ストライク・ザ・ブラッド 災厄を操る者   作:本条真司

7 / 22
第7話

(クスキエリゼ、だったか。奴らがレヴィアタンを支配しても、取り返すことはできる。けど…その分レヴィアタンの負担がえげつないことになるな)

 

「あら、どうかされましたの?」

 

「ん…。いや、なんでもない。そろそろ行くか」

 

 

草薙は立ち上がり、浮上してきたレヴィアタンを見た

おそらく魔獣の動物園のような場所では、古城たちが奮闘しているのだろうと思いつつも、草薙は自分のやり方でレヴィアタンを海に返すつもりだ

 

 

「承りましたわ。《正体不明》、空間跳躍」

 

 

夜架が言い終わるとほぼ同時に、草薙と夜架はレヴィアタンの上にいた

空間跳躍は時間をゼロにする魔術を基に、夜架が改良したもの

時間だけでなく、体力や魔力さえ消費しない

 

 

「さて、と。じゃあお話と行きましょうか」

 

「わたくしは少し離れていますわ。第四真祖を遠ざけるのも、お任せくださいませ」

 

「つーかよく気づいたよな、古城。いや、獅子王機関の小娘が気づいたんかね?まぁ、あんだけ魔力放出してりゃあな…」

 

 

草薙はレヴィアタンの背を歩いて移動し、進行方向に立つようにして水面に降り立った

そして瘴気を身に纏い、周辺のすべての生物を怯えさせる

レヴィアタンといえども、多少は意識せざるを得ないだろう

 

 

「よう、レヴィアタン。俺は霊桜草薙っていうんだよろしくな」

 

 

返ってくる声は無い

 

 

「お怒りはごもっともなんだが、ちと身を引いちゃくれないかね?あの夢魔のガキは俺の方で叱っとくからさ」

 

 

レヴィアタンが首を傾げるように動いた

それだけで大波が起きるのだから、あまり動かないでほしいというのが草薙の心情だ

 

 

「お前を無理に起こして島に仕向けた奴がいるんだよ。けどさすがに島を消されると、俺とか住人が困るもんでね。なんだったらガキをここに連れてきてもいい」

 

『それには及ばんよ、人間。初めから沈める気などない』

 

「直接脳内に…。魔力を振動させてるのか。であれば、何故島に向かうんだ?」

 

『その夢魔のガキに、ビンタでもしておこうかと』

 

「そんなことしたら完全に沈むわ!体の大きさの比率見てみろ!」

 

 

レヴィアタンの全長は数キロにもなる。そんな巨大な体の手(それがあるかは別として)で叩かれようものなら、第四真祖の眷獣よりわかりやすく沈んでしまうのは明白だ

 

 

『であれば、どう落とし前をつけよう?』

 

「あー…んー…。どうしても自分でやりたいなら、うちの主呼んで対応してもらうけど…?」

 

『お願いしたい』

 

「りょーかい」

 

 

草薙は電話をかけた。主たる夜斗に

すぐに応答した夜斗は、スピリダスをスクランブル発進させることを決めた

 

 

(…ま、主がどうするかはわかんないけど)

 

 

草薙はかなり遠くで揉めている暁古城、姫柊雪菜と夜架を遠目に眺めた

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。