「鬼滅の刃~総大将の軌跡~」でお馴染みの大筒木朱菜です。
~総大将の軌跡~5話あとがきで宣言していた通り、BLEACH二次を投稿してみました。
主人公はタイトルから予想できていると思いますが、好きな人は好きなあの子です。
~総大将の軌跡~と同じく楽しんで頂けると幸いです。
プロローグ:大改訂版(2021/05/05)
【視点:雛森桃】
私は憑依転生者である。名前は雛森桃。分かる人には分かると思うけど、「BLEACH」で腹黒ヨ○様に裏切られたり、刺されたりする悲劇の女死神。
といっても、私が雛森桃として生を受けた世界は正史「BLEACH」とは言えない世界だったりします。
生前の私は11歳の時に両親を
この帝鬼軍っていうのが政府公認の鬼殺部隊で、私を助けてくれたのは帝鬼軍の次期総隊長となる奴良リクオ様です。
私はリクオ様が鬼滅組総大将の襲名、並びに帝鬼軍総隊長に就任する前――帝鬼軍総隊長補佐 兼、
鬼殺隊員だった期間は17歳になるまでの4年間。内、副隊長を務めていた期間は2年。鬼殺隊で例えるとリクオ様の継子の様な立場だった。
鬼殺剣士としての実力は下弦程度の
五行――鬼殺隊でいう所の風、炎、岩、雷、水の五大流派の呼吸術だけでなく、五大流派の派生である雪、花、蛇、霞の四流派。五大流派の原点とされる日の呼吸と、その対とされている月の呼吸の免許皆伝と師範の資格まで貰って、リクオ様から直々に
8代目からリクオ様に次ぐ天才剣士だと言って貰えて、ほんの少しだけ自信過剰気味になったこともあったけど、それでも才能に胡坐を掻くことなく真面目に自己鍛錬を行っていた。
………けど、結局私は井の中の蛙でしかなかった。新入りの鬼殺隊員を含む5人1組の班で担当区域を巡回中に上弦の弐である童磨と遭遇。
班員を撤退させた後、童磨の血鬼術は分かっていたので、息継ぎをする時のみ距離を取る様にして戦いを有利に進めていた。
童磨と戦っている時、正史のカナヲと伊之助が2人掛かりで倒せた相手だから、私なら1人でも倒せると勘違いしていた。
正史の2人が童磨に勝てたのは、しのぶが命を懸けて童磨を弱体化させていたからなのに、そんなことも忘れて私は戦った。
その結果、私は日の出の半刻前に〝霧氷・睡蓮菩薩〟によって体を握り潰された。
その直後にリクオ様と数名の隊長格の方々が駆け付けてくれたので、童磨に食べられることは無かったけど、結果的には全身の骨を砕かれたことが原因で私は殉死。
私にとって唯一の救いは、憧れだったリクオ様の腕の中で逝けたことだと思う。正史の海燕さんじゃないけど、心をリクオ様の中に置いて行けた気がしたから、地縛霊になる要素などは一切なかった筈だった。
けど、死後の私は何故かリクオ様に憑りつく形になってしまった。あっ、別に悪霊とかではないので、リクオ様が体調を崩すとかは無かった。
例えるなら、「シャーマンキング」の持ち霊みたいな存在だったんだと思う。リクオ様はシャーマンではないけど。
そして、リクオ様の持ち霊(?)になってから2年後。帝鬼軍と鬼殺隊の怨敵であった鬼舞辻無惨が討滅された。
鬼舞辻無惨は肉体を失った後、私と同じ魂魄となっていたけど、劇場版とかでも見覚えのある門が現れて、門の向こう側へと引き摺り込まれて行きました。
あれは地獄の門。1000年も人に不幸をばら撒き続けていた男にはお似合いならぬ鬼合いの末路だと思った。
その後、私の現世への未練は無くなったようで、気付いた時には
どうやら私の未練は鬼舞辻無惨が現世で生きていることで、鬼舞辻無惨が地獄に堕ちたことで魂魄が自然魂葬されたみたい。
ちなみに私が殉職したのは大正2年―――つまり、西暦1913年。
確か、浦原喜助と
この時に平子真子がドーナツ盤と蓄音機を持っていて、これを現世の日本で入手したするなら、日本製蓄音器が発売されたのは、私が殉職する3年前――西暦1910年。
つまり、原作開始時期が西暦2021年で今から108年後ということになる。これ、結構衝撃の事実だよね。
確か、贋作開始したのは2001年だったと思うんだけど、「BLEACH」世界では20年後以降の未来が描かれていた訳だ。
というか、浦原喜助と
………あれ?私、実年齢より2~3歳若く見られてはいたけど、それでも見た目は14~15歳くらい。確か、この頃の市丸ギンと松本乱菊は見た目が10歳前後じゃなかったでしたっけ?
色々と辻褄が合わない気がするんですけど、これって私の勘違いじゃないよね?多分、数十年単位で早く生まれて死んじゃってるよね?
…………まぁ、いいか。魂魄は基本的に年取らないみたいだし。多分、年を取れる魂魄は霊力持ちだけなんだろう。
しかも、十数年~数十年で1歳年を取るとか、そんな加齢速度だと思う。あと、霊力量も老化に影響してそう。霊力が多ければ多いほど、全盛期の肉体を維持できるとか。
取り敢えず、色々と修行とか試行錯誤すれば、原作開始時に見た目が急激に変わっているってことはないでしょ。
そういえば、魂魄の戦闘能力は霊力量で決まると聞いたことがあるけど、全集中の呼吸術とかは意味を為さないのかな?
けど、魂魄体―――少なくとも死神が生者と同じ様に呼吸しているのは、
……………試した結果、少なくとも斬拳走は向上しました。あっ、言い忘れてましたが私の今の格好は殉職した時の格好です。
帝鬼軍の軍服(
鬼滅組各隊の副隊長以上のみ所有することが許された金製懐中時計と七支刀型の日輪刀。あと、リクオ様から誕生祝に頂いた桃花の装飾がされた簪。
死んだ時に身に付けていた物、持っていた物も
生前の私が断ち斬った大岩の倍はありそうな大岩に全集中の呼吸を使った状態で日輪刀を振るうと、大岩がまるで豆腐のようにすんなりと断ち斬れた。
五行――
もしかして、心臓の鼓動と魄動が連動していて、鎖結や魄睡といった霊力の発生を司っている器官が活性化しているのかな?
霊力発生器官を活性化できる理由は、呼吸術に
……真央霊術院に入学するまで原作通りなら最短でも約60年の余裕はあるし、その間に斬拳走を鍛えながら
兎に角、この世界が「鬼滅の刃」と「BLEACH」の交わる世界であるなら、私は「BLEACH」の雛森桃として、死神になるよう努力しないとね。
ただし、腹黒ヨ○様に裏切られたり、刺されたりするつもりは毛頭ない。私にとって憧れの男性 兼 上司は生前も死後も変わることなくリクオ様なのだから。腹黒に憧れを抱くことは絶対にない。
――――― 2年後(浦原喜助&
現在、
「鬼滅流、
「鬼滅流、
小学生くらいの男の子ってチャンバラとか好きだよね~。潤林安みたいな治安のいい地区だと、死神に憧れている子達も割と多いみたいで、ちょっと太めの枝を使って死神ごっこをしている。
それを見ていた私は、子供用の木刀を堅過ぎない材木で作って上げて、気まぐれで鬼滅流の術技を見せて上げたら、男の子達は鬼滅流のチャンバラごっこを始めちゃった。
「ねぇねぇ、桃姉。どうしたら桃姉みたいに木刀から水とか火が出る様になるの?」
「あれは実際に木刀から水や火を出してる訳じゃないんだよ。私の剣技を見ている人が水や火が出ている様に見えているだけ。幻や錯覚みたいなものなんだよ」
「う~ん……。桃姉じゃないと見せられないってこと?」
「別に私じゃなくても見せられる人はいるよ」
「それじゃあ、俺達も見せられる様になるかな?」
「そうだね。たくさん練習して、身体を強くできる息の仕方を覚えたら、見せられる様になるよ」
「身体を強くできる息?」
「そう。正しい息の仕方ができる様になれば、身体を強くできるし、どれだけ動いても疲れなくなるの。
そして、鬼滅流は使い手が強ければ強いほど、水や火がはっきりと見える様になるの」
もし、これが現世でリクオ様に見られていたら、多分拳骨を落とされていたんだろうなぁ。リクオ様は一般人の子供が鬼狩りや鬼滅流に関わるのを嫌っていたから。
「その息の仕方は教えてくれないの、桃姉?」
「う~ん……。お姉ちゃん、その息の仕方を教えるのが下手だから無理かな。けど、皆と遊んでる時のその息の仕方だから、頑張れば見様見真似で分かるかもしれないよ?」
実際の所は教えられるけど、守る側ではなく守られる側の立場であるこの子達に呼吸術は必要ないし、私自身教えるつもりはない。
もし、私が呼吸術を教えるとするなら、最低条件は弱者を守る信念を持った霊力持ち。もっと厳しい条件を付けるなら、人に仇為す外道を許さず、仁義に外れる者を許さない霊力持ちです。
型式だけなら子供が使う分にはチャンバラごっこと変わりがない。けど、
そして、魂魄は生者と違って霊力次第で身体能力差を覆せるので、霊力持ちであることが最低条件になる訳です。
ちなみに、この条件はリクオ様が鬼滅組10代目総大将に襲名し、帝鬼軍総隊長に就任した時の宣言―――「俺は人に仇為す外道を許さん。仁義に外れることをする奴はなお許さん。それは鬼狩りとしての誇りを失わぬ、そういう人間で在れということだ」―――が元となっています。
まぁ、ぶっちゃけてしまうとこの2年間で、全集中の呼吸術が安易に教えられるものではないことが判明し、教える条件としてリクオ様の襲名宣言を採用させて貰っただけなんですけどね。
この2年間、全集中・常中で居続けた結果、私の霊力総量は「シャーマンキング」で死亡と蘇生を繰り返したシャーマンの巫力の様に急激に増加しているんです。
まず、初期段階の私の霊力量が10500だったとします。で、全集中・常中で2年間居続けたことで増加した私の霊力量がどれくらいになったかというと、53000。
たったの2年で約5倍の上昇率。……それでも霊力量を護廷十三隊の席官で換算すると、現時点では五~六席といった大した総量ではないんだけどね。
ちなみに、私の霊力探知能力は
多分、山本元柳斎重国が90万。現時点での藍染惣右介が63万といった所かな?多分、崩玉と融合した藍染は125万になると思う。
他の隊長達は50万前後で、藍染を除く副隊長達は25万前後。三席以下はドングリの背比べみたいで12万以下といった感じ。
霊力総量の成長限界はあると思うけど、その限界が来るまで年間20000のペースで成長するとしたら、25年で並の隊長格と並べることになる。
原作開始時に成長限界を迎えていなければ217万3000と、崩玉藍染を圧倒できる可能性もある訳だ。飽く迄予想でしかないけど。
取り敢えず、これからも隠蔽しつつ全集中・常中で霊力総量を増加し続けたいと思います。
………さて、話は変わる上、予想通りといえば予想通りな話なんだけど、原作開始106年前にはシロちゃん――日番谷冬獅郎は
確か、原作開始50年前に朽木白哉と朽木緋真が婚姻。原作開始45年前に朽木緋真が死去。朽木白哉が真央霊術院で朽木ルキアを発見したのが原作開始44年前。
この原作44年前で多分、真央霊術院2066期生は第2学年だと思われる。そう考えると、朽木ルキアと阿散井恋次が出会ったのは原作開始55年前。
原作開始55年前の朽木ルキアと阿散井恋次の外見年齢が10歳くらいで、魂魄が赤子から10歳相当の外見に成長するのに生者の1.5倍の時間が掛かるとすると、緋真とルキア姉妹が
これも想像でしかないけど、多分シロちゃんは
私が原作通りに真央霊術院に入学するなら、入学時期は今から61年後。この時点で私とシロちゃんは5~10年来の幼馴染と考えると、私とシロちゃんが出会えるのは最短で51年後。
つまり、現時点でシロちゃんがいなくても仕方ないということ。けど、ルキアみたいに赤子の時に死んで魂葬されたとするなら、40年後には出会える可能性もあるということになる。
まぁ、その場合は幼馴染ではなく母親代わりとしてシロちゃんを育てることになるかもしれないけど。
本編では書いていないのですが、この半オリ雛森さんにも神様転生特典があります。
(ただし、本人は神様に会った記憶がないので知りません)
特典①
低燃費で基礎身体能力20倍
※成人男性と同じ食事量で基礎身体能力が達人級の武術家の20倍
特典②
※1度見れば技の原理を掌握、体得。2度見れば技を使い熟せる。3度見れば技を極められる。
※死神とは異なる種族である
特典③
状態異常完全無効
※ゲームなどで状態異常に相当する現象――毒、麻痺、催眠、火傷、凍傷、精神攻撃など――を完全無効
特典④
成長限界突破
※あらゆる能力に限界が存在せず成長し続けられる
特典⑤
※かまぼこ隊+αを凌駕する五感&第六感(
特典⑥
自身に影響を与える時空間干渉系能力の無効化
※時間停止、空間移動、時間回帰、空間回帰、過去改変、未来操作etcetc
ぶっちゃけ、生前でも将来的には~総大将の軌跡~のリクオを凌駕できる存在だったりします。(笑)
ただ、成長しきる前に童磨に殺されてしまいました。
あと、この雛森さんは娯楽作品の知識が極端に偏っていて、「ぬらりひょんの孫」などを知りません。
(どちらかというと、悪役令嬢系作品を愛読してる人で、「BLEACH」や「シャーマンキング」、「鬼滅の刃」、「幽遊白書」などは友人に押し付けられる形で読んでます(笑))
故に〜総大将の軌跡〜のリクオが転生者であることには気付いていません。
桃ちゃんの就職先
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護廷十三隊二番隊
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護廷十三隊十二番隊
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護廷十三隊十三番隊
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護廷十三隊〇番隊(メッセージ送信希望)