程度無視を決め込むことにした。

 

 と、言う訳でこれから始まるのは紐無しバンジー、別名飛び降り自殺だが特に問題はなさそうに見える。なぜなら……

 

「でもさ、これでダメだったらどうすんの……?」

「この方法でダメなのであれば、私の魔法を使い別空間で着地する。それでいいだろう」

「あ、え?あんたの魔法って別空間に行くもんなのな。それでいんじゃね?わかんないけど」

 

 というわけで無限の麻婆(あんりみてっどまーぼーわーくす)を保険にするということで決まったのだ。

 

「……ふぅ、流石の私でもこの高さから降りたことはない。高層ビルくらいなら問題は無いのだが……ヘイラ、準備は良いか?」

「あぁ」

「では……行こうか」

 

 その言葉と同時に身を空へと投げ出す2人。それぞれ抱えられている東堂とふじ子ちゃんは表情を恐怖一色に染めてるが、ヘイラと店員は動じることなく不意に吹く風などで吹かれて回転やらしないように体勢を維持している。ビュービューと耳元で風が鳴り、爆風が下から来ており少し寒いが。

 

「これは──中々大変のようだ」

「あ、あんた随分と余裕さね!?」

「なに、安心したまえレディ。私は感情が希薄でね、故に怖くは無いのだが……彼はどうやって恐怖に打ち勝ってるのか、気になるのだがな」

「知らないよ!!!集中しておくれ!」

「ふむ、仕方があるまい」

 

 予想通りと言うべきか、店員は恐怖しておらず淡々とこなしているのだが……ヘイラは一般人のはずなのに、なぜ怖くないのか。少しそれが気になっている店員で凄いだが、その実情は少し違う。

 

「ちょちょちょ、ヘイラ揺れた!今すっごい揺れた!」

「……少し静かにしてくれ。集中出来ぬ」

「この高さの落下怖くないの!?」

「怖いが……?」

「え?怖いの?その無表情で怖いの!?」

「……感情を出さなさすぎて表情筋が死んでるだけだ、普通に怖いぞ」

 

 まぁ単純に表情が顔に出ないだけであった。つまり彼は内心怖がりまくりながらも行動出来ているのはひとえにその性格のおかげであった。彼は割と正義感に強く、弱者を貶す相手に対しては容赦しない性格であり、それは裏返せば弱者や己を頼る存在を見捨てられないということ。そのため今己の背中にいる東堂の命を預かっている身であるため、焦るなんて以ての外。いざとなれば自身の命を捨てても彼を助ける決意をしている。

 

「ふむ……ヘイラ!なにか来ているぞ、気をつけろ」

「……了解した」

 

 そして恐らく半分くらい落ちたであろう頃に横から何かが飛んできているのが分かった。徐々にこちらに近づくその姿は、少しすると直ぐにわかった。そして明らかな敵意をこちらに向けている。

 

「……!?」

「竜種、か。こんなものに空中で遭遇することになるとは。さてどうしたものか……」

 

 そう思案していると、おんぶしているはずのふたりがもそもそと動き始めた。何をしてるのかと2人は後ろを振り向くと、なんか武器を構えていた。

 

「何をする気だ?」

「怖い……が、やらなければならない事さね、あんたは集中して下に降りることを考えな。竜はあたい達がやる」

「ふぅ……ふぅ……怖いけど、こんなもの助けられる人が死ぬよりマシだ!」

 そして始まる竜戦、異世界最初の戦闘が竜相手なのは不安になるが仮にも彼らの持つ武器は神が与えたもの。おそらく神器としての役割を持つ武器である。ならば攻撃が通らないということは無いだろう。

 

「東堂!先制攻撃は任せな!」

「はい!」

 

──すっー……

 

「……」

 

──ふぅ……

 

 極限の集中状態へ移行したふじ子の目が光る。これはスナイパーライフルの機能であり、集中している人物の動体視力やら、反射神経やらを引き伸ばして一般人でも音速を捉えることが可能になる。

 

(これは……昔やった射撃競技より簡単さね。これなら……)

「撃ち抜けないはずがない!」

 

 発射される弾丸、サプレッサーがついてるかのごとく音量が小さいが気にしていられない。弾丸がどうなったのか、見届けなければならないから。狙いは目、先に視界を潰すことで行動を制限しようとして……その目論見は成功する。

 

「東堂!」

「ヘイラさん、ありがとうございま──す!」

 

 目に当たった瞬間甲高い音が辺りに響く。そして少し自由落下を始めた竜を見てふじ子が素早く東堂を呼び──既に東堂はヘイラの背中を蹴り竜の上にいた。

 

「堕ち……ろっ!」

 

 強化魔法をヘイラによりかけるれているその身体能力を持って、キャプテン・アメリカの盾を持つ左腕を竜へ叩き込む。その凄まじい力は容易く竜種の鱗を超え内蔵へと振動が行くが……

 

──グルルルォォォォォ!!!!

 

 まだ竜は諦めていない。そして始まる魔法乱打、それは風の魔法であり全身から数々の鎌鼬や風圧が吹きすさび──

 

 4人が離れ離れになってしまった。

 

「なっ!?」

「む……」

「ちょ!?」

「……不味い!」

 

 判断は一瞬、ヘイラは瞬時に全員へと強化魔法を放ち落下に耐えられるようにして周りを見る。どうやらもう全員の側へ行くのは不可能だと判断する。なぜなら竜はまだ魔法を放っていたのだから。

 

 そして押し出され離れ離れになっていく4人。

 

 東堂は竜の背中に、店員は背中から落ち、ヘイラは直立しながらもふじ子へ最大限の魔法をかけ続ける。ふじ子は風圧で気絶したのか微動だにしていない。

 

「……不味いことになったな」

 

 

 

 

 店員は視界の隅で権蔵が竜の群れとやり合っているのを見届けて、落ちていく。

 

 






店員がいるからこその難易度変更

変更その1

本当は下に召喚する予定が浮遊大陸のとこに転移させた。

変更その2

竜による個別行動の強制

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