チチに転生したので理想の妻を目指す   作:丹碧のブルーメ

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今回はついにあの主人公、孫悟空と転生チチさんが会うことになります。


6話

その音が鳴った方向をおっ父が見る。

 

「こ、これは…棒?」

 

なんと下の方から棒がここまで伸びてきていたらしいのだ。まだ下降準備段階で下降自体はしていなかったので、標高はまだ高いはず。下の方にはよく見えないけど、それを持ってる人もいるらしい。

 

これは…間違いない、如意棒を持った悟空だ。

大方ジェット機を翼竜かなにかと勘違いして仕留めにきたのだろう。ここ付近は自然が豊かなこと以外は特に何もない場所だから、ジェット機に遭遇することも少なかったのかもしれない。

 

「なんてこった…棒のせいでジェット機が壊れそうだべ!」

 

こんなことを考えている場合では無さそうだ…おっ父は機械の操作にもある程度嗜みがあるが、さすがに壊れかけの操縦はキツそうと感じる。操縦がおぼつかないのとジェット機が壊れてるのでドンドン下降してしまってる。

 

「コラーァ!悟空!やめんか!」

「いっ!?じっちゃん!」

 

どうやら下の声が聞こえるくらいには下降してきてしまっているようだ。無論私は掴まっているので精一杯。そして下の声を聞く限りもう攻撃はしてこなさそうでなので…ちょうどいい空き地も発見できたので不時着することにする。

 

「おっ父!このまま空き地に不時着するだよ!」

「わっわかってるだ〜!」

 

ヒューン…ズドッ!ストトトトトト…

 

かなりの衝撃がくる。だが意外と上手くいったのか、そこまででもないようで、無事不時着できた。

 

◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆

 

「うちの悟空がご迷惑おかけして…ホントに申し訳ありませんでした…」

「いやいや、こうして無事についたし気にしなくていいだよ。」

 

「そうだぞじっちゃん!気にすんな!」

 

 

 

 

ズコーーーッ!

 

「こっこれ悟空!誰のせいでこんなことになったと思っている!」

「いっ!?すっすまねぇー!」

 

なんとか不時着できた私たちは孫家の2人と合流した。そしてやっぱりあの棒は如意棒だったみたいで…如意棒から察せると思うが、悟空の仕業だった。

してもホントにズコーーーッ!ってするんだなここの人達は…今度私もやってみよう。

 

「ま、まぁまぁ悪気はなかったみてぇだし、オラ達が怪我したってわけじゃねぇから問題ねぇと思うけろ…」

 

一応フォローしておく。そういえば悟空と初対面の時のブルマも、同じような心境かもしれない。乗り物を壊されたという共通点もあるし。…都会から見たら魔境であろうここに1人で来たブルマすごい。

 

「そ、そうか…すまなかったな。では改めて…悟空や、自己紹介しなされ」

「おめぇらさっきはすまなかったな。オラ、孫悟空だ!」

 

ただでさえさっきから生の悟空に会えて心の中で歓喜していたのに、まさかこの挨拶を生で聞けるとは!気が狂いそうだ!もちろん嬉しすぎて。

 

「オラ牛魔王だ。チチ、お前も自己紹介するだよ。…チチ?おいチチ…?」

 

はっ!悟空に会えたのと有名すぎる挨拶が聞けたせいで頭がお花畑になっていたようだ。すぐ取り乱しちゃうのは悪い癖だと思うが、今回ばかりはしょうがないと思う。

 

「あっ、オ、オラチチって言うだ。お、同じ歳の子と会えて嬉しいだよ…」

 

やばい。照れて全然うまく喋れなくてどもってしまう。初対面がこんなって少し悲しいような…

 

「おめぇ変な格好してんな!」

ズコーーーッ!

「こっこれでも正装だべー!」

 

悟空が私に言った一言目がこれか…いやぁ、少し…いやかなり悲しいような…おっ父曰くこれでもちゃんと正装らしいので正装だと言っておく。

うーん、しかしこのままでは悟空視点からすればよくどもる変な格好の人間になってしまう。んん?なんか悟空が近づいてきているけど…

 

 

 

 

ぱんぱん

 

「へっ?」

「おめぇ女だろ!」

 

なっ…なっ…そうだった。初期の悟空は性別を確認するのにお股をパンパンしないと分からないんだった…こうして私は原作よりもかなりはやくお股パンパンされたのだった。

そして私は思った…

あんな所を蹴られては、もうこの少年の所へお嫁に行くしかない‐と…

まぁホントは元から妻になる予定だしこの歳だとまだ恥じらいもなさそうなので「やんだー小っ恥ずかしいだよー」みたいなリアクションはしないでおく。

 

「女ってこんななんだな!オラ初めて見たぞ!」

「これ悟空!確かに女は金玉が無いが、なにも確認するとき触れなんて言っておらんじゃろ!あくまで特徴の1つとして教えたまでじゃ!」

 

「悟飯さん…この歳からどんな教育してるだ…?」

 

おかしいと思っていたら、おっ父がつっこんだ。そんでもって悟飯さんに注意されたんだから、もうこの悪い癖も無くなるだろう。原作であの歳までぱんぱんするのを続けてたのは注意が無かったからだろうか?

 

ギュルルル…

 

「あっすまねぇだ!ついお腹が減って腹の虫が…」

 

おっ父のお腹が限界のようだ。もう今は昼の2時で、お腹が空くのも頷ける。確か事前に話していた予定だと昼ご飯は悟飯さん側で作ってもらうってことだったから、もう用意はしてあるはず。

 

「あっ昼ご飯の材料!オラまだ確保してねぇ。急いで取って来る!」

 

用意は…できてなかったらしい。私もお供させてもらって外の景色観光ついでに悟空とお話したりしよう。…落ち着いて話せるかはともかく。

 

「待ってほしいけろ!オラも一緒に行きたいだ!」

「いっ?おめぇと?」

 

なんかあんまり嬉しくなさそうなんですけども…それとも意外なのかな?後者であることを祈ろう。今後の仲が心配になってきた…。

 

「チチ、子供2人で外に行くのはあまりにも危険すぎるだ。オラ達も行くだよ。」

 

むむむ、いくらおっ父といえど悟空との2人きりのデート(相手がどう思っているかは置いておいて)を邪魔させるわけにはいかない!確かに子供二人で自然に飛び込ませるのは危険だとは思うが…まあそこは山に慣れてる悟空と武装してる私だ。大丈夫だろう。しかもこの頃ならギャグ補正もありそうだ。

 

「おっ父達は待っててくれけろ。きっと大丈夫だべ!」

 

ギィィ…

 

「じゃあオラ達、行ってくっぞ!」「すぐ戻るだ!」

というわけで、大人の介入は断らせてもらった。

 

◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆

 

「いんやぁ、子供らしいところもあるもんだべな。同年代の子供とあった瞬間あんなにはしゃいで…」

「おや、チチはあまり元気じゃなかったんですか?」

 

あの後悟空達が食糧を取りに行っている間、幼い子供の帰りを待つ父2人は親トークに花を咲かせていた。

 

「元気じゃないというか少し大人びていて…」

「ははは、うちの悟空とは大違いじゃのう。」

 

確かにあの歳で状況を簡単に把握でき、ほとんど泣いたりしないのは異常に大人びていているといえよう。

 

「じゃが悟空も毎日家事や食糧集め、薪割りまでやってくれるいい息子じゃぞ。」

 

悟空もサイヤ人だからか異常な成長スピードで見た目こそ変化はあまり無いものの、身体能力はメキメキと進化している。

 

「こっちのチチも従者や使用人の家事とかを手伝ったりしてるだよ。将来は理想のお嫁さんになりたいとかなんとか。」

「ほ、ほう。じゃがな、悟空も小さいながらも凄い身体能力なんじゃぞ!将来は亀仙流の使い手になるやもしれぬ!」

「むむむ…」「うぬぬ…」

 

どうやら子供自慢大会になってしまったようだ。

 

 




悟空を前にしたら誰だってこうなりますよね?しかも転生チチさんは悟空大好きっ子ですから尚更です。
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