ストライク・ザ・ブラッド 災厄を操る者   作:本条真司

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第9話

草薙が呼んだ夜斗は、すぐそこにスピリダスを浮かべて小型ボートでレヴィアタンのすぐそばに来ていた

 

 

「でかいな…()()()()()

 

 

夜斗は草薙がいる頭頂部まで、最大全速で向かった

それでも1分ほどかかったことから、大きさが生物にしては果てしないものだとわかる

 

 

「草薙、待たせたな」

 

「きたねぇ。主は知ってるはずだけど、こいつがレヴィアタン。んで、これが俺の主」

 

「冬風夜斗だ。粗方電話で聞いたが、本人をビンタしたいと?」

 

『うむ。可能なら』

 

「ふむ…。よかろう。ただしその姿には二度と戻れなくなるが、それでもいいか?」

 

『構わない。この巨大な体にも、うんざりしていたところだ』

 

「了解。ID085685の管理権限を取得…完了。オブジェクトサイズ、0FA0より00A8に変更。リディフィニションオブジェクト、ヒューマンクラス。コンプリート」

 

 

夜斗の声に応じるようにレヴィアタンの体が少しずつ浮き上がり、まず大きさが1メートルほどに変わった

その後、容姿が蛇や龍に似たものから人間の姿へと変更される

 

 

「今のって…」

 

「オブジェクトコントロール。恩恵《管理者(アドミニストレーター)》の最も基本的な使い方だ。とはいえ、《設定者(コンフィギュレーター)より段階を踏まなきゃならんから、効率は悪い」

 

「これが、私の姿…なのか…?」

 

「そうだ。俺の異能により、肉体のサイズと形状を変えた。《設定者》がやる場合、脳内イメージに基づいて形状を変えるとサイズが自動で変わるけど、俺がやるとサイズが固定されるからな。先にサイズを変えた」

 

「ふむ。まぁ、あれだけ強大な肉体で人間になれば目立つな」

 

「そういうことだ。…名前は草薙がつけろ。あと――」

 

 

夜斗が目を向けたのは夜架だ

目の前にいる古城と雪菜が潜水艦の上から対峙している

 

 

「あれをとめろ、草薙。多分眷獣が目覚めて、新しいものを召喚しようとしている。そしてラーニングが正しければ…」

 

「…!夜魔の大剣(キファ・アーテル)か!?」

 

「レヴィアタンがぱっと見いなくなったにも関わらず喧嘩してるからな、召喚するだろう。止めろ」

 

「…了解」

 

「私も連れていけ。役に立つことだろう」

 

 

レヴィアタン…だった者が言う。草薙は夜斗になげられたものを受け取り眺めた

 

 

「この船の鍵だ。貸してやる。壊したら給料天引きだからよろしく。あとは任せた」

 

 

夜斗はスピリダスを退避させるために、夜架同様に空間跳躍で戻り、発進させた

草薙は借りた鍵を挿し直してエンジンをかけ、レヴィアタンに座るように言う

 

 

「座るとは…同じような姿勢を取ればよいのだな?」

 

「ああ。つかお前女の見た目してるんだからそれなりの言葉を…って知らないのか。じゃあなんでもいいや」

 

 

座ったレヴィアタンを確認して、草薙が船を発進させる

 

 

「お前の名前、レヴィアタンだと呼びにくいし莉緒(りお)って呼ぶけどいいか?」

 

「構わんよ。好きに呼ぶといい」

 

 

船は夜架と古城たちに接近していく

膨大な魔力が放出されたところで、草薙は恩恵を使った

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