チチに転生したので理想の妻を目指す   作:丹碧のブルーメ

3 / 26
今回は大事件が起こります。原作でもあった出来事です。


3話

カメハウスにて

 

原作でもそこそこ出番が多いあのカメハウスに来れて、タダでさえ興奮気味なのに。まさか握手までしてもらえるとは…

 

「お二人共握手ありがとうだべ!オラ嬉しいだよ〜!」

 

原作キャラ、しかも重要ポジションの2人と握手できて私はホクホクである。

しかしそんな内面を知らない3人は…

 

「お、おい牛魔王!お主チチにどんな逸話教えたんじゃ!?握手しただけで凄く喜ばれたんじゃが…」

「い、いえ…オラの師匠って事以外は特に…」

 

「もしや人の温もりが足りなかったのかもしれぬぞ?牛魔王、お主チチの相手はしてやれているのか!?」

「うっ…それは…あんまりできてないだよ…」

 

と、かなり心配してくれている様子。勘違いでおっ父が責められるのも可哀想なので話題を変える。

 

「あの…悟飯さのとこには子供いたりしないだか?オラのところは同じ歳の子がいなくて寂しいだよ…」

 

同世代いなくて寂しい子供アピール。

この話題で露骨な誘導をしてみる。悟空に早く会いたいので、少し強引かもしれないけど仕掛けさせてもらう。

 

「おお…可哀想にな…。じゃが、安心せい!実はこっちにも子供がおってな…ってしまった!サプライズにしておくつもりだったが、言ってしまったのう。」

「いるだかいるだか!!!オラその人に会いたいだよ。」

 

「チ、チチ…」

 

おっ父はこんなにも娘に寂しい思いをさせていてしまったのか!とショックを受けてるみたいだけど…早めに悟空に合うための口実に使わせてもらう。

私ってイケナイ子。

 

「勿論よいとも!その子は悟空って言ってな、実の息子ではないんじゃが早くも山の自然に対応して薪割りも手伝い始めてくれるいい息子なんじゃぞ!」

 

驚いた。まさかこの時点で薪割りを手伝ってるなんて…さすがサイヤ人、同い年の2歳なのにこの時点でそんなに動けるのか。やばすぎない?

 

「そんでもってなぜか尻尾も生えておってな。これがまた面白くて、器用に使って魚釣りに使ったりできるんじゃ。」

 

原作でのアレ、まさか2歳の時からやっていたとは。

さすがサイヤ人といったところか。

 

「なな、なんと…」「すげぇだなぁ…」

 

お二人共驚きを隠せないみたい。たしかに普通の2歳にしては異常ってレベルだ。むしろそれすらも超越している。

 

「ますます会いたくなってきただ!今度合わせてけろ!」

 

会いたい年頃ムーブでできるだけ早く合わせてもらうとしよう。私ってばほんとイケナイ子。このまま会話を広げていって…そんでもってうまく話を進めて亀仙人から筋斗雲とか貰えないかな。

 

「ほっほっ。牛魔王、ホントに元気な子じゃなチチは。」

「えぇ。元気に育ってくれてオラも嬉しいだよ。」

「では次に予定が開く時期に…」

 

 

 

ガチャ!

 

 

 

しかしそんな会話をしていると…なにやらウミガメが突然ドアを開けて入ってきた。なにやら急用らしい。

 

「大変です亀仙人様!涼景山が燃えているとの情報が仲間からきました!」

「な、なんじゃと!?」「な、なしてだ!?」

 

…え?涼景山が燃えている?どうやら聞き間違いではないようで、おっ父は急いで帰るための身支度をしている。

急いでおっ父にジェット機に乗せられる。

 

「山に残してる従者やお宝が心配だべ。武天老師さま、悟飯さん、またいつかだべ!」「まただべ!」

「気をつけるんじゃぞ!」

 

急いで帰る。無事な事を祈って。

 

◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆

 

なんてこった。すっかり忘れてしまっていたが、今私達が住んでる涼景山というのは、原作のフライパン山の前の名称である。そしてなぜ涼景山がフライパン山と呼ばれるようになったのかというと……

 

チリチリ…ゴウッ!メラメラ…チリチリ…

 

「なっ、山全体がまるまる燃えてるだ…」

 

そう、このように山全体が燃え盛っているからだ。

そしてこのまま何年も燃え続けるのである。

なんで?と思うかもしれないが…とりあえず覚えてる記憶から引きずり出すと、どっかから出てきた火の精の仕業…だったような気がする…。全く、はた迷惑な話である。

 

「おめぇ達ー!無事だかー!?」

「「「牛魔王様!!!」」」

 

どうやら城の従者達は無事だったようだ。とりあえず犠牲者は…なし!いつも見る顔が全員いる!犠牲者は出ていないようだ。

 

「お宝はどうしただか?」

「それが…」

 

従者達の話によるとなんでもお宝を保管してる倉庫には回収する前に火が回ってきてしまってとても取れる状態じゃなったとか。

 

「な、なんてこった…こったらことなっては、今後オラ達はどうやって生活していけばいいだよ…」

 

クラクラ…

 

おっ父はすでに諦めモード、従者達も…もう払ってもらえるお金が無いと知ると、さっきの態度はどこへやら次々と帰っていった。残ったのは数人である。

 

私はいてもたってもいられなかったし、何より後悔していた。なんで涼景山が燃えて、フライパン山になることを忘れていたんだろう…と。転生前の以前からそうだったが、私はどうにも浮かれてると大切なことや基本的なことを忘れやすい。

困った癖である。

 

とりあえず今の状況をなんとかしなくてはならない。原作通りこのまま何年も燃え続けるだなんて嫌だ。でも2歳の喋るのでさえ精一杯な私に何ができるのか?

 

…そうだ!

おっ父は亀仙人の弟子だ。ならばかめはめ波も使えるかも。仮に使えるなら原作の亀仙人が火を鎮火(あれは威力が高すぎて山ごとだったが)したように消せるかもしれない…が、おっ父に提案しようにも私はかめはめ波の存在を聞いていないので、提案することができない。

なら原作通り亀仙人に山ごと消し去ってもらうしか…

 

「とりあえずここから離れるだよ。火がこっちにまで来ては危ないべ…」

 

どうすれば鎮火できるか…深く考える必要がありそうだ。

 

 




フライパン山の前の名前が涼景山だと言うのを知ってる人、意外と少ないんじゃないでしょうか。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。