ウルトラマンフィニス   作:綺音街 築紫

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思ったよりすぐ書けたので二話目です。


第1話:光の宇宙人

持ってきた分の荷物の運び込みを終えたのでひとまず休憩となった。晴谷さんはさっき残りの荷物を取りに帰っているためその間の時間潰しの方法を考えていた。そういえば、引っ越したときは隣の部屋の人に何か物をあげると聞いたことがある。しかし、そういうのは準備し忘れてしまった。

 

「うーん、どうしようかなあ。こういうのはしっかりしないと失礼な奴だと思われそうだしな。、、あっそうだ」

 

そういえば、昨日晴谷さんにあげるようの菓子折を買いに行ってたんだった。

その時に自分ように買ったやつでも分けて配ることにしよう。確か大家さんとこで見た住人表では隣2部屋に人がいたから二箱に分けておこう。

 

さて、分け終わったはいいがまだ着かないようだ。割と時間かかったんだがなあ。じゃあもう今のうちに全部配っておくか。幸い今日は日曜日だ。お隣さん達も家にいる事だろう。

 

「そうと決まれば、行きますか」

 

1人でそう言って動き出す。

 

「すいませーん、隣にこしてきたものなんですけどー」

「はーい今でますー」

 

ガチャ

 

「何かようでしょうか?」

 

出てきたのは高校生か大学生かくらいの若い女の人だった。

 

「いや、挨拶とこれからよろしくお願いしますの意を込めて菓子折持ってきたんですけど、、」

「ああ、よくあるやつ!いやー、最近お菓子買いに行ってなかったから助かりますー」

「いえいえ」

 

とても嬉しそうで良かった。これで大丈夫みたいだ。

 

「あ、名乗ってませんでしたね。私、春田依里と申します。学生です。えっと、あなたは?」

「僕は、宇ノ町玲と言います」

 

この後少し世間話をして春田さんと別れ隣の冰杜さんの部屋に。

 

「すいませーん、201にこしてきたものなんですけどー」

 

反応は無い

 

「いらっしゃいませんかー」

「ああ、もううるさいなぁ。寝れないじゃん。折角の休日なのに」

 

出てきたのは明らかにさっきまで寝てました感の溢れ出る女性だった。

 

「すいません、ホントに。挨拶ついでに菓子折を持ってきたんですけど〜」

「ああ、そゆこと。じゃ靴箱の上置いといて。あとで回収するから」

「あ、はい。それじゃあ」

 

そっけない態度に少し戸惑ったがまあ寝起きならこんなものだろう。

 

「うーん、隣2人とも女の子だとは。なんか気まずいよなー」

 

車が着いた音がする。晴谷さんが着いたようだ。

 

「さ、残りの荷物も終わらせるかー」

 

この後、残りの荷物を全て入れ終わるまで結構時間がかかり終る頃には夜前だった。

 

「引っ越し1日の飯はコンビニ弁当かー。まあ、しょうがないか」

 

そんな事思いながら帰っていると、、

 

「あっ、えーと宇ノ町さんじゃないですかー」

「ああ、春田さん。どうしたんですか、こんな時間に?」

 

春田さんと出くわした。手にはコンビニのレジ袋を持っている。

 

「えっと、夜ご飯を買いに。宇ノ町さんもですか?」

「まあ、はい。荷物全部入れてたらもう夜だったので」

「そうですか。まあ、そうなっちゃいますよね」

 

そんな話をしながら帰り道を歩いていた時だった。

突然スマホが揺れる。そして、、

 

え"あ"ーお”あ”ーーッ

 

「かっ怪獣!?」

「春田さん!逃げますよ!」

 

そう言って僕は春田さんの手を掴むと怪獣とは逆側に走り出す。が、、

 

「くそ、なんでこっち来やがんだよ」

「ここ、曲がりましょう!そしたら逃げられるかも知れません」

 

そうやってどれだけ角を曲がっても怪獣はこっちにやってくる。

そして、、怪獣が火弾を吐いてくる。

 

「危ない!」

 

火弾の一つがこちらに迫ってくる。僕は春田さんを突き飛ばした所で意識が途切れた。

 

 《起きなさい、起きなさい人間よ》

「う〜ん。あっあれ?僕さっき、、」

 

さっき確かにあの怪獣の攻撃を受けて、、

 

「僕死んだばずじゃあ、、、」

《聞きなさい人間よ。まず、貴方は死んでいます。本来ならば。》

「あっやっぱり、、って本来ならば?それじゃ一体何で僕は死ななかったの?」

《私が助けたからです。貴方の肉体と魂が離れる寸前で私が取り込んだ事により死を防ぎました》

「アンタ、いったい、、」

 

突然目の前に巨人が現れる。

 

「何もんなんだよ、アンタ」

《私の名はウルトラマンフィニス。光の国からやってきたもの。そしてこの星を守る者です》

「じゃあ何で俺なんかを?怪獣と戦う方が先じゃあ?」

《現在私はこの星での姿を持っていません。この星での適合者が必要なのです》

「それで俺を?」

《はい。貴方はさっき少女のため自らの命を捧げました。そのため貴方が適合者にちょうどいいと考えました》

「なるほどね。……じゃあ、アンタの適合者になればこの星、いや世界を守れるんだよな」

《はい。その通りです》

 

怪しい話だ。しかし、これを断るのは得策ではない気がするのだ。僕が犠牲になって世界が救われるのだ、こんな無職の命一つで。それに、怪獣災害は日本のいや、世界でも大きな問題であるのだから。

 

「なら、その適合者になってやる!だから早くあの怪獣を《ならば、これを貴方に与えます》えっ」

光とともに僕の手の上にに変な機械が現れた。

 

「これは?」

 

《私と同化するために必要な物。名をフィニスライザー》

「フィニスライザー、、」

《それのトリガーを触って下さい》

 

グリップ部分にトリガーが付いていた。

 

「これ?」

 

キュピーン

 

高い音とたまに目の前に光出てきていると思わしきカーテンが現れた。

 

「うわっ、何これ?光のカーテンみたいな、、」

 

《その中に入ってください》

 

「え、お、お邪魔しまーーす」

 

入ると同時に僕の手元にカードが出てくる。

 

《そのカードをライザーにセットして下さい》

 

「えっと、ここか?」

 

REI Access Granted

 

《次は、「ねぇ、こんなゆっくりで大丈夫?」問題有りません。ここでの10分は外での1秒です。「そうなんだ」次は、そのスリッドを逆側までスライドします》

 

スライドしてみる。

 

「ねぇ、特に何も起こらないんだけど?大丈夫なの?」

 

《問題有りません。そのまま私の名前を叫んでください》

 

「えっとウルトラマン、、なんだっけ?」

 

《ウルトラマンフィニスです。フィニスだけでかまいません》

 

「えっと、じゃあ、、フィニース!」

 

、、、

 

《説明を忘れていました。トリガーを押してください》

 

「えっと、ここか!」

 

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春田視点

「宇ノ町さん!」

 

宇ノ町さんは飛んできた火弾から私を守るために、、

こんな事なら黒の言う通りにしてれば、、そんな事を考えていた時

 

「うわっ、眩しっ目がっ」

 

突然着弾点が輝き出して、、、、、

 

ショアッ?

 

「光の、巨人?」

 

目の前に巨人が現れました。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「何これ?どうなってんの?」

《それは後で説明します。早く戦いましょう。この星を守る為に》

「えっあっはい!」

 

ギャグァアーッ

 

構えをとったタイミングで怪獣が咆哮と共に突撃してくる。

 

「えっちょ!」

《この程度!!》

 

怪獣の腹に蹴りを入れる。そのまま倒れてきた怪獣の頭に膝蹴りをして押し返す。

怪獣は転んでジタバタしている

 

《あの怪獣は、テレスドン地底に眠っていた怪獣。本来は大人しい怪獣なのですが私には、彼の怒りを鎮めることはできません。心苦しいですが倒してしまいましょう。》

 

「ああ、分かった。で、どうやって?」

《見ていてください》

 

フィニスは左手を右側に突き出し右手を肘まで体側に沿わせ曲げた先を右側に向けて数秒固まる。そのあと左手を下にしてL手を組む。

 

《フィラクセス光線》

 

そう言って青色の光線を発射する。それに当たったテレスドンは爆発四散。初戦は見事勝利する事が出来た。

 

変身を解除し、春田さんを探す。

 

「春田さーん、どこですかー」

 

「えっ、宇ノ町さん無事だったんですか!」

 

「あ、はい。えっとウルトラマンフィニス「ウルトラフィニス?」さっきの巨人が助けてくれました。ギリギリでしたけど」

 

「そうですか、良かったです。てっきり火弾に当たって死んじゃったのかなって思ってたので、、」

 

「無事だったんでいいじゃないですか。それよりも早く帰りましょう!銀宙荘壊れてないといいけど」

 

「大丈夫ですよ。きっと」

 

僕達はいろいろとお互いのことを話しながら帰った。結局銀宙荘は無事だった。怪獣の進行路にあったはずだが運が良かったのだろう。

また引っ越しとかにならなくて良かった。

 




思ったより長くなってしまった。
次回は先輩の力を借りるかも!?ライザー使うからにはやってみたかったオリジナルスタイルが出来るのです。

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