チチに転生したので理想の妻を目指す   作:丹碧のブルーメ

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お待たせしました。今回は修行回です。


11話

あの後基本的な教えを習ったが…長い…

 

「まぁ幼い子供でも理解できるのはこれくらいかの。」

 

…お、ようやく終わったようだ。

悟空さなんかまだ試合も始めてないのにヘロヘロである。

 

「つ、疲れたぞ…いつになったらかめはめ波を覚えられるんだ…?」

「まぁそう焦るな。ほれ喜べ悟空、次は実戦形式の稽古じゃぞ。」

 

「ほんとか!?やったー!オラ頑張るぞ!」

 

どうやら次は稽古に移るようだ。あれからほとんど動けていなかったので、悟空さは嬉しそうだ。

 

「まずは…そうじゃな、2人まとめてかかって来るか?」

「いや、オラはやめとくだよ。まだ体が痛むだ…」

 

「いっ!?そりゃねーよチチ〜」

 

そりゃねーよと言われても、わたしの体は昨日の激闘(後半ボコされ)で結構痛む箇所がある。やめておくのが懸命だろう。

 

「すまねぇだな悟空さ、わかってほしいだよ…」

「悟空や、娘には無理させるものでは無いぞ。それに牛魔王も無理するなと言っておったしな。」

 

「ちぇ〜わかったよ。オラ、チチと一緒に戦いたかったけんどなぁ…」

 

悟空さはわたしと一緒に戦いたかったらしい。相変わらず照れること言ってくれる。

 

「では悟空よ、手始めに軽く稽古を始める。自分のやりやすい戦闘スタイルで良い、かかって来なさい。

 

…そしてチチ、審判は任せたぞ。」

「よぅし行くぞじっちゃん!」「わかっただ。」

 

わたしが審判をすることになったようだ。こんな幼い子供に審判を任せるとは…大丈夫なのだろうか?

 

「用意…始め!」

 

スタッッッ!!

 

悟空さが駆け出した。山で今まで鍛えたのであろうか、めちゃくちゃ早いスピードだ。この歳でこんな素早く動けるのは多分地球上だと悟空さだけだ。

 

「おりゃ!だだだだっ!!」

「よっ」

 

スッササササッ!

 

最低限の動きで悟飯さんが避ける。この動きはさすが熟練の老師って感じだ。相手の1歩先を読んでいる。

 

「悟空よ、加減しておるな?もっと薪割りのときのように力強く、魚釣りのときのように冷静に攻撃するのだ。」

「…わかった!オラ本気でいくぞ!」

 

どうやらまだ本気じゃなかったらしい。

 

シュバッ!シュシュシュシュシュ!!

 

明らかにさっきより動きのキレが良くなった悟空さが悟飯さんに立ち向かう。

…これ、悟空さ1人で恐竜倒せたのではないだろうか。なんだか少し気が滅入る。

 

「うむ、先程より動きが良くなっておる!」

「んりゃ!だりゃあああ!」

 

「じゃが、甘いっ!」

 

フッ!!

 

「そ、そこまで!」

 

つい止めてしまった。

 

シーン…

 

「いっ?」「…」

 

やばい。やってしまった。まだまだ白熱しそうだったのに、悟空さが危ないと思ってつい…

 

「何やら焦っているようじゃが…うむ、それでいいんじゃよ。」

「えっ?」

 

どうやらこれで良かったらしい。一体どういうことだろうか…

 

「なにもチチにこの稽古を見させたのは怪我をしているから、という1つの理由だけではあるまい。

 

お主を亀仙流に入れる決め手にもなった、あれじゃ。」

 

あれとは…?あれ…悟飯さんに褒められたこと…あっ!!!

 

「判断力、だべな?」

「その通りじゃ!お主の判断力を鍛えさせるためにも、あえて悟空にあたったら致命傷レベルの技を打ち込むふりをしたのじゃよ。」

 

なるほど、そういうことか。

突然こういうことして試したりしてくるのがいかにも亀仙流というか…この感じが本当に亀仙流に入ったんだなぁと実感させてくれる。

 

「そしてお主はきちんと止めた!いい選択を取れておるぞ。」

「う、嬉しいだよ…!」

いい選択を取れたようで一安心。傷を負ってるから審判しか出来ないなぁと思っていたが、こういうことならわたしにもやる気が湧いてくる!

 

さっきの悟空さが教えを習って疲れたところに稽古を持ちかけたりした時も思ったが、悟飯さんは子供のやる気を出させるのが上手いのだろう。

 

「うむ。では仕切り直して第二回戦といこう。」

「オラ今度こそ負けねぇ!」

 

 

この後もわたし達は稽古をし続けた 。

 

◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆

 

そして稽古も終わり、夕方になった頃…

 

ガチャ

 

「オッス牛魔王のじっちゃん!オラ達帰ってきたぞぉ!」

「今帰っただぞおっ父!」

 

「お、牛魔王お主…夕飯を作ってくれておったのか。」

「おかえりだよ〜!夕飯作ってあるべ。今日はシチューだべよ!」

 

どうやらおっ父が夕飯を作ってくれてあるらしい。ありがたいことだ。疲れた体にシチューはさぞ美味しいだろう。

にしても…あれ、わたしよりおっ父の方が女子力あるような…あれ?

 

 

「にしてもシチューだなんて豪華じゃな。パオズ山で取れるものだけでよく作れたのぅ。」

「あ、これはオラが材料探したって訳じゃないだよ。城で取ってきたものだべ。」

 

「えっ城に戻ってただか?」

 

「実はオラ、チチ達が頑張ってる間に一度城に帰ってな?材料以外にも色々持ってきただよ。」

 

コトッ

 

そういっておっ父が置いたのは…あっ!うちでよく使われる傷薬だ。これすごい効くんだよなぁ。

ちなみにラベルには『CAPSULE CORP』と書いてある。あの会社どんだけ色んな物出しているんだ…?

 

「これを使えば傷はきっと良くなるだよ!」

「おっ父!助かるだー!」

 

もしかしたらこれのおかげで明日から修行できるかもしれない!

 

「ほっほ、元は昨日の夜帰る予定だったのに、いまやスッカリこっちに居座るつもりじゃのう。」

「がはは、確かにそうだべな。でも悟飯さんもこうする予定だったべ?」

 

「まぁそうじゃのう、ようしチチよ、お主も傷が治ったら早速稽古をする側でやってみるんじゃぞ!」

 

「ん!オラ頑張るだよ!」

 

わたし達の修行は始まったばかりだ!




ここのチチは戦闘面を『判断力』や『技術力』で補っていく予定です。

※語尾を修正しました。
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