( |)<イフリータは可愛いですね。 作:可哀そうなので抜け
原作:アークナイツ
タグ:R-15 残酷な描写 クロスオーバー アークナイツ メイドインアビス ボンドルド ライン生命 捏造設定多数 イフリータ 許して
…おや、ダメですか。あそこまでアーツの才能を持つ幼いサルカズの個体を解剖する機会など滅多にないので残念です。非常に残念ですが仕方ありません。以前と同じように愛情を持って接し、成長具合の経過観察とサンプルの採取のみにしておきます。
好きなキャラが可哀そうな目にあっていると、辛くて悲しくて苦しくてでもどうしようも無くて興奮します。
怒り、悲しみ、喪失感、絶望、そういった感情を混ぜ込んだ慟哭をあげて泣く姿には愛おしさすら感じます。
試練は愛を深くするとはこのことですね。
「いやぁ、悪いな旦那!世話になっちまって」
そう言うのは、フルフェイスの仮面にごついスーツを着た男 ―名をジャンドという― だ。彼らはロドスが作戦を行った地域で野外調査を行っていた研究者集団である。作戦行動時に協力する事になり、帰投する際に途中まで共に行動することになったのだ。
「ウチのボスもついてないなぁ。せっかく気になるって言ってたロドスと会えたのに、その現場にいねぇんだからよ」
その言葉に反応したのは、運転席でハンドルを握っていた赤髪のサンクタ族、エクシアだった。
「キミたちのボスがロドスに興味を持っていたの?」
「興味深い論文を提出している学者が多く在籍してるからな。
最近だったら、ブラッドとかいう人の出した『鉱石病感染者と非感染者における輸血に関する問題点と課題』を褒めちぎってたぜ、いつか話をしてみたいってな。
ボス以外もウチの連中はあの通りロドスに興味津々さ」
彼が指さす先には、キャプリニーの少女たちと話し込むスーツ達がいた。他にも幾つかの集団ができており、それぞれで何やら話していた。
「それぞれの分野の探求を志す奴らが集まっているし、話す内容はそれこそいくらでもあるだろ」
うらやましそうな声色をにじませながらそう言うジャンドは、どこかの集団に属する事無くドクターやエクシアに話しかけていた。
その様子に疑問を持ったのか、ドクターが言葉を投げる。
「君は何を専攻しているんだ?」
「オレは感染生物生態学と感染生物生理学を専攻してるんだが、あんまり同類を見かけなくてな。まぁ、人口が少ないのは仕方ないことさ。感染生物の研究はどうしても感染生物との接触があるからな。病理学の中でも鉱石病を専門にしてる奴となら話が合うことも多いんだが」
ロドスにおいて鉱石病の第一人者といえば、ドクターである。
記憶と共に多くの知識を失っていようと、一度学んだことであるためか非常に飲み込みが早かった。
「感染生物の生態学と生理学の鉱石病病理学との関係性について聞かせてもらってもいいか?」
「おっ!旦那、イケる口か!その話をするには、まずオレが研究対象にしているオリジムシについての説明が必要だからさせてもらうぜ。
まずオリジムシっていう生物は基本的に生涯で一度しか繁殖をしない世代サイクルが短い生物だ。変異体やその配下なんかは例外だが。源石ってのは面白いよな。
で、オリジムシは繁殖によって多くの卵を産む多産多死型の生物だ。でもその卵から生まれた幼体はオリジムシという種の特徴である源石の殻を持っていない。幼体は源石を食べることで取り込み、殻を形成していくんだ。
観察の一環として生まれたばかりの幼体の源石融合率と血液中源石密度を調べてみると、なんと両方とも0に近い値が出た。
人の場合は母体が鉱石病にかかっていたら胎児も源石に冒されるのに、オリジムシは親から子へと鉱石病が継がれることはないんじゃないか、って予想が出ていていま実験を行ってる。感染生物全般で確認できるのか、卵生か胎生かの違いによるものか、オリジムシ特有の特性なのか結果が楽しみな実験だな。
でもって、幼体は源石を食べて殻を形成していくんだが、殻を形成するうえでおかしいことがある。オリジムシの鉱石結晶は体表の背面と消化器官のみに確認される点だな。これが種の特徴としてあげられる程度には共通して(ry…」
ドクターとエクシアは思った。
これは終わらないやつだな、と。
それから数十分たった頃、ドクターと二人はすっかり話し込んでいた。
「オリジムシが特定の部位のみに鉱石結晶を形成する要因が判明すれば、鉱石病患者の結晶が形成される場所を操作することができるようになるかもしれないのか」
「実用性は別として、可能性はあるだろ?まぁ、オリジムシの結晶形成過程が判明しても転用できるかはわからないがな。本当にやるなら分野としてはバイテク方面になるのか?」
「…ロドスでも感染生物の研究を行う人員を募集してみるか」
「おお!同好の士が増えるのは大歓迎だ。同じ組織に所属していないのは残念だが…ドクター、ウチと研究に関する協定を結ばないか?ウチのボスは見境無しだからOK出すと思うし、そっちで問題がなければ協力関係になれると思うんだが」
ドクターは少し考える。
この男は好感を持てるが、彼らが所属する組織について自分は何も知らない。というかなにより、こういった協定については皆と話し合う必要があるだろう。
「持ち帰って皆と話し合ってみよう」
「そうか!一緒に研究できることを期待してるぞ!…っと、すまん。ここら辺で下ろして貰えないか?調査予定地が近いんだ。おい!お前ら!楽しい会話は終わりだ!降りる準備をしろ!」
名残惜しそうにしながらも車を降りる彼らを見ながら、ドクターは声をかけた。
「もう一度、君達の組織名を教えてくれるか?」
すると、彼らは誇らしそうに胸を張って答えた。
「道を外れることで新たな道を作る
良かったねケルシー先生!真夜中を越えたから夜明けを待つだけだっていってたもんね!