チチに転生したので理想の妻を目指す   作:丹碧のブルーメ

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遅れてしまってすみません。
今回で原作開始前編はラストとなります。

ということは…はい!次回から原作開始です。



25話

あれから幼稚園の遠足組に2人を送り届けたわたし達は、悟飯さんが待ってるパオズ山の家への帰路についていた。

 

「今日はいろんなことがあったな!」

 

「んだな。疲れただども面白い人達にも会えたべ、悪いことばかりってわけでもねぇべだな。」

 

ウーロンやプーアルに原作前に会えるとは思っていなかったし、まさか遠足中の彼らに会うなんて考えてもいなかったので、これはかなりついていると言えるだろう。

 

「アイツら仲良くやってるかな?」

 

「人っちゅうもんは助け合うと仲良くなるもんだ。きっと大丈夫だよ!」

 

思えば悟空さとも初めて会った時と比べたら、ずっと仲良くなったものだ。

 

「オラ達だってそうして仲良くなってきたべ?」

 

「ははっ!そうかもしれねぇな…初めて会った時なんて、おめぇと牛魔王のおっちゃんが乗ってたジェット機をオラが壊しちまったもんな!」

 

後から聞いた話だと、ジェット機を翼竜と間違えて攻撃してしまったと言う。

やはりパオズ山ほどの田舎になるとジェット機すらも珍しいのかもしれない。

 

「それが今や一心同体だ!色んなことを乗り越えてきたしな!」

 

「悟空さったら…!またそったらこと言って…照れるだよ…」

 

でも実際、一心同体と言っても差し支えない。

ここ数年でわたし達のコンビネーションはかなりの物になったし、ある程度なら話さなくても意思疎通ができている。

 

2人なら乗り越えられないものは無いんじゃないだろうか!…って思わせてくれるほど、彼の隣にいると安心感に包まれる気がする。

 

「懐かしいだなぁ…恐竜から逃げたり、パオズ山で野宿させられたり…」

 

「こうして改めて考えると…オラ達、強くなったよな。」

 

一緒に生活したり日々修行する中で、悟空さはわたしの中の1部になっていった。ほんとに2人で1人と言っても過言ではないかもしれない。

それにお互い、強くなれた。

 

「んだな!悟空さと会ってから体がすごい丈夫になった気がするだよ!」

 

丈夫にはなったけども、背丈はあんまり変わってない気もする…ちっちゃい頃からの運動しすぎで将来の背が小さくなったりしないよね?もしかしてクリリンが大人になっても小さいのは小さい頃の体の鍛えす過ぎ?

…考えすぎだよね???

 

一方で、短期間でわたしとは逆にとても成長したものがある。

それは悟空さ………のしっぽだ。

 

「そういえば悟空さ、もうしっぽ生えてきただな?」

 

パオズ山の3日間サバイバルの途中で、おっ父が叩ききったはずだが、あっという間に生えている。

再生能力高すぎでは?

 

「あぁ!スッカリ元に戻ったぞ!しっぽがねぇと釣りも大変だかんなぁ…」

 

悟空さは釣り道具くらいにしか思っていないかもしれないが、とんでもない。

戦闘にだって使っていたし、なにより大猿化するための絶対条件だ。これからも頼りになる場面が来ると思うし、自分達に牙を剥く可能性もある。

 

原作だとピラフ城のトラップから脱出するのに必要不可欠な訳だったわけだし、しっぽを根絶する方法もわからない。これは放っておくしかないだろう。神様待ちだ。

悟空さのしっぽから目を離しちゃいけない、細心の注意を持ってしっかり見ておくべきか。

 

と、話しながら進んでいくと見えてきたのは…?

 

「しっぽの話してたら…ここって悟空さの釣りスポットでねぇか!」

 

「ちょうどいいな!じっちゃん達におみやげだ!いっちょ釣ってみっか!」

 

懐かしい。初めてあった時も、こうして2人で釣りをして仲を深めたものだ…ん?

悟飯さん達におみやげ…?何か忘れているような…

おみやげ…そういえば何か頼まれて…

 

「チチーッ!見ろ〜!大量だぞ!」

「う、うわっ悟空さ!釣りすぎだべ!もうやめてけれ!」

 

考えを巡らせていると、知らず知らずのうちに悟空さが魚を何匹も釣っていた。やっぱり目を離しちゃいけないみたいだ。

 

「じゃあこの魚持って帰っか?」

 

「んだな!オラこっち持つだよ!」

 

悟飯さん、おっ父…喜んでくれるといいけど。

もうここまで来たら見知った風景だ。家まであと少し、ここまで来たらもうすぐだろう。鮮度の心配もない。

早いとこ帰ってしまおう。

 

◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆

 

「今帰っただぞー!」

 

あれから少しして、魚何匹かを持ちながら家に帰ってきた。夕飯の準備の手間が少しはぶけて、悟飯さん達も嬉しいはずだ。

 

「おお!悟空、チチ。お主らにしては遅かったな!」

 

「おっす!まあ色々あったしな。」

 

そう。獣人に襲われたり…ウーロンやプアールに出会ったり、救出劇みたいなことをしたり。釣りとかもしてきたんだから、そりゃ遅くなっても仕方ない…のだろう。

時間指定はされてなかったしセーフだと思いたい。

 

「それは後程聞くとして…して今回のお主らの成果、見せてもらおうか。」

 

 

「はいっ!」

 

ドスンッッッ!!!

 

 

 

 

 

 

「ん?…あ、魚じゃな。」

 

「いつもの釣り場で釣れてな!いつものより大きかっただよ!」

 

固まってる固まってる!これは予想以上に大きくて驚いているに違いない!うれしいサプライズになったと思われ

 

「…して、頼んだ買い物の品は…どうしたんじゃ?」

 

え?

 

 

 

 

 

 

あっ…

 

「や、やべぇぞチチ。オラ達1番大事なもんを忘れて…」

 

「あ、あははは!悟空さ!オラ達、今すぐ急いで取りに行くだよ!!」

 

せっかくおつかいに出たのに他のことに集中しすぎて買い物の品を忘れてしまうとは…これもドジっ子の定めか…!

 

「すまねぇだ悟空さ…オラが忘れたばかりに…」

 

「いや…気づかなかったオラもオラだ。もうひと踏ん張り、いっちょやってみっか!!」

 

 

ズダダダーッッ!!

 

 

「あやつら…少しドジなところは残っとるが、身体面はすごいことになってきたのぅ。」

 

「あっ悟飯さん、チチ達戻ってきただか?今声が聞こえたような気がしたべ?」

 

「気のせいじゃ。」

 

「んだか?でも今確かに」

 

「気のせいじゃ。」

 

「…悟飯さんが言うなら間違いねぇべな?」

 

 

 

◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆

 

 

 

「あーっ!」

「あったー!!!」

 

 

疲れた。久々にずっと全力で走った…

 

 

「や、やっと戻ってきたぞ…」

 

「はぁっ…はぁっ…買い物袋、買ったあとウーロンさ達を見かけてからそのまま置いてきてたみたいだべな…」

 

まさかの失態だったが、なんとか買い物袋を見つけることが出来た。成長したっていっても、浮かれすぎて物事を忘れるなんて…それはもうただのおバカさんだ。油断しまくってるリクームみたいなものだ。

 

「…ま、見つかったしいいべ?今からまた…あの道引き返すだけだな…」

 

「もう夕飯の時間も来ちまってるし、急いで帰んねぇとな!…でも、正直言ってオラもう疲れたぞ…」

 

 

「でもやるしかねぇべな…さっ!走るだよ〜!」

 

「いーっ!オラもう腹ぺこなんだ!」

 

しょうもないミスもあったが、こうやって山あり谷ありでも少しづつ…悟空さと2人なら、これからも何が待ち受けていようとなんとかなる気がする。そんな気がするのだ。

 

こうして【今までとは毛色の違う修行】は幕を閉じた。




次回からは原作に入るのでオリジナルの物語の展開を考える手間が少し減り、多少更新ペースを早くできるかもしれません。
これからの転生チチさんの活躍にご期待ください!!!
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