チチに転生したので理想の妻を目指す   作:丹碧のブルーメ

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さてさて、今回は一体何茶なんだ!?な人を助けに行こう!編です!

毎回更新ペースがgdgdなのはお許しください…!
マジで申し訳ないです。

ちなみに毎回2500文字を基本にして、1話づつ分けて制作しています。


23話

幼稚園の先生にナンパしていたハンサムイケメン、攫われてしまった。

 

文字にしてみると改めてわかるとんでもなさだが、私達は彼を救うべく動くことにした。

正直助けなくても良いかと思ったが、あんなでも一応児童の一人らしいので助けないと…

 

「待って!僕も連れてってよ!」

 

「え…?いやいやダメだよプーアル君!?先生と一緒に待ってましょうね!?」

 

まさかのプーアル!?

まさかこんなところで原作キャラに会えるとは驚きである。原作でもちっちゃくて可愛いが、幼稚園時代の彼はもっと可愛かった。

 

「えーと、プーアルさ?なして一緒に行きたいべか?」

 

「僕にとってはあいつはいじめてきた嫌な奴だし、好きじゃない…で、でも!いなくなっちゃうのは嫌なんだ…!」

 

…プーアル、幼稚園児にしては肝が据わってる…!

翼竜に立ち向かうなんて普通は怖いし、並大抵の心の強さじゃない。

プーアルを虐めてたらしい彼を助けに行く辺り、正義感も強いのだろう。

 

未来のヤムチャ、いい仲間をもったな?

 

「いやいや、プーアル君お母さんに心配かけちゃうよ…?それにもしも何かあったら私の責任に…!」

 

こ、この先生!結構保守的である。

責任関係を重視しているのか、我が身大事の精神なのか。

でも

 

「じゃあ決まりだべな!オラ達3人で助けてくるべ!」

 

ここは強引に仕切らせてもらう。

正直今の私達なら翼竜は余裕で倒せると思うけど、今回の出来事でプーアルと彼…つまりウーロンの仲が良くなるかもしれない。

仲が悪いのはよろしくないと思うし、ここはこの出来事を利用して仲良くなってもらおうと思う。

 

「じゃあ行ってくるだ〜!…って、翼竜はどっちに行っただか?」

 

ずこーっ!!!

 

ありゃ、皆ズッこけた。

 

「チ、チチ…おめぇ…。でも、大丈夫だ!オラ見てたぞ。パオズ山の中腹辺りに行ってたはずだ。」

 

悟空さの方がしっかりしてない…?

まずい。これは私も頑張らないと!

 

「さっすが悟空さ!すげぇだな!じゃあ今度こそ行くだよ!!」

 

「おう!」

「が、頑張ります!」

 

気合十分覚悟十分の私達は、翼竜を追っかけパオズ山の中腹辺りへ進むことに。

ウーロンもなんだかんだ原作に関わってくるキャラクターなので、やっぱり絶対に助けなければならない!

 

「…親御さんになんて連絡しよう…あぁ…」

 

後ろから先生の悲痛な声が聞こえる気もするけど…ここは私達に任せてほしい。

 

◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆

 

「まずは自己紹介だべな。オラはチチ!こっちは悟空さ!」

「オッス!」

 

「あ、僕プーアルっていいます。よろしくお願いします!」

 

プーアル、どうにも硬い。態度が硬いのだ。

でも原作でも終始敬語だったりするし…これは元から敬語タイプの人なのかな?と推測する。

一応硬くならないようにとは言っておく。

 

「硬くなることはねぇだよ。さ、プーアルさ!大事なお友達を助けに行くべ!」

「お友達…うん!」

 

彼の中で何かあったようで、決意を新たにしたみたいだ。これで硬くならずに態度が軟化するといいけど…

 

でも彼に響いたのは別の部分のようで、先程と比べて幾分か勇ましい顔になっている。

というか勇ましい顔に変化している。

 

「プーアルさ、気張るのはいいだが…その、無理に顔変えることはねぇだよ…?」

 

「えっ!…あっはい、そうですよね。」

 

「ははっ!おめぇ顔変えられるのか!面白いやつだな!」

 

ほら、こんなことをしたら悟空さに面白がられてしまう。

にしても変化を生で見られるのもまた、この世界に来たんだなぁと実感する。

ほんとに「ポン!」と変わるのだ。

先程の変化で言うとほんの少しの間煙に包まれて、煙が晴れるとそこには別の顔が…みたいな。

あまりにも摩訶不思議。摩訶不思議アドベンチャーである。

 

「顔以外も変えられますよ!ほら!」

 

そう言って彼、今度はなんとバッファローに変化してみせた。

あまりにも勇ましく威圧感を与える外見だ。しかし私達から見ると…

 

「ヒャー!でっけぇ角だなぁ取れんのか?」

 

「と、取れませんよ!」

 

普段から山で生き物を狩って生活を営んでいる関係上、この部位はどう使えるかなどは考えてしまうのが宿命。

1つの職業病(?)だろうか。

私も一瞬考えてしまったのはここだけの秘密だ。

 

「その姿なら早く走れるべ?オラ達もスピード上げるからついてきてくんろ!」

 

そう言って私はスピードを上げる。

目指すは山の中腹。悟空さが言うには中腹辺りに翼竜が飛んでいったらしいので、今はそこを目指す。

 

「ちょっ…!この姿には制限時間が…」

「よーし!!オラも負けねぇぞ〜!!!」

 

悟空さの中では自然と勝負事になっているのか、対抗するようにスピードを上げてきた。

これはうかうかしていられない!

 

「お二人共〜!待ってくださいってばー!!!」

 

後ろからバッファローと化したプーアルが追いかけてくる。私の作戦は逃げだ!

追いつかれる訳にはいかない!目指せ1位!

 

…あれ?私達なんで競走してんだ?

 

◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆

バサッバサッ

 

「…!悟空さ、あれって…」

「間違いねぇ、さっきの翼竜だな!」

 

遠目に翼竜が見える。あいつで間違いないだろう。

いつの間にか隣まで追いついてきた悟空さと走りながら確認をとる。

 

「お二人共…ゼェ…待ってくださいっ…ゼェ…てば…」

 

知らないうちに元の姿に戻ったプーアルが飛びながら遅れて追いついてきた。もしかして変化の制限時間…とか?

というかかなり疲弊しているのか、かなり呼吸が乱れている。

これは申し訳ないことをしたかもしれない。

 

「プーアルさ!すまねぇだよ!」

 

「ゼェ…普通じゃないです…ゼェ…なんでバッファローより速いんですか…」

 

確かに普通じゃない速度で遠慮無く走ってしまった。

幼稚園児相手になんてことをしてるんだ私達は。と本気で申し訳なくなる。

 

「ははっ!まぁオラ達鍛えてるからな!!」

 

悟空さの言う通り鍛え続けていたら、自然とこの速度が出るようになってしまったので悪いのは悟飯さん達だ。きっとそうだ。

けっして私達が大人気なく幼稚園児を置き去りにして走っていたわけじゃないんだ。

 

「鍛えてるだけの変化できない…ゼェ…子に負けるなんて…ゼェ…きっと僕の変化が上手くないんだ…ゼェ…もっと上達しないと…!」

 

なんかプーアル、よく聞こえないがやる気が出たようなので、結果オーライということでこの話は終わりとする。

 

「というか、止まってください!!!」

 

尻尾の先端をマイクに変化させたプーアルの一喝が、周囲に響いた。

 

キキーッ!

 

「いっ!?」「あ…ほんとにすまねぇだよ…」

 

すぐに止まる。

そういえば私達、走ったまま話してたんだった。




年上の男女に振り回される幼稚園児のプーアル君です。
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