「・・・羅輯さんの恩人だったんですね」
「ああ、でも僕は結局何もできなかった」
「そんなこと言わないでください。・・・続き、作ってみてはどうですか?」
「何の?君の縄の?」
「それは未来永劫作らなくても大丈夫です。煙花ですよ。最後まで作ってみてください」
「いいのかい?」
「アリナさんも手伝ってくれると思います。だから、ぜひ作ってください」
「どうして、そこまで続きを作らせたいんだい?」
「・・・続きが早く見たいんです」
いろはは少し照れながら言った。
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そのころ、管理局は混沌としていた。
六課までもが離反したのだ。
聖王教会でさえも、断絶を言い渡した。
多くの管理世界が管理局からの独立を宣言した。
ルーフェンは先陣を切って、新しい組織を設立した。
それはルーフェンを主軸とした家父長的な組織で、
加盟世界はルーフェンに朝貢するだけでいいという緩やかなものだった。
星杯アニメーションでも新たな動きがあった。
彼らはおりびえ革命時を遥かに上回るスピードでブレイクスルーを起こしたのだ。
それにより、管理局が鎮圧に派遣した艦隊は全滅した。
トーマス・ウェイド率いる星杯アニメーションは光速船の開発に成功したのだ。
もはや管理局の戦艦など、彼らにとっては亀同然となった。
勝利を確信した彼らはついに本局に対する攻撃を宣言した。
前进!前进!!不择手段地前进!!!
彼らの光速船にはそのようなルーフェン語が刻まれていた。
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「丁儀さん、丁儀さん」
「なんだい灯火」
「どうして別次元には行けるのに、光速船は今までなかったの?」
「それはね、魔法に頼っているからだよ」
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「・・・できたよー。まったく、これはボクの得意分野じゃないってのに」
「ようやく改造が終わったのね。ひかる、準備はできた?」
「こっちも準備完了っす!ほかの皆も準備万端っす!」
「それじゃあ、ケリをつけにいくわよお」
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最初に気づいたのは史強だった。彼女たちが鹵獲した戦艦が一斉に動き出した。
「おいおい、フェリシア。もう出発か?」
「何寝ぼけてんだよオッサン。出発はまだ・・・はあ!?」
百隻以上の戦艦はすでに上空へと移動してた。
「どういうことだよ!?オレたち置いてけぼりってか!」
周囲を見渡すと、他にもパニックになっている魔法少女たちがいた。
ユニオンや時女、その他、穏健的な魔法少女ばかりだった。
ここで、史強はあるグループがいないことに気がついた。
「おい、PROMISED BLOODの連中はどこだ?」
「・・・でも、戦艦は百隻以上あるんだぞ!そんな数を・・・」
「・・・ここにいる魔法少女は世界中から来ているんだろ?
中にはPROMISED BLOODみたいな奴らがいてもおかしくはない」
「ああっ、クソ!」
時すでに遅く、戦艦は一斉に次元の海に転移した。
無論、改造された戦艦が光速を発揮できるのはいうまでもない。
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例の無人世界から魔法少女たちがついに出てきた。
だが、彼女たちをどの勢力も対処しなかった。
ルーフェンは彼女たちが出てくるや否や、中立声明を送り付けた。
星杯アニメーションは本局に対する攻撃に勤しんでいた。
六課とかの別の反管理局も星杯アニメーションと同様の理由であった。
管理局は言うまでもなかった。
藍色空間と万有引力を助けようとするものは誰もいないかのように思われた。
だが、一人立ち上がったものがいた。呉岳だった。
彼は従業員を全員帰らせると、また例の自己啓発セミナーを開始した。
今度の補完は最初の時よりも力を得ることができた。どのアニメも良作だったからだ。
彼は自力で次元の海に転移すると、光速よりも速いスピードで魔法少女たちの下に向かった。