チチに転生したので理想の妻を目指す   作:丹碧のブルーメ

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お待たせしました。パオズ山サバイバル2日目です。


14話

んん…む…洞穴の入口から光が…

これは…朝日だろうか…

 

「むにゃ…――んーっ!!!」

 

あぁ、よく寝た。今日もいい伸びだ。

ところでなんでこんなところにいるんだっけ…?

あ!そうだ!今はパオズ山サバイバルをしているんだった。

 

「ぐかーっ…ぐかーっ!むにゃ…オラ…もぅ食べられ……ねぇぞぉ……ぐかーっ…」

 

悟空さはまだ寝ているようだ。

寝言は『もぅ食べられねぇぞ』か…

昨日は残さないように頑張って食べてくれたのだろうか。

そういえば食べ終わった後によく言う

『満腹ではなく腹八分目』も昨日は言わなかったような…

さすがに熊丸々1匹分はいくら悟空さでも荷が重かったのかもしれない。申し訳ないことをしたのかも…

 

―でもまぁおいしいって言ってくれてたし大丈夫!

 

「さっ顔洗ってくるだか…ふわぁー。」

 

そそくさと悟空さを起こさないように静かに洞穴から出る。

さて、ここら辺はパオズ山の下の方に位置する場所で、鬱蒼とした森であるが…ここはある程度開けていて近くに川がある。

昨日はホントにいい位置を選べたなと思う。ここの洞穴に住んでた熊はここで鮭でも狩っていたのだろうか?

 

と、顔を洗っているとふと水面になにか大きな影が写っているのに気づく。

 

そして後ろを振り向くと―

 

 

 

 

「ギシャアアアア!」

 

恐竜がいた。でも今のわたしなら…こんなやつどうってことない。

 

スパッ!

 

アイスラッガーは投擲武器としてだけではなく、普通に刃物としても使えるのは皆さんご存知だろう。

そんでもってその刃物と今のわたしの力が合わされば…

 

「ギャオー!」

「しっぽだけで勘弁してやるだ。」

 

あの時と比べてわたしも成長したものだ。原作の荒野の修行悟飯リスペクトで、しっぽの先端だけで許してやった。ああ、わたしってなんて優しいんでしょう。なーんて

 

「オッスチチ〜朝飯まだか〜?」

 

悟空さが起きたようだ。朝ご飯を求めているようだし、もう1切れもらっておこう。

 

 

 

―朝ごはんは恐竜のしっぽ焼き!

塩がないので少し簡素な味わいだが…

しかし悟空さは満足のようだ。

 

「うめぇ〜」

 

この人、もしかしてどんな食べ物でもうめぇと言うのではないだろうか。まぁまずいって言われるよか100倍マシだけど。

 

「にしてもよ〜チチ〜。今日はどうすんだ?」

「そうだべなぁ…できれば洞穴で時間潰してぇところだども…それは嫌だべ?」

 

悟空さはじーっとしているのがあんまり好きじゃないのだ。

 

「ああ。オラじっと待つのはちょっと…」

「じゃあこの辺探索してみるだか!」

 

こっちの方にはあまり来たことがない。山菜集めは上で事足りるし、ここまで降りてくるメリットが無かったのだ。

なんだかんだあまり冒険できていないので、探索は良い楽しみになるだろう。

 

「いいなそれ!」

 

悟空さも賛成のようだし、探索することにした。

 

 

 

 

―しばらく探索していると…

他には見られない人工物のような物を発見した。自然ばっかりのこの場所では、かなり浮いている。

 

「な、なんだあれ?オラ初めて見たぞ…」

 

なんということでしょう。あれは明らかにサイヤ人のポッドだ。おそらく悟空さが乗ってきたものだろう。まさかこんな所で発見してしまうとは。

 

「チチーこっち来てみろよ〜!これ中のやつ音出してるぞ。」

「ま、待つだよ悟空さ〜」

 

ポッドはどうやら開閉機能が壊れているようで、ドアが開いたままだ。なので簡単に中を見れる。

 

 

 

 

「ん…なんだ、こ…れ…」

 

ピロ…ピロリロピッピッピー…

 

「悟空さー!警戒しないですぐ入ったら駄目だべ!中に何かあったらどうするだか!」

 

どうやら完全には壊れてないようで、ポッドの中のメインコンピューターはまだ動いてるらしい。

 

「悟空さ、何してるだ?」

「…」

 

返事が無い。

様子を見てみると悟空さはプログラムの記号?だろうか。小さい画面に表示されて、時折変わる緑色の文字をじーっと見つめている。

 

「悟空さ、悟空さっ!」

「……あ」

 

「悟空さ、大丈夫だか?」

「あ、ああ。すまねぇなチチ、なんか見入っちまった。」

 

こういう機械とかにはあまり興味を示さない悟空さにしては珍しく、見入っていたらしい。

自分が元いたポッドだから?何か縁でも感じたのだろうか。

 

「でももう大丈夫だぞ!心配かけちまったな。」

「うんん、悟空さが無事ならなんでもいいべ。」

 

どうやらなんともないらしい。一安心だ。

 

カァーカァー

 

時間も遅くなってきたのか、カラスが鳴き始めた。

そろそろ洞穴に戻った方がいいだろう。

 

「悟空さ、そろそろ洞穴に戻るとするべ?早くしねぇと夜になっちまうだ。」

「そうだな!飯は帰りにその辺で取っておくか!」

 

その辺で取れる山菜だけで悟空さのお腹が膨れるのかは微妙だが、ひとまず探索は終わったので山菜を集めながら帰ることにした。

 

◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆

―一方その頃、悟飯達はというと…

 

 

チチのアーマーの頭部部分、つまり兜の部分の不備について話し合っていた。

 

「どうするだか?今のチチの兜の機能は…」

「わかっておる!

 

…ううむ、やむを得ん!

その不備とやらでパオズ山3日間野宿の試練に影響が出たら困るからのう!!!

ワシらが一時的に合流して、兜だけ受渡すぞ!」

 

どうやら届けることにしたようだ。

パオズ山3日間野宿の試練はひとつだけ好きな物を持っていくことを許可しており、その持って行ける物で有利に物事進めることも視野に入れている。

それが不備のせいで台無しとなったら…

試練として問題があるのだ。

 

「わかっただ!にしてもチチ…無事だといいだが…」

 

「その点は安心せい、2人を育てたワシが保証する!!!あの2人は強い子じゃ!今頃元気に狩りでもしてるかもしれんぞ。」

 

悟飯はなんだかんだ2人を信頼している。

どんな大きな化け物だろうと今の2人には適わないだろう。そう、2人には。

 

「では向かうとしようぞ!」

「でも悟飯さん、場所はわかるだか…?」

 

「む…多分大丈夫じゃ、安心せい。あの2人が行きそうな場所には目星をつけておる。」

 

 

 

「…ちょっと心配だよ。」

 

かくして大人二人は新しいちゃんとした兜を届けに行くべく、一時的に悟空達に合流することにしたのだった。

 




ちなみにチチの兜の不備とは、投げ飛ばせる刃物の部分ではなく額のあたりのビーム側にあるようですよ?
どうやらチチはまだサバイバルでその機能を使っていないので、不備には気づいてないようですが…

※誤字修正。またやっちまった。
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