ストライク・ザ・ブラッド 災厄を操る者   作:本条真司

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第16話

古城の家に届けられた荷物を開けるために、なぜか呼ばれた草薙

 

 

「なんじゃい」

 

「いや…ヴァトラーからの荷物だから、いざとなったら草薙に壊してもらおうかと…」

 

「え?ああ、そゆことか。んじゃあ開けようぜほい」

 

 

草薙が軽いノリで開けた中には、全裸の女が入っていた

金髪の少女だ。草薙はこの人間を知っている

 

 

(邪神の花嫁…!なんでディミトリエ・ヴァトラーがこいつを持ってやがる!?)

 

「いつまで見てるんですか先輩方!」

 

 

草薙は突然飛んできた平手を回避することができなかった

しかし莉緒に止められたため、腹いせか雪菜の平手が古城に飛んでいった

 

 

「痛い!」

 

 

 

 

 

 

スピリダスでは

 

 

「総員戦闘配置につけ!緊急発進の用意を取り急いで行い、来る襲撃に備えろ!」

 

「「「「「「はっ!」」」」」」」

 

 

夜斗の指示で動く第零機関の者たちが、慌ただしく艦内を行ったり来たりしていた

アイリスは機関部に移動し、そこで働く者たちに退避するよう呼びかける

また、黒鉄はまだチャージされていない緊急発進用の魔力の代わりに機関部の端に置かれた機械に乗り込む

 

 

「総員準備はいいな!スピリダス、スクランブル!」

 

 

夜斗の声に合わせてスピリダスが海面から浮上し、上空へと退避する

 

 

『ぐっ…!』

 

「大丈夫か黒鉄!」

 

『大丈夫とは断言、できねぇな…!けど、奴らがきたなら…そんなこといってられねぇ!』

 

「それでこそ黒鉄だ。緊急出力に移行するぞ、準備はいいか?」

 

『いつでも来い!』

 

「よし。スピリダス、強制高出力モードに移項!奏音(かのん)、迎撃ミサイルの装填急げ!」

 

『もう終わるわ!あと30秒!』

 

「夜斗様!対象の時空間転移を確認、1分後に作戦エリアに侵入します!」

 

「想定外の大型飛行戦艦をソナーにて補足!3分後に作戦エリアに侵入速予測!」

 

「第三ソナーに反応あり!第三の飛行戦艦接近中!近距離砲にエネルギー充填してる模様!」

 

「なんだと!?近距離砲なんて、スピリダスでさえ積んでないぞ!」

 

 

夜斗は叫びながら、奏音の返答を待った

異様に長く、そして短い時だ

 

 

『装填完了よ。《執行者(エクスキューター)》、照準!』

 

『こちら黒鉄!魔力拘束具を破壊したから、いくらでもいけるぜ!』

 

『アイリスだよ。《創作者(シナリオライター)》で創った仮設近距離砲準備オッケー!いつでも撃てるよ!』

 

 

夜斗たちが今戦闘態勢になったのには理由がある

現在、別の世界からこの島を狙っている者が襲撃してきているからだ

とはいえ転移の予兆から10分ほどの猶予があるため、この緊急発進が使える

 

 

「転移確認しました!対象は…そんな…!」

 

「どうした!」

 

「て、敵艦に搭乗しているのは第四真祖の第2世代!槍型の眷獣が動力になっています!」

 

「予定より転移が早いじゃねぇかよ…暁零菜(れいな)…!」

 

 

夜斗は悪態をつきながら、小型戦闘機の発艦準備をするように伝えた

 

 

「危険すぎます!」

 

「やるしかない。俺のために共倒れするのはもったいないからな。それに…」

 

 

夜斗はモニターに映る絃神島に目を向ける

 

 

「いざとなりゃ、草薙がいる」

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