チチに転生したので理想の妻を目指す   作:丹碧のブルーメ

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お待たせしました。
今回で一大イベントが起こります。



15話

わたし達はパオズ山の下周辺の探索も終わり…

 

「悟空さ、山菜集めはこんなもんでいいだな!」

「ちょっと量が少ねぇ気もすっけど…まっしょうがねぇか!」

 

山菜を集めながらわたし達は洞穴へ帰っている。

 

「にしてもよーチチ。なんだって洞穴に籠るんだ?別に夜に外出ててもよ、今のオラ達なら大丈夫じゃねぇんか?」

 

確かに今のわたし達なら夜に外に出ても大丈夫だろうが…問題は悟空さの大猿化だ。実は今満月なのだ。

 

もし満月に大猿になることを知っていれば悟飯さんも、こんな日にパオズ山3日間野宿の試練なんて提案しなかっただろう。

 

とりあえず今は悟空さへの言い訳を考えねば!

 

「あ、あれだべ。夜になると猛獣も活発になるだ!そったら安心して寝つけねぇだろ?」

 

よし、真っ当な理由だし…これなら悟空さも納得してくれるだろう。

 

「…そうだな!んじゃあ洞穴に戻るか!」

 

なんか引っかかっていそうだがとりあえずわかってくれたようだ。

 

◆◆◇◆◆◆◇◆◆◇◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆

洞穴に戻ってきたわたしは悟空さの様子がおかしいのに気づいた。

なぜだか無性にソワソワしているのだ。

 

にしてもなんでいきなりあんな事を言ってきたんだろう?悟空さだって馬鹿ではない。

普通に考えて洞穴の方が夜に居座る場所として、適しているのくらいわかるはずだが…なにか外に出たい理由があるのだろうか?

出られたらコチラとしてはかなり困るのだが。

 

「チチ、今日は飯どうするんだ?探索ばっかであんまり食べ物取ってねぇぞ…」

「道中でとった山菜でなんとか…足りねぇだか?」

 

むむむ夕飯か…そういえばあまり考えていなかった。

一応道中山菜を集めていたが、悟空さのお腹を考えると…まぁ足りないだろう。

恐竜のしっぽの残りも無いしなぁ。

 

「足んねぇな…外出てなんか狩ったほうがいいんじゃねぇか?」

 

にしても露骨すぎる誘導。

悟空さは人に何かを促すのが得意ではないので、すぐわかる。これは何かを隠している。

 

「まぁオラ達なら夜でも少しくらいは外出て大丈夫だよな。」

「ま、待つだよ悟空さ。オラだけで取ってくるだ。」

 

「別に大丈夫だぞ、いつもいっぱい食べるのはオラだしな、オラが取ってくっぞ?」

「いやいやこういうのはオラに任せとくだ!」

 

「なんだよ〜外出たっていいじゃねぇか!」

 

やっぱりなんだか様子がおかしい。

まず普段の悟空さならここまで引き下がらない事なんて無いし…

 

「いんやオラが行くだよ!

にしても悟空さ、今日のオメェは少しおかしいだぞ!?

なしてそこまで外に出ようとするだか!?」

 

「別に変じゃねぇぞ?ただ外に出たいだけだ。」

「オラにはわかる!悟空さ、なんか隠してるだな?」

 

「…」

「…」

 

「わかった。チチには隠し事できねぇな…

 

 

 

―実はオラ…昼間の変な機械から流れてた音聞いてから…月が見たくて見たくてたまんねぇんだ…」

「!!」

 

どうやら悟空さが乗ってきたポッド、あれが原因らしい。

 

そもそも悟空さは元々惑星侵略のために送られて来た戦士だ。

 

おそらくサイヤ人が侵略する過程で楽に侵略できるように、満月の日にはああやって月を見たくなる音波を出して大猿化を促しているのだろう。

 

「なぁチチ…見るだけなんだ、いいだろ?」

「ダ、ダメだダメだダメだ!我慢するだ悟空さ!」

 

「…」

 

スタッ!

 

「あっ!待つだよ悟空さ!悟空さー!」

 

隙をつかれて悟空さに洞穴の出口側に行かれてしまった。まずい、今外に出られたら月を見られたら…

 

「大丈夫だってチチー!別に月見るだけだからよ!」

「お願いだ!待ってけろ!」

しかしそんなわたしの言うことも聞かず、悟空さは外に出てしまった。

 

 

 

 

 

「ひゃーすげぇな!ホントに真ん丸だ!

 

オラ満月を見るのって初め…て…」

 

ドクン…ドクン…

 

―あぁ、遅かったか。悟空さの体はだんだん大きくなり、体は徐々に毛むくじゃらに。そして目には理性がなくなっていき…

 

「あ…あ…ああ…」

 

あっという間に大猿になってしまった。

 

◆◆◇◆◆◆◇◆◆◇◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆

一方その頃、悟飯達は試練中の2人を探していた。

 

「うぅむ大体あやつらが拠点にしてそうな場所は回ったのぅ。」

「一体どこにいるだか…?」

 

あの2人の捜索はというと…難航していた。

2人の行きそうなところは目星をつけていて、ほとんど回ったがいないのだ。

大抵外でサバイバルするときは野外なら狼煙がたっていて見つけやすいのだが…残念ながら2人は洞穴にいたので、悟飯達には見つけることはできなかったようだ。

 

 

 

 

ドシーン!ドシーン!

 

 

 

 

「うぬっ、地面が揺れよる…地震か?」

「い、いんや違うようだべ…悟飯さん、あれを見るだ…」

 

牛魔王に言われた方向を見るそこには

 

 

 

―ドラミングしてるバカでかい猿が。

 

 

 

「な、なんじゃあいつは!?ワシャ長年パオズ山に住んでおるが、あんな奴初めて見たぞい!?」

「お、大猿の化け物だべー!!!」

 

「悟空達の試練の邪魔になったらいかん!

 

よぅし牛魔王!ワシらであの化け物を退治するぞ!」

「ほ、本気だか…?でもチチ達の試練の邪魔になったりもしもの事があったら嫌だべな…

 

仕方ない、行くべか!」

 

そうして悟飯達は、大猿を倒しに行くのだった。

 

 

 

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