「姿が変わった!? まさか貴方も神器を」
「こいつは神器なんかじゃない、さあ行くぞ!」
ディケイドに変身した俺に対し相手は光の槍を生成し投げつけるが、俺は全て切り落としながら相手に接近していく。
「そんななまくらな槍が当たるかよ!」
俺はそのまま相手を蹴り飛ばそうとするが、相手は翼を広げて空に逃げた。
「ふっ! いくら姿が変わっても所詮は人間、空を飛べないやつに負けるわけないわ」
「甘いな、こいつの真価は剣だけじゃねえ」
俺はライドブッカーを銃モードに切り替え相手に向けて撃ちまくる。
相手は慌てて回避するが弾丸の数発が翼に当たりそのまま墜落する。
「があ!? よ…よくも私の翼を!!」
「悪いな、あんたの無駄話を聞く暇はない」
俺はライドブッカーからカードを取り出しドライバーに差し込む。
《FINAL ATTACK RIDE DE・DE・DE・DECADE》
俺の前にホログラムのカードが現れ、カードに向けてライドブッカーの引き金を引き強力なビームを放った。
「なっ!!? くっ、覚えていなさい!!」
相手はビームが当たる直前に光の槍を地面に当て土煙を上げ、ビームが土煙を貫通するがそこに相手はいなかった。
「逃げられたか・・・っ! 一誠!」
俺は相手が逃げたのを確認し、変身を解き一誠の元に駆け寄る。
一誠は腹を貫かれ、大量に血を流している。息はあるが弱弱しい。
「まずい、このままじゃ・・・!」
俺は急いで使えるカードがないか調べようとすると、突然紅い魔法陣が現れそこから一人の女性が現れた。
「この状況は…一体何があったの」
「あんたは・・・リアス先輩」
そこにいたのは学園の先輩、リアス・グレモリー先輩だった。リアス先輩は俺たちの方を見ると驚いてすぐに駆け寄った。
「貴方は兵藤君、それに弟君・・・っ!その傷は!」
「説明してる暇はない! 早く傷を何とかしないと…!」
俺が治療に使えるカードを探していると、リアス先輩が声をかける。
「兵藤君、一つだけ弟君を助けれる方法があるわ」
「っ!! 本当ですか!」
「ええ、だけどこの方法を使えばあなたの弟君は人間ではなくなってしまう。それでもいいの?」
一誠が人間でなくなる。その言葉を聞いて少し黙るが、俺はすぐに答えた。
「それでもお願いします。たとえ人間じゃなくてもこいつは俺の大事な弟だ、だから頼む!」
「・・・わかったわ、あなたのその願いを叶えるわ」
そういってリアス先輩は魔法陣から箱を取り出して、そこから赤色の駒を取り出した。
「我、リアス・グレモリーの名において命ず。汝、兵藤一誠よ。我が下僕となるため、悪魔と成れ。汝、我が『兵士』として転生せよ!」
呪文を唱えると、リアス先輩の持っていた箱からさらに七つの駒が飛び出し合計八つの駒が一誠の体の中に入っていく。
駒が一誠の体に入ると、一誠の腹の傷が消えてなくなった。
「一誠!」
俺はすぐに駆け寄り確認すると、弱弱しかった息は元通りになり、傷も完全に治っていた。
「これで転生は完了よ。まさか駒を八つも使うことになるなんて・・・」
俺は振り返り、リアス先輩にお礼を言った。
「リアス先輩、一誠を助けてくれてありがとうございます」
「別にお礼なんていいわ、それから一ついいかしら」
「なんですか」
「本当ならここで何が起きたのか聞きたいのだけど、もう夜も深いし明日聞いてもいいかしら」
「そういうことですか、わかりました」
「ありがとう、それじゃ明日の放課後、あなた達の教室に使いを出すから弟君と一緒についてきてね」
そういってリアス先輩は魔法陣に乗ってその場から消えた。
「・・・っはぁ~。俺らも帰るか」
俺は寝ている一誠を背負って家に向かう。
「しかしこんなことになるなんてな・・・まさかもう物語が始まったのかな」
俺はそう呟きながら歩いて行った。
そしてこの時、物語の歯車は動き出した。