逃亡し世界を乱す者 作:脊椎
取り敢えず、女を肩に担ぎ、扉から部屋を出て廊下から管制室の天井に玉を撃ち込んで崩落させた。そこから階段を駆け上がる。カツンカツン…と、足音が響く。
コンソールで機能を確認していく。すると出力やら後武装の情報が確認出来た。どうやら救助用パワードスーツらしい。にしても、こんな物をよく作ったものだ。ISよりクオリティがずっと高いだろう。そうしてコンソールを弄くっていると、「サポートシステム」なる枠が存在していた。取り敢えず押す。(行き当たりばったり)すると画面右端にマスコットのように変形前のメガホンが表示された。
そしてそいつが喋り出した。
『やぁ、君の名前は何と言うのかな?』
名前を聞いてきた。取り敢えず、コミュニケーションは必要だろう。そう思い、Qスケ(仮)に答える。
「俺は正剛。剛と呼んでくれ。君は?」
『ボクはTF-Q。Qスケって呼んでくれよ。これからよろしくな!(^^)/』
「あぁ、宜しく。」
陽気な挨拶に返事を返す。挨拶は大事。
『んで、ここは研究所で良いんだよね、博士や皆は?』
かつての知り合いがどこに居るか聞いてくるQスケ。その博士が本来実在しないQスケを現実に作り出したのだろう。感謝しなければ。んで、IS学園入学ルートを回避した後は何も考えてなかった。行動はまぁ、ロールプレイング派の俺としては暴走ISだったり悪人退治の専門家として、活動すべきかな?仮にもファイヤー1だし。
「博士というのはここに捕らわれていた研究者達の事かい?だったら、もうここから移動させられたそうだよ。」
知らされていた噂で信憑性の高い情報を伝える。すると、少しショボーン(´・ω・`)としている。
『えぇッ、本当に!?そっか。でもさ、剛は日本人だよね?何でここに居るの?』
「その話は後でだ。んで、今研究所の何処ら辺の階層だ?」
ここに日本人の俺がいる事情はここで説明するよりかは俺だけ居る場所でした方が良いだろう。そういう思いから、Qスケの質問の回答をいなす。そして今がどの階層かを質問した。
『んーとちょっと待って、スキャナイザー発動!!』
コールと共に何かが発動した感触がした。
数十秒待つとピコンという音と共に終わった事を示すようにマップが表示された。
『これがここのマップだよ』
マップには現在地を表すオレンジ色の点が点滅して光っている。階段は横から見た図で、各フロアは上から見た図が悪夢の館のマップのように表示されている。地上1FからB5Fまであるようだ。ソレを見て某有名ゲームの攻略本のマップを見ている気分になりながらも、出口に向かうため階段を駆け上った。
地上1F
やっと、出口にたどり着いた。少しだが肩が痛い。この気絶した痴女のせいだろう。そう思いながらQスケの労いを受ける。そして、Qスケが置いてあった部屋を出ると、俺は驚愕した。
「全くオータムったら、油断しちゃってぇ。担がれて助けられるとか、あの子もまだまだねぇ。ハーイ、坊や。元気かしら?」
そんな肩に担いだ女の事だろうか、オータムというのは。……を心配しながら、陽気に今度はその整った顔に笑みを浮かべて挨拶をしてくる女。首にリング引っかけてそこに通した布でその豊満な胸を殆ど露見しててそれでいいのか?と言いたくなるそれ以外は普通のワインレッドのドレスを着た所作の隅々から何処となく色気を醸し出す女は何を隠そう最近彷徨いていた女である。ウェーブのかかったブロンドの髪を肩から揺らし、首を傾げるように右に傾け、フフフと笑っている。その様に俺はどことなく胡散臭い雰囲気を感じ取った。
「お前はこの女の仲間か?」
警戒しながらも、目の前の胡散臭い女に問うた。
「フフフ。……あら、そんなに警戒しなくても良いのよ?その質問の答えはYes。私がここに居るのもあなたが今肩に担いだその子を迎えに来ただけだしね。」
そう言った女に警戒しながら見つめるも、どうやら本当であるようだった。さて、どう交渉に出たものか。…………ふむ、その前に少し関係を探ってみるか。
「お前はこの女の何だ?」
そう、質問した。すると女はフフフと腰をくねらせて「何だと思う?」と質問を質問で返してきた。爆弾魔みたいにしても良いが、今は気分では無かった。そこで思いっ切り答えてやった。
「腹違いの姉妹?」
「うーん。違うわねぇ。答えはセフレよ。」
どうやらあの女は最近の風潮で増えたレズだったようだ。しかも攻める側だろうか。ふむ、すんごい攻め方しそうだね。怖い。んでも何だろう、男でも女でも構わず食べそうだね、この人。され、その真偽を確かめよう。
「成る程。ところでバイ?レズ?」
「うーん、バイねぇ~。男でも女でも構わず喰っちゃうわよ?」
質問に答えた女は胸を協調する腕を頭の後ろで交差させて正面に斜めで構えるポーズを取ったりしている。かなり扇情的で様になっている。
気のせいか少し顔が赤く染まっている気がする。かなり舐められ、……いや、ガチで強いパターンだろう。ふむ、辞めておこう。オカマは強い。子を思い悪の道に走る親ほどではないが。その法則ならバイも強いのだろう、多分。
「んで、君は何でそんな事を気にしているの?」
今度は女が質問してきた。
「何となく、気になったからだ。」
その瞬間、少し張り詰めた緊張感が霧散した。
「え~、そんな理由?そんな理由で色々な事聞こうとしてるんだ~。へー、いけないわねぇ。そんなk「あんた名前は?なんて呼べば良い?」人の話の途中に喋っちゃダメって親に言われなかった君~?」
なんか、襲いかかってきそうだったので、割ってそもそもな質問をする。すると残念そうな顔をしながら、少し頭を抑えていた。どうやら頭痛がひどいらしい。誰のせいだろうか。
「君よ坊や、全くもぅ。はぁ~。私はスコール。ファントムのスコールよ。覚えておきなさい!」
俺に弄くられて少し疲弊している気がする女はため息をついた後、どう鳴らしているのか知らないがビシィィッという凄みのある効果音と共に左手を腰に当て右手を正面に向けこちらを指さしてきた。この女、実にノリノリである。
「解った、覚えておこう。それで、、この女を迎えに来たんだろう。」
話を元の話題に戻す。肩に担いだ女を指し示す。ええ、その通りと返した女。腕を組んで真顔でいる。
「この女はどうすれば良い?」
「私に投げ渡してくれればいいわ。そーっとね。」
そう言った次の瞬間、ドレスの女は青っぽい色のISを纏う。恐らく試験会場にあったISと同型だろう。取り敢えず、見覚えがあったので聞いてみた。
「あんたさ。何かの戦いでISパイロットやってなかった?」
「フフフ、んー、どうでしょうね?」
「笑って誤魔化す。典型だな。んで、この研究所はもう良いのか?」
「そうね。情報が漏洩するこよないようそろそろ…」
スコールがそう意味深に途中でセリフを止めた瞬間、自爆システムの警報及びアナウンスが鳴った。おーるひろゆき。
そこからすぐの出口から脱出したあと、ちょっと離れた場所で肩に先程投げ渡した例の痴女を担いだスコールとお互いを見つめていた。
「今回はオータム助けてくれたし見逃してあげるわ。」
「そうか。次会ったときは敵だな。」
そう返すと、スコールはクスクスと笑って
「ええ、そうね。私たちは貴方とその腰につけたメガホーンを狙うでしょう。ついでに忠告しといてあげる。ヴォーパルバニー、マッド・アリスには気をつけなさい。」
と、ご丁寧に忠告してくれた。
「…………ご忠告どうも。あんたは今の世の中を正常だと感じるか?」
とても真面な世の中とは思えない、かつて性別による賃金差を無くして欲しいとかそういった差別反対運動が、ISが出現してから度を超して行き過ぎてしまっている今の世について聞いた。この問いで出て来る答えで多少反応を変える必要がある。スコールは少し間を置いた後答えた。
「私も流石に異常だと思っているわ。だから、ISを戦力として見る国が少なくなるようISを減らすため奪ってるという意味もあるわ。」
少し以外だった。とても思考に関しては真っ当と言えよう。手段は別だが。そんな意見を聞いて、Qスケの作られた意味が何となくわかった気がした。ISが戦闘用として作られるようになった理由も。そんな事を考えながらも、スコールと別れ、取り敢えず、ISが多く存在しているというIS学園がある日本に向かうことにした。
あれ?交通手段ねぇ。どうやって、日本に行こう?取り敢えず、俺はQスケに相談することにした。
サポートシステム:TF-Qの人工知能システム。こいつが細かい制御を行う。熱い想いを感じ取るAI。ロボット三原則は当然存在しない。
スキャナイザー:人間の可聴域では聞き取れない音でイルカやコウモリみたいに場所とかを把握する。ISは戦闘用な上搭乗者が超人が多かったりするため、速度的に音に任せるより自分のカンで相手を察知した方が速い。スーパーセンサーもあるしね。一応TF-QにもISのセンサーシステムは搭載されているが(情報規制)の時に使用される。
研究所:対IS用兵器を制作する研究施設。誘拐という名目で移動してきた有志の研究者が多い。
正剛:この小説の主人公の名前。IS世界で理系を学んだ文系。ウトゥと名乗ったのは、太陽みたいに照らしたいと思ったから。
感想お願いします。(露骨なおねだり)
一夏に関しては武装変更しようと考えております。