危険な男の人生は   作:楓太郎

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3話目です。



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今、博麗霊夢

俺は博麗霊夢という人物について知り合いに聞いたりしてみた。もちろん知っている奴は一人もいなかった。

 

 

やはりあの女に聞くしかないよな……。けどあんな別れ方しといて聞きに行くのもなんかおかしいしな。

 

 

そんなこんな考えながらも仕事を終えた後、また幻想郷跡地に寄ってみた。

 

「……今日もちゃんといるかー?」

 

…………返事がねぇな。いつもはすぐ返事するくせに。

 

すると20mぐらい先の場所からほんの少し声が聞こえてきた。

 

「おい。今さっきそこから声がしなかったか?」

 

「馬鹿言え。誰がこんな薄気味悪い所にわざわざ来るんだよ。気のせいだろ?」

 

……気のせいじゃないんだよなあ。

 

 

危ねぇ……武装してやがる。見つかったら何されるか分かんねぇぞ……。

 

国の連中……こんな所にまだ用事でもあんのか……?もしかして幽香とかの妖怪の正体に気付いて……。

 

俺は武装した軍人2人にこっそりついていく事にした。

 

「そういや聞いたか?元々幻想郷に住んでいたという人間が反乱を起こそうと人手を集めてるって噂。」

 

俺はその話を聞いた時、一瞬とある予想が頭をよぎった。

 

「ああ、あくまで噂でしかないから動くことも出来ないからな。秘密裏に調査してるんだろ?」

 

「反乱なんて起こされたら、たまったもんじゃない。早めに芽は摘んでおきたいもんだな。」

 

反乱…………メンバーを集める元幻想郷出身の人間……。

 

博麗霊夢が関与しているかもしれない。

 

 

もっと情報が欲しいな。もうちっと様子見るか。

 

そう思い前に進もうとすると都合悪く足場にあった木の枝をパキッと音を立て真っ二つに折ってしまった。

 

 

「誰だ!!そこにいるやつ!!!止まれ!!!」

 

武装した男が大きな声を上げる。

俺はその声と同時に全速力で逃げ出した。

 

(まずい!!とっ捕まったら終わりだ!!)

 

特に足に自信がある訳でもないが、ここは逃げる以外に選択肢はない。

 

「逃がさんぞ!!クソが!いつから覗いていやがった!!」

 

清太郎は全速力で灰で出来た山の影に移動する。次に倒壊した木で出来た建造物の影に移動する。顔がバレないように遮蔽物に身を隠しながら逃げ回る。

相手が武装していることもあって、身軽な清太郎はなんとか振り切った。

 

「くっそ…………危ねぇ……!!」

 

 

 

「クソ……もうここにはいないか……。」

 

「いや、まだここら辺にいるはずだ。探すぞ!」

 

 

危ねぇ、こんなとこで終わる訳にはいかねぇ……。ひとまず隙を見てこっから離れねぇと。

 

「あなたは……。また懲りずにここに来たんですか?」

 

「……!!」

 

俺は声のした方を見ると、あの時喧嘩した女がこちらに歩いて来るのが見えた。

 

「……バカ……!何堂々と歩いてんだ……!!そこに武装した男が2人……!!」

 

俺は思わず大きな声で警告した。

その大きな声に反応した男2人はこちらに向かってくる。

 

「……またそっちで声がしなかったか?」

 

ヤバい!!バカは俺だ……!!やっちまった……!!!

 

(おい!!危ねぇからとりまこっち来い!!)

 

次は男に聞こえないように小さな声で女に隠れるように誘導した。

 

(何ですか一体……。)

 

(やばい事になった……。武装した男2人に追っかけられてんだ。見つかったら殺されるか……なんでここにいたのか質問攻めだろう。)

 

(なるほど。こんな所にいるだけでもそういう関係の人だと思われるかもしれませんしね。)

 

(…………昨日は悪かった。)

 

(はあ?いきなりなんですか?…………急に謝られても困ります。私はそんなに気にしてませんし。)

 

(……ああもう!気にしてないならそれでいい!…………男2人を不意打ちでぶっ倒す……手伝ってくんねぇか?)

 

(あーそういう事ですか。…………まあ手伝わないこともないですが。)

 

(…………お前怖くないのか?)

 

(何でそう思うんですか?)

 

(そりゃ……相手は銃を持ってる。ヘタしたら俺ら2人とも殺されておしまいなんだぞ)

 

(…………まあ、この程度の事は……私の中でピンチでも何でもないですから。)

 

なんだこの女の自信。俺と歳もそう変わんなそうな見た目の癖にやけに肝が据わってやがる。俺だって何回か命の危機を感じるような修羅場はくぐった事はあるが、未だに怖いってのに。

 

(何ですか……。じっと私の方を見て。)

 

(いやなんでもない……。)

 

すると男2人の足音が近付いてきた。

 

(やばい!!どうでもいいこと話してる場合じゃなかった!!)

 

(とりあえずギリギリまで姿を隠して、相手が反応出来ないぐらいの一瞬で…………この瓦礫の破片で頭をやるしかないでしょうね。)

 

(お前中々えげつないな……だが今はそれしかねぇかもな。)

 

清太郎と女の子は瓦礫の破片を持つ。

足音が近づく度に心音が大きくなっていく。

 

失敗したら殺される……。

 

圧倒的なプレッシャーの中……。手が震え、最悪の結果を何度も想像した。

 

そして、男2人が清太郎達の隠れた岩の前を通ろうとした時。

 

女の子は躊躇なく飛び出し1人の男の後頭部に瓦礫の破片を叩きつけた。

一方で清太郎は躊躇してしまい出遅れてしまった。

 

突如現れた少女に対して、焦った男は少女に向けて銃を発砲した。

 

バンッ!!!!

 

辺りに拳銃の銃声が響き渡る。

 

(やばい……。しくった……!!?)

 

清太郎は遅れて岩陰から飛び出し頭に瓦礫を叩きつけようとしたが、咄嗟に反応され頭に当たらなかった。

 

この一撃を外した瞬間、俺は死を覚悟した。

 

(偉そうなことばっか言って……結局俺は……。)

 

銃口は清太郎へと向けられた。

 

清太郎は静かに目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

バンッ!!!!!!!

 

また辺りに銃声が鳴り響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………。

 

……なんだ……。死ぬどころか痛みすら……。

 

俺は撃たれんじゃねぇのか……?

 

そう思いながら目を開けると、俺の目の前にもう1人、少女が立っていた。

 

「アンタ……。なかなか無茶するわね。」

 

「…………誰だ?」

 

 

 

「私は博麗霊夢。話は幽香から聞いたわ。」

 

「話…………博麗霊夢……!?」

 

俺は驚きが隠せなかった。

 

「私はあんたを保護しに来たの。」

 

「保護……?!」

 

 

 

 

 




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