危険な男の人生は   作:楓太郎

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4話目です。


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紅白なパーカー少女の名前は

…………清太郎はゆっくりと目を開けた。

しばらくの間、見知らぬ天井をじいっと見つめていた。

 

それから自分の身に何が起こったかを振り返った。

 

「俺は…………。」

 

小さな声で呟いた。

 

「気がついたのね。」

 

声が聞こえる方を振り返ると瞳が黄金に輝く白髪の少女がいかにも魔法の術式でも載ってそうな怪しげな本を読みながら椅子に座っていた。

かなり綺麗な顔立ちで、眉や睫毛まで白いため日本人には見えない。

 

周りを見渡すと、天井や床、壁など全てが真っ白で清潔感のある部屋であることが分かる。

 

「……ここは病院かなんかか?」

 

「……それは違う……。そもそも、あなたはどこも怪我していなかったし。」

 

「そうだ……!あの後何が!?」

 

「……あなたは霊夢さんに助けられたの……。」

 

「霊夢…か………。」

 

「霊夢さんが旧友である妖怪からあなたの話を聞いた……。」

 

「旧友……風見幽香か。」

 

「あなたも霊感を……気の流れのようなものが見えてるんでしょ?」

 

「…………。」

 

「そんなに警戒しなくても大丈夫だから……。私達はあなたと同じような意志を持つ者の集まり……。」

 

ここで1つの推測に辿り着く。

 

「……もしかして、ここは国をぶっ潰そうっていう反逆者たちの基地みたいなもんか?」

 

「……話が早い…楽…。説明する手間が省ける……。」

 

「俺も一緒にここで戦えってのか。」

 

「うん、混乱する気持ちも分かるけどそういうことになる……。」

 

「いや、正直上手い具合に話が進みすぎて拍子抜けするぐらいだ。俺も実は霊夢さんを探していて……。」

 

「…とりあえず今日からはここで過ごしてもらう……。」

 

そういうと少女は部屋から出ようと扉の方へ歩いていく。

 

「待ってくれ。霊夢さんに礼が言いたい。どこにいる?」

 

「さあね……。まあいるとしたら自分の部屋かも……。」

 

「サンキュ。ちなみに名前は?」

 

「………………私は湖乃羽、山神湖乃羽(やまがみこのは)。」

 

その見た目で名前は日本人ぽいな。

 

「湖乃羽か。覚えとく。」

 

 

 

 

 

 

 

 

…………。

 

馬鹿だ俺は……。部屋がどこにあるか聞いてねぇわ。

 

この基地やったら広いな。この無機質で真っ白な廊下……ここさっきも通った気がするんだが……。誰か通るの待つか。

 

そうして観葉植物が置いてある横の椅子に座る。

 

「……………………。」

 

疲れがたまってるみてぇだ……。眠ィな。

 

ウトウトしてそのまま椅子の上で寝そうなところに誰かの足音が近づいてくる。

 

(誰か来たな。)

 

これでやっと道が分かると思い立ち上がり、足音の方へ顔をやるとそこには博麗霊夢とあの時の紅白パーカーの少女が歩いてきていた。

 

「あっ。」

 

そういや俺のせいで女は撃たれたんだった…忘れてたとは言えねえな…。

 

「あら、もう起きたのね。若いもんはまだまだ元気ね。」

 

「そんな歳でもないのに何言ってるんですか。」

 

「紅白女、あの時はすまんかった。俺のせいでお前は……」

 

「ちょっと待ってください!!紅白女って何ですか!!」

 

「お、おいおい。怪我大丈夫なのかよ。」

 

「そんなことよりも人のことを紅白女呼ばわりとは失礼じゃありませんか?!」

 

「そんなことって……。」

 

「大体怪我はありませんから。咄嗟に結界で防ぎましたし」

 

「結界……?」

 

「バリアってことよ。私達はアンタ達が言う気っていうのを操作出来るからね。」

 

気の操作…この女も使いこなせんのか…もしかして俺でもまだ…

 

「なるほど……?」

 

「そんなことよりも、私には山岸薺(やまぎしなずな)って名前がちゃんとあるんですが」

 

「悪かった悪かったナズナ。これでいいか?」

 

「初対面でいきなり下の名前ですか?」

 

「初対面じゃねぇだろっ」

 

「はいはい茶番はそこまで。立ち話もなんだし庭に行かない?」

 

「庭?」

 

「ここは地下にある施設だけど、中には結構広めの庭があるのよ。そこでゆっくり今後について話そうってことよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……すごい場所だここ。

めちゃくちゃ綺麗な花が沢山咲いてやがる。こんな場所、幻想郷が出現するよりも前にもなかったぞ。古き良き日本の風景って感じの場所だ。

 

「そこら辺の椅子に適当に座っておいて。お茶出すから。」

 

「それなら私が出しますよ。」

 

「いーのいーの。若いもの同士とりあえず話してなさい。これから仲間になるんだし、今のうちに仲良くしとかないとね。」

 

「ええ、コイツとっすか?」

 

「あの!またコイツと言いましたね!」

 

「こまけぇことはいいだろ。山岸。」

 

「…………。」

 

「じゃ、ちょっと待ってなさいよ。」

 

 

しばらくの間沈黙が続く。

 

「…………。」

 

「…………。」

 

「聞いてもいいか?」

 

「何です。」

 

「霊夢さんって歳いくつなん?」

 

「どういう質問ですか……。」

 

霊夢さんの顔は童顔でそこまで歳をとっているようには見えないが、どこか雰囲気が大人な感じがしている。

それにさっきタバコ吸ってたみたいだし20は超えてるんだろうが。

 

「俺的には20ジャストだと思うんだが、どうだ?」

 

「私も別に歳は聞いたことないですが、まあ私も20ぐらいだと思いますけどね」

 

「ほーん。もうひとつ質問いいか?」

 

「何ですか」

 

「山岸と霊夢さんはどんな関係なんだ?」

 

「…………。」

 

……どうやら聞いてはいけないような質問だったらしい。

 

「まあいいたくないなら言わなくてもいいがな。」

 

でも霊夢さんと山岸はどこか似ている。親子なんだろうかと想像がつきそうだが、霊夢さんが20歳なら山神がこんなに成長しているのはおかしな話だ。姉妹か……それとも親戚なのか。

 

「…………私も質問いいですか?」

 

「ん。まあ俺も散々聞いたからな。」

 

「……ずっと気になってたんですが、その髪は地毛なんですか?」

 

まあ当然の疑問だし今までも何度も聞かれたことのある質問だ。なにせ俺の髪色はピンク色だからな。

 

「地毛だよ。母親の髪色が遺伝したんだろうな。しかしながら、俺の眉は何故か父親譲りで黒だ。だから勘違いするやつもいる。」

 

「地毛がピンクってどこを探しても普通いませんよ。」

 

「俺も分けわからん。聞いてみたいが、そんな疑問を持つようになる前には母親は死んでたからな。」

 

「あ…」

 

「おい、あ…とか、タブーにでも触れたようなリアクションすんなよ。俺がまるで可哀そうなやつみたいじゃねーか」

 

「え…あー、そういうの気にしないんですね…」

 

まあ嘘だけど。めちゃめちゃ辛かったんだけど。かっこつけただけだけど。

 

「仲悪そうだと思ったら、和解出来たみたいね」

 

霊夢は変な巻物と茶を持ってきた。

 

「…そうで」

 

「いやいや、ないっすよ」

 

「え、いや…その通りです。全然同情とかしてないですけど。」

 

「なんだ?いっちょまえに同情してんのか。余計なお世話だよ。」

 

「そんな言い方なくないですか?!ね、霊夢さん!」

 

「はいはいわかったから。それよりこのきったない巻物。これ読んでみて。」

 

そういうと霊夢は巻物を清太郎に手渡した。

 

「うす………えーと幻想郷……異変録…」

 

「それは幻想郷で起こった異変をまとめたものよ」

 

「どうして幻想郷が滅んでしまったのか…その中に綴られているいるわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




4話目終わりです

自分、少しだけなら絵描けるんですが、オリキャラは描いといた方がいいんですかね。

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ちなみに投稿に大きな間隔が空いたのは、PCを購入しまして…そういうことです。
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