つまり今後は本当に不定期投稿となります。
それでも暖かく見守ってくださると、コチラとしては嬉しいです。
わたしの静止も遅かったようで、
悟空さは変わってしまった。
元の面影ゼロの化け物に…
こうなってしまったら口で説得など無意味なことは知っている。
アイスラッガーでしっぽを狙うのみだ。
「グオオオオオー!」
明確にわかるのは、自然体のまま目に入るものを破壊したいという衝動だけだ。悟空さの意志はもうないのだろう。
ドスンッ!ドスンッ!
「うわっ!?ぎゃっ!?」
巨大な足で踏み潰そうとしてくる。
すんでのところで避けるが…これは時間の問題だ。
わたしはあえて大猿に近づいて…後ろっ側に回った。
狙いはなにかわかるだろう。そう、しっぽだ。
サイヤ人というのはしっぽがあることで月を見た際に大猿化するのだ。
つまりしっぽが無ければ大猿化しないわけで…大猿状態でもしっぽさえ切ってしまえば、元に戻せるわけだ。
「これで元に戻ってけろ…!やっ!」
しゃっ!
今は完全に相手の死角を取っているので、チャンスはここのみ。
狙いはしっぽに!全力で投擲する。
シュバッ!
「なっ!?」
…ジャンプで躱されてしまった。
でも大丈夫。この4年間、特訓したことで投げ方くらいマスターしている。
原作通りアイスラッガーはブーメランのように動かすことができるのだ。
だから使い捨てではなくて、キチンと戻ってくる。
しゅるるるるる…パシッ。
無事キャッチ。
しかしわたしは予想外のことに驚いていた。大猿、大きさのわりにめちゃくちゃ動きが早いのだ。
さっきのようにただアイスラッガーを投げるだけでは、素早さ、誘導力共に上がった今でも避けられてしまう。
しかしわたしにはもう1つ技がある。
そう、ご存知の通りビームだ。
あれは弾速が早いので多分当たる。ならビームで脚にダメージを負わせ、怯ませたとこで弱点のしっぽにアイスラッガーを当てる。これならどうだろうか?
大猿といえどたまったもんじゃないだろう。
「これならどうだか!」
――パンッ!
「えっ」
しかし…
ビームが出てくるはずの額の宝石から出てきたのは…クラッカーのような音とパーティ向けのピラピラの色が綺麗な様々なちり紙だけだった。
全くの予想外だ。なんでこんなのが出るんだろう。ポーズが間違ってるということも無いはずだが…
にしても………この状況はヤバイ。
確実に当てたかったのでわたしは今、至近距離で大猿の足のめちゃめちゃ近くにいる。
つまり
いつ潰されてもおかしくないのだ。
「グガー!」
「や、やばっ!?」
またわたしは…潰されて死ぬのだろうか。
転生前に体験したからわかる。これ、痛いんだよなぁ。
「かめはめっ波ぁー!」
ギュオオオオォォ!
「グガッ!?」
と、すんでのところで助かった…そう。
悟飯さんが来てくれたのだ。
「チチ!?大丈夫だべか!?なしてこんな化け物と戦ってるだ!?」
おや、おっ父も来ているようだ。試練中のはずなのに…2人共どうして助けに来てくれたんだろうか?
「チチや、悟空はどうした?」
「悟飯さん、おっ父…落ち着いて聞いてけろ。
悟空さが…悟空さがあの大猿になっちまっただ!!!」
「…うん?」「…なっ」
信じてくれるかな、これ。
「な、なんと!?それは誠か!?」
「…でも悟空の姿が見えないってことは、そういう事だべな…」
どうやら信じてくれたようだ。
わかってくれたようだし、3人なら何とかなるかもしれない。
「直すには大猿のしっぽを切るしかねぇべ!」
「しっぽ…しっぽか。なんでそれを知っているのかは気になるが、今はこっちが優先じゃな。」
「グルグルグル…ガオーーーッ!!!」
先程かめはめ波を当てられて激怒した大猿がこちらに向かってくる。
これは…わたしと悟飯さんで引き付けた方がいいだろう。切る役も必要なので、それはおっ父に任せようと思う。
「悟飯さんとオラで引きつける!おっ父はしっぽを狙ってけろ!」
「わかっただ!」ドタタッ
「まったく…勝手に仕切りおって…
…じゃが…成長したのう!!!」
シュババッ!
「悟空さ!おめぇの相手はこっちだべ!」
遠慮なくアイスラッガーをぶつけてやる。
今の悟空さの体は頑丈すぎて針で刺された痛みにも劣る攻撃かもしれないが、こっちに向かせるくらいはできるはず…
「グルオオオオ!」
よし、予想通りこっちに向いてくれた。後はおっ父がタイミングを窺って斬るだけだ。
「い、今だべ!おんどりゃ!」
ベシ!!!
「ぐほーっ!?」
「お、おっ父ー!!!」「牛魔王!?」
なんとしっぽで飛ばされてしまった。
なんとか無事のようだが…飛ばされた衝撃で斧を手離してしまったようだ。
やばい。今の悟空さの大猿…かなり強い。
「グガー!」
そうこうしているうちにどんどん迫ってくる。
少しでもビビらすものは…
―あっそうだ!
パンッ!!!
「グガオッ!?」
ビームの変わりになぜか出るクラッカーっぽい機能!
そこそこ音もデカいので、ビビらせるには最適だ。
「よし、チチ。後はワシが注意を引きつける!
しっぽの切断は任せたぞ!」
「わかっただ!」
悟飯さんがターゲットになってくれるようなので…わたしは全力でしっぽを狙うのみ!
「悟空、チチ!まだ見てない技で驚け!ワシと武天老師さましか使えない大技じゃ!」
「うぬぬぬぬ…
萬 國 驚 天 掌 ! !!」
悟飯さんがそういうと、悟飯さんの手から電気が発生して…あっという間に悟空さを包み込んだ!
原作だと亀仙人が21回天下一武道会で悟空さに使った技だ。まさか悟飯さんも使えたとは!
「今じゃー!悟空の後ろ側に回り込むのじゃ!」
スタタタッ!
急いで後ろに回り込む。
カンッ!
っと?靴に何かが当たった。
ってこれは…!!!
おっ父の方に投げておく。
こうなったら予定変更した方がいいかもしれない。
「何をしておる!早く切れー!」
おっと、こうしている場合じゃなさそうだ!
わたしはアイスラッガーをしっぽに向かって全力で投げた!
「ぐぬ…ぬ…」
「グ!グガーッ!!!」
しかし、大猿に避けられてしまったようだ。
投げるタイミングを窺っていたのか、
投げた瞬間に大猿は萬國驚天掌を解除し、すんでのところで回避されてしまったのだ。
「な、なんということじゃ…」
「…」
今大猿はコチラに警戒していて、アイスラッガーを投げたとて絶対に弾かれるか躱されてしまうだろう。
でも、大丈夫。
「悟飯さ!大丈夫だべ!
今大猿はこっちに完全に意識を向けてるだ…
だから…
こっそりおっ父の方を見てみるだよ!」
「お、おお!なんと!」
「おんどりゃー!」
ザシュッ!
「グガッ!?オ…ガァ…」
「やっただ!切ってやっただよ!」
おっ父は斧でしっぽを切断した!
あのときわたしの足元に落ちていたのは飛ばされてしまった斧で、見つけたからおっ父の方に投げておいたのだ。
作戦は大成功。
完全にコチラに意識を向かせていた大猿のしっぽを、無事切断することができた。
「グ…ガ…?」
シュルルルルル…
大猿はシュルシュルと縮んで…段々と悟空さの姿に戻っていく。
「あ、あり…?オラ一体何を…」
皆が悟空に駆け寄る。
「おお悟空!まさか本当に…って…ほほほ。」
「悟空ー!無事で何よりだべ…と、はは。」
「悟空さー!大丈夫だか…って…ひゃー!!!」
あっ…忘れてた…大猿になるとき大きくなるので、勿論服は破ける。
そしてそのまま元に戻ったので…
つまり今、悟空さは…裸なのだ。
「チチー?なんで逃げるんだよ!ってオラ…裸…?」
どうやら悟空さも今の自分の見た目に気づいたようだ。
目を両手で隠しているのでわたしからは見えないが。
「いっ!?し、しっぽもねぇ…なんでだ?」
自分のしっぽが切られたことにも気づいたようだ。わたしは勿論目を隠しているので見えないが。
こっそり見たりもしていない。
「悟空や、1度家に帰るぞ。パオズ山3日間野宿の試練は中止じゃ。」
「なんでだ〜?」
「お主、服が無いまま続ける気か?」
「あ、はははっ!すまねぇ」
「それに聞きたいことも山ほどあるしの。」
1度家に戻って、状況整理する必要がありそうだ。
「チチ、おめぇいつまで目隠してるだ…?行くだぞ〜」
だって恥ずかしいんだもん。
という訳で、パオズ山3日間サバイバルは中止という形で幕を閉じました。
あと悟飯さんも生存しましたね。
原作がそこそこ壊れ始めてきてますが…
はてさてこの先、どうなりますことやら。