Fate/Pokemon Order   作:戦魔王ゼロ

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この次の回から、第一特異点に入ります。


歓迎会

???視点START

 

「さぁ、ピエール司教?どんな死に方が望みかしら?」

 

「あ〜あ、主よ!私を・・・・」

 

「とりあえず、貴方も火に包まれるといいわ。ファーブニル!そして■■■■!!ここにいる罪人に裁きを!!」

 

何故だ。俺は、何故、彼女に呼ばれた?

 

どちらにしろ、身体の自由が効かない。

 

俺は、彼女の命に従い・・・彼女の復讐相手に特大の火炎を放つ。

 

俺だけではない・・・

 

「■■■■■■!!」

 

俺と同じ黒い竜・・・俺が炎を放つのに対して、その竜は雷を放つ。

 

その雷は、ギリシャ神話のゼウス神が放つような裁きの雷に匹敵するような終わりの力・・・

 

だが、その光はまるで・・・

 

そうか、彼も操られている。彼女に・・・正確には、彼女を呼び出した聖杯に・・・

 

誇り高き竜なのだろう。彼から操られた事に対する怒りと操られた自身の不甲斐なさに嘆いている気持ちが伝わる。

 

何故、気持ちが伝わったのか分からない。だけど、これだけは言える。

 

誰か、彼女を・・・ジャンヌを救ってくれ!!

 

俺は、聖女である彼女が、これ以上、自身の愛したフランスを蹂躙するのを見たくない!!

 

どうか、俺をファーブニルと化した俺を・・・

 

【落ち着け、ジークよ・・・】

 

!?この声は、貴方か?

 

【うむ。お前も彼と同じ波導を感じる力がある様だ。改めて名乗ろう・・・我が名はゼクロム。理想を追い求める者を補佐する者・・・ジークよ。我らポケモンとは別の経緯で幻想に至りし者よ・・・我を召喚する者は理想を植え付けられた状態にある】

 

【どういうことだ?】

 

【追々、明かそう。それに我が召喚されたからには、あやつもいる筈だ。それと、我ら伝説と絆を交わす者・・・サトシが必ず来る】

 

【サトシ?】

 

【嗚呼。我も波導はあまり操るのはできぬが、この際だ・・・お前を導こう。それが創り出された魔女を、そして、お前が想う聖女を救う事に繋がる】

 

そう言って、ゼクロムは俺に目配せする。

 

・・・やってやる。俺は彼女を救う。

 

それが、かつて、彼女に救われた俺の・・・

 

???→ジーク視点END

 

まさかの復活を果たしたカルデアAチーム(ベリル以外)

 

予想の斜め上を行く行為に思わず、立香とエミヤは「なんでさー」と叫んでしまうぐらい驚愕する。

 

「それにしても、オルガマリーについては残念だ。私がもっと支えていれば・・・」

 

「そうね・・・ヒステリックだったけど、可愛くてほっとけない子だったわ」

 

「・・・とりあえず、オルガマリーについては、また、今度・・・俺が追求したいのは・・・」

 

カドックは肩を震わせながら、キリシュタリアに告げる!

 

「あんた、そんなキャラだったか!?」

 

「そんなキャラとは?」

 

純粋な眼差しで、カドックを見つめるキリシュタリア。その様子をペペロンチーノは面白そうに見ている。

 

それもそうだろう。キリシュタリアは・・・

 

「それにしてもポケモンは可愛いな・・・モフモフで癒やされる」

 

「リラックスし過ぎだろ!?」

 

モコモコに包まれていた。正確には、チルタリスといったモコモコの毛を持つポケモンに囲まれて癒やされていた。

 

「実は私はポケモンが好きでね。まさか、念願のポケモンに出会えるとは思わなかった。夢が叶ったよ!」

 

「ふふふ、キリシュタリアって、やっぱり少年心を持ち合わせていたのね!!」

 

「嘘だ。名門の君が・・・これじゃあ、変に張り合っていた僕がバカじゃないか!?」

 

そう言って、カドックはキリシュタリアにツッコミを入れる!

 

「さぁ、カドック!君もポケモン達に癒されよ!!」

 

「キリシュタリアはポケモンが好きなのか!?だったら、ポケモンバトルしようぜ!!」

 

「イイね。伝説のポケモンマスターのバトル!!トレーナーとしての血が疼く!!!」

 

「誰か、ツッコミはいないのか!?」

 

突然、現れたサトシとキリシュタリアの絡みに大きなツッコミを入れるカドック。

 

ペペロンチーノは、これを見て・・・

 

「カドック。貴方は、カルデアのツッコミ役として内定したわ!!良かったじゃない!?」

 

「誰が、ツッコミだ!!」

 

カドックの悲痛な叫びがカルデア中に木霊した・・・

 

その絡みの後、カルデアAチームと立香は召喚室で、召喚を行った。

 

その結果・・・

 

「キャスター、アナスタシアよ。相棒は、ヴィヴィと、このクマシュンとグレイシアよ」

 

「セイバー、シグルド・・・当方は最強の魔剣使いにして、最高のドラゴンタイプの使い手だ」

 

「我が名は、項羽。鋼の使い手にして・・・おお、虞よ・・・我が妻よ・・・再会を嬉しく思う」

 

「アーチャー、アッシュヴァッターマン。マンがつくからってヒーローじゃねえからな!!炎タイプの使い手だ」

 

「ランサー、カイニスだ。飛行タイプだったか?主に飛ぶ系のポケモン使いだ」

 

「アサシン、佐々木小次郎・・・まさか、このような事になるとはのう・・・一応、虫タイプの使い手というよりかは斬る系のポケモンの使い手だ」

 

「トレーナー、タケシ。まさか、こんなことになるとは思わなかった・・・そこのお姉さん!良かったら、僕とお茶は・・・ぐぁ・・・」

 

「トレーナー、レッドだ!【戦う者】と呼ばれている。久しぶりだな、サトシ!!」

 

「トレーナー、イエローです。正確には、イエロー・デ・トキワグローブです。戦うことは好きじゃないけど、傷ついたポケモンがいたら癒やします」

 

カルデアAチームからは、キリシュタリアはカイニス、カドックはアナスタシア、オフィーリアはシグルド、ヒナコ・・・正確には虞美人は夫である項羽、ペペロンチーノはアッシュヴァッターマン、デイビッドは小次郎、そして、立香はサトシの仲間であるタケシとポケモン(アニメ)世界とは平行世界であるポケスペの世界から図鑑所有者にして伝説のトレーナー、レッドと後輩でレッドに恋心を抱く優しきトレーナーのイエローが召喚された。

 

「まさか、英霊がトレーナーとして呼ばれるとは・・・クソ、俺もポケモンが欲しい!!」

 

「そうだね。伝説の英霊にポケモン・・・ここは奇跡の地だったのか!?」

 

「誰か、この二人を止めてくれ!!」

 

ポケモン好きで意気投合した立香とキリシュタリアの暴走にカドックはツッコミを入れる。

 

サトシ、レッド、イエロー、立香、キリシュタリア以外の全員は確信する。

 

カドック、君はツッコミ役だと・・・

 

 

その後、エミヤとリッカが企画した歓迎会が行われ、凄い贅沢なご馳走に一同、喜びながら、歓迎会は盛り上がった。

 

なお、この歓迎会ではタケシがシチューを作り出したところ・・・

 

「久しぶりのタケシのシチューだ!!やっぱり、この味だな!!」

 

「ピカチュウ(うん)!!」

 

「これが、あの伝説のシチュー!!」

 

「嗚呼。優しい、この味・・・あの子にも食べさせてやりたかった」

 

久しぶりのタケシのシチューに頬張るサトシとピカチュウ・・・

 

立香は嬉しさのあまり昇天しかけたり、キリシュタリアは、昔、自分を救おうとしてくれたスラムの子供を思い出し、涙を流していた。

 

美味しい料理が振る舞われた歓迎会。その催し物では・・・

 

「いくぜ、『めざせポケモンマスター』!!」

 

「「「いえぃ〜〜い!!」」」

 

サトシが、あの名曲『めざせポケモンマスター』を歌う。

 

伝説の曲とサトシの美声に英霊もマスターも職員もポケモン達も大盛り上がりした。

 

サトシ以外にもタケシが『タケシのパラダイス』、クー・フーリンが似ている声なのかマクロス7の熱気バサラが歌う『突撃ラブハート』をサトシと歌うという・・・まさかのコラボ見せて、盛り上がった!!

 

他にもライブラリからサトシの声と似ている松本梨香が歌った『Alive A Life』や『GO!NOW!~Alive A Life neo~』、JAM Projectが歌った日本を代表とするアニソンで最高の盛り上がりを見せて、歓迎会は幕を閉じたのだった。

 

そしてーー

 

「今回、特異点に向かうのは藤丸立香君、マシュ、カドックとペペロンチーノ・・・サーヴァントはサトシ君とピカチュウ、アナスタシア、アッシュヴァッターマン、タケシ君、そして、イエロー君だ」

 

そう言って、ロマニ・アーキマンは、今回の特異点攻略に向かう第一陣の人員を告げる。

 

「霊脈が確保でき次第、第二陣でキリシュタリア、オフィーリアを向かわせるつもりだ」

 

そう言って、今回の人員についての資料をダ・ヴィンチに渡す。

 

「ヒナコ・・・いや、虞美人・・・この際、ぐっちゃんでいいか。デイビッドは切り札として残すか」

 

「デイビッドは、そうだけど、ぐっちゃんに関しては、前所長がデータを改ざんしたみたいでね・・・色々と、うん・・・」

 

「彼女、真祖だけど、すっごいポンコツだからね・・・まぁ、可愛いけど」

 

「本人も夫である項羽殿の再会を目的に前所長の誘いに乗ったらしいから・・・彼女の場合はモチベーションによってかな?」

 

「ハハ・・・まぁいい。特異点の観測もできているから、用意が済み次第、行けるよ!」

 

そう言って、ロマニにグッジョブするダ・ヴィンチ。

 

今回、彼女はサトシとタケシの協力で、ある装備を完成させた。

 

「嗚呼、楽しみだな!!実際に見られるからね!!ポケモン世界のバックもそうだが、モンスターボール・・・これを発明した者は、天才の天才だ!!」

 

そう言って、ロマニに渡したのはダ・ヴィンチ印の自作モンスターボール。

 

「このモンスターボールには、本来のモンスターボールにはない機能をつけた。楽しみだね〜〜」

 

「色々とほどほどにね」

 

マッドな笑みを浮かべたダ・ヴィンチに思わずロマニは引きながら忠告を入れるのだった。

 

 




次回、第一特異点

『邪竜百年戦争 オルレアン』開幕

魔女の下に邪竜ファーブニル、理想を司るゼクロム、そして、聖女の下には、真実のレシラム有り

全ての決着の果て・・・魔神の柱と境界を司る竜が現れる。

全てを救うことはできるのか?

次回もお楽しみに!

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