旧:【Fate/】転生したらエルキドゥな件【Grand Order】   作:金属粘性生命体

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[壁]ω・`)<イキテルヨー


【京都編】エルキドゥ復活して一日でこれ【始まるぜ】Part:終結

 

 

 

 まどかと融合したリョウメンスクナノカミ、それは6本の腕にそれぞれ刀と弓と矢を持ち、体つきが少々女性に近づいていた。オマケにその周辺には山型の使い魔らしき存在が溢れ出して来ており、周辺一帯の木々の生命を根こそぎ吸い出し始めた。

 

 

 右手の裾から己の本体たる天の鎖をばら撒き、瞬時に開放されたリョウメンスクナノカミに融合したまどか──仮称:マドカスクナ──を拘束していく。

 

 もちろん簡単にいくわけがなく、拘束しようとした鎖を2本の刀で切り飛ばしてくる。その抵抗の刀の振りによる風圧のみでその場に立っていた者たちが吹き飛ばされていく。

 

「ぐぅっ!?」

「ネギ!?」

「きゃあ!?」

「木乃香様!くっ!」

「ちぃっ……!エルキドゥ!これは一体どういう状況だ!?」

 

 その間も休まず動かなければならない。背中から出した鎖を地面へ突き刺して吹き飛ぶのを阻止し、左手を変容を使い変形させて数多の銃口へと変化、そして射撃。相対するはマドカスクナの弓2挺による高速乱射。

 

「まどかくんがリョウメンスクナノカミを取り込んだんだ!」

「バカな!?人間がそんなことをしたらタダじゃ済まないぞ!」

「彼女はただの人じゃない、最高峰の因果律を持ち、過去未来現在を願えば改変できる魔女の素質を持つものだ!正直まだこんな被害で済んでるのが信じられないよ!」

 

 曲がるレーザーVS自動追尾矢、両者ともに一撃一撃が小さくないクレーターを作るほどの威力を持つが、さすがに連射力ではレーザーの方が勝つのか時折マドカスクナへと当たっているのが確認されるが、傷一つ作れていなかった。

 

「なんて硬さだ!一応対城宝具相当の火力なのに……!」

「何とかできないのかッ!?」

「今考え中だよ!まずはまどかくんを剥がさないといけないんだけど……!」

 

 背中の鎖を地面から外し宙へと浮かぶ。その間にも両手でそれぞれ対処しているが状況が全く変わらない。それどころか徐々にだがマドカスクナの動きが速くなってきている。

 

「今までのは慣らし運転みたいなものかな?じゃあこっちも本気出して……大丈夫そうだね!」

 

 0からトップスピード、その速度およそマッハ3にまで加速しマドカスクナの動きへと着いていく。周囲を囲みながら鎖をばら撒き、巻き付けるようにしていく。

 

「えぇい!ぼーや!さっさと生徒を連れて逃げぬ──」

障壁突破(ト・テイコス・デイエルクサストー)石の槍(ドリユ・ぺトラス)〟」

「こいつ!」

 

 なにやら下であるようだが、エヴァが相手になっているのだろう。ならば無視で問題ないだろう、掲示板のヤツらが言うことを信じるなら、だが。

 

 一応気にかけておくがそれでもこちらの方が問題だ。

 

 拘束が完了し、マドカくんとスクナが融合している部分を露出させることには成功した。したのはいいが……

 

「さ、て、と……、これでもうすぐ終わりと行きたいところだけど……結界が体内に埋め込まれているのか」

 

 そう、融合した場所が更に魔女が潜む結界のような状態になっており手出しが出来ないのだ。オマケに入口が存在しない。

 

「……こういう時に、君の宝物庫があれば楽だったのかな」

 

 思わずこぼれた言葉に感傷を抱いて。しかし、今この場では必要ないから切り捨てて。

 

「じゃぁ……荒療治と行こうか!!!」

 

 具現化させるは我が本体。

 

 神喰らいのこの機体(からだ)、その本体はこことは違う虚数空間にて眠っていた。その事は転生前から知っていたけど、使うどころか顕現させることは無いと思っていた。

 

「いやー、神喰らいで良かったよ……神性以外には大して脅威じゃないからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 世界が固く、歪んでいた。空間が軋む、軋む、ギリリと軋んでいく。

 

 湖面に一筋の亀裂が出来上がり、そこから大量の水が押し寄せてきた。

 

「僕の本体は洪水そのものなんだよ、正しくは洪水の水源だけどね」

 

 エルキドゥ、またの名をエンキドゥ。その名前は豊穣と戦の神であるエンリルよりつけられた名前である。が、このエルキドゥはエルキドゥであってエルキドゥそのものでは無いのだ。何故ならこの機体はエンリルの持つ武器である洪水が由来し、洪水そのものを本体としているからだ。ただしこれは正しくなく、恐竜が存在した時代より昔の超古代文明を滅ぼした意思ある大洪水が、天空神アヌにより使役されエンリルに下賜されたことで付け足された属性である。

 

「さぁさぁ!神話の再現と行こうか!」

 

 湖面の亀裂より青い壁が、いや、大量の水が世界へとなだれ込んでくる。

 

「な、バカが!私たち事やる気か!」

「大丈夫、これ神性にしか効かないから」

「本当だろうな!?くっ、ぼーや!風壁を私たちの周りにやれ、呑まれるぞ!」

 

 エヴァの反応でそういえば神性にしか効かなくても、水ではあるのだから溺れはするのだと思いつくが後の祭りである。どうやらネギくんが対処してくれているので大丈夫そうだが。

 

 その間溢れ出した水は洪水へと代わり、マドカスクナを呑み込み空へと飛んでいく。重力を無視して洪水は上へと流れていくのだ。

 これが意思ある大洪水の、理不尽な災害だ。

 

「僕の生徒、返してもらうから」

 

 洪水はマドカスクナを呑み込み、その神性のみをくらい尽くしていく。その中にいるまどかくんを傷一つ付けずに……

 

 

 

 それから数分経ち、マドカスクナの最後の抵抗をみとどけ、残ったまどかくん水中より救い出す。

 

「全く……人騒がせな生徒だな、君は」

「うっ……ここ、は?えっ、と……あれ?エルキドゥ先生?」

「なにかな?」

「この状況は、えぇっと……どういうことですか……?なんで、こんなに顔が近──!!?!?」

 

 どうやら今の状況に気づいたようだ。そして暴れないで欲しい。ここ一応成層圏だからね、落ちたら死ぬよ?

 

「事情は後で説明するから、今は大人しくしていてね。いいね?」

「あ……はい。分かりま、した……?」

 

 

 

 さて、これにて一応一件落着、かなぁ?

 

 

 

 

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