IS、零   作:歩輪気

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番外編2

番外編は本編とは別物と考えてもらった方がいいです。


IS、煎餅

 ──────────────???

 

 

「黎お姉ちゃーん!遊びに来たよー!」

「おー白ちゃん白さん、イラッしゃーい!」

「いらっしゃい!」

 

 とある空間、黎と雷のもとへ、白式と白騎士が遊びに来る。

 

 2人を笑顔で出迎える黎の横で、雷は何やら円形のものを七輪の上に乗せて焼いている。

 

「雷お兄ちゃん、何やってるの?」

「んー?ちょっと待ってなー、もうすぐ煎餅ができるところだから」

「お前、そんなこと出来たのか?」

「まだ勉強したばっかだけどな」

 

 雷は煎餅にタレを塗っていく。

 ココ最近、雷はネットワーク内にあるものからこうやって料理を作ることがマイブームになっているのだ。

 

「いやぁ、うちの雷にこんな趣味がおアリとはねぇ、料理ができる男はいいですなぁ」

「お前には負けるよ。てか煎餅に関してはお前が食いたいって言ってたじゃないか」

「そうだっけ?」

 

 そう言いながら、黎は雷が作った煎餅(失敗作)が入っている袋から煎餅を取り出し、口に運ぶ。

 

「そんな失敗作食って美味いのか?」

「味が良ければ問題ナッシング。それに私は焦げ多めの方が好きなんでね」

「ふーん。よし、出来た」

 

 雷は煎餅を紙に包み、白式と白騎士に差し出す。

 

「暑いから気をつけて」

「ありがと……あっつ……」

「白騎士もほら」

「うむ…………ところで」

「?」

「なんであいつはあんな死んだ目をしているのだ?」

 

 白騎士がある人物を指さす。

 

 

 

 

 それはとある番組のエンディングが流れるテレビの前で、虚ろな目をする打鉄弐式であった。

 

「………………」

「に、弐式、しっかりして」

「だ、大丈夫です、きっとお2人は生きていますわ」

「…………じゃああの勾玉は?」

「あ、あれは……」

「最後に2人が夕日の中振り返ったのは?」

「え、えっと、多分魂が天に「ティア!」…………は!

「………………ひぐっ」

「あーもうティアったら!泣かせちゃだめでしょ!」

「も、申し訳ございません!」

 

 泣き始める弐式を、ティアと甲龍が必死に宥める。

 

「何があったの?」

「なんかね、テレビで応援してたヒーローが生死不明になっちゃったんだって」

「でも生きているかもしれないのだろう?」

「いやぁあれはダメっしょ」

「ちょ、黎。そういうこと言うなって、弐式先輩に聞こえたらどうすんだよ」

 

 弐式は数日前にとあるヒーロー番組にハマったのだ。剣や銃を使わず、己の体で戦うシンプルなヒーローであり、追加戦士も最終回直後で、それまでずっと1人で戦っていたのだ。が、そのヒーローは最終回で人類滅亡を止めるため、自ら突撃したのだ。

 

「大丈夫よ!ご〇さんは生きてr「ご〇さ“ぁぁぁぁん!」あーもうどうすればいいのよこれ……」

「ミスティさんは何処をほっつき歩いているのでしょうか…………」

 

 

 

 

 

「な、何か大変そうだね…………」

「あいつは操縦者の影響を受けすぎだ」

「あんさんも大概や」

「ん?何か言ったか黎?」

「いいえ何も?さあて、そんじゃあっしは準備でもしますか」

「何の準備だよ?」

「いやぁ、もうそろそろ皆さんお腹まわりが気になるころおわっ!?」

 

 突然黎は躓く。黎が手に持っていた煎餅(失敗作)の入った袋は宙を舞い、白騎士と白式に煎餅の欠片の雨及び粉の雨が降り注ぐ。

 

「きゃっ!」

「うわ!?」

「いてて……ん?あらま」

「あらまじゃねえよ、全く」

 

 雷は白式と白騎士に降り注いだ煎餅と粉を払う。

 

「悪い、うちの黎がドジっちまって」

「あ、ああ、大丈夫だ」

「ひえぇ……ワンピースが粉だらけ……」

「ごめんごめん、今度弁償するから」

「……よし、取れた」

 

 雷と黎は、2人に降りかかった煎餅の残骸を払い終える。

 

「…………あ、白騎士」

「なんだ?」

 

 ふいに雷は白騎士の頭を撫でる。

 

「な!」

「おい、じっとしてろって」

 

 突然のことで混乱する白騎士を差し置いて、雷は白騎士の頭を撫で続ける。

 

「よし、取れた。まだ髪に煎餅がついてたから…………白騎士?」

「…………」

 

 パシンっ!

 

 白騎士は徐々に顔を真っ赤にさせると、雷の頬にビンタを放つ。

 

「いって!なんすかいきなり!」

「知るか!」

 

 白騎士は怒りながらそっぽを向き、煎餅を齧る。

 

 

 

 

「おやおや、伝説の白騎士にもこんな一面が……雷には驚かされますなぁ」

「黎お姉ちゃん、どうしたの?」

「んー?ひみつ」

「?」

 

 

 

 

 

 




私も、あの二人は生きてると信じてます。
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