ウルトラマンフィニス   作:綺音街 築紫

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第5話:怪獣を狩る女

「フィニス、今日は語りかけてくるの控えてくれない?」

《いいですが、、なぜなのでしょうか?》

「いやさ、知り合いが来るんだよ」

《なるほど、 その方に私の存在がバレたくないというか側から見たら変人にしか見えないからという事ですね。了解しました》

「理由まで理解してくれなくてもいいんだけどね。じゃ、お願い」

《で、そのお知り合いとはどの様なお関係でいるのですか?》

「父さんの知り合いの娘さん?いや、同級生の方が近いかな?」

《随分不明瞭ですね。何故ですか?》

「いやさ、昔小学生の頃は学校が一緒で中学も一緒だっんだけど、、、高校からは父さんの仕事の関係とかでしか合わなくなったからちょっと距離感を、ね」

 

ピンポーン

 

「あ、来たみたい。じゃ、よろしくね」

《了解です》

『おーい、玲ー?いるのー?』

「はーい、今出るよー」

 

ガチャッ

 

「久しぶり、(ゆい)

「ホント久しぶり!4いや5年ぶりかな?」

「それぐらいだと思うよ。まあ、こんな所で話しててもなんだから入ってよ」

「お邪魔しまーす」

 

 彼女が僕の幼馴染とも言えない関係の友人鷹河 結(たかがわ ゆい)

 彼女の父親は怪獣・怪生命体研究所、通称怪研の日本支部の所長だ。

 この怪研と僕の父の務める地球怪獣災害防衛軍、EGIS(イージス)は手を組んでおり、その関係で知り合ったと言う事だ。

 

「で、今日は何のようなの?」

「あ、そうだった。まず、お引越しおめでとうのお土産を持って来たのと、後お土産ついでのお話があるの」

 

そう言って紙袋を渡して来た。中身はお菓子らしい。

 

「で、話っていうのは?」

「えーっと、玲はどこまで私のこと知ってたっけ?」

「民間伝承だかを勉強するために大学に入ったって話を聞いたくらいだね」

「そうそう。で、そこで面白い発見をしたのって聞いた?」

「いや、初耳」

「そっかー。じゃあ、まずこれをご覧ください」

 

そう言って彼女は持って来ていた鞄からタブレットを取り出し一枚の写真を見せてくる。

 

「これは、、日記?」

「そう、これは今から約1000年前の物と思われる日記。内容から考えて旅の日記と思われるんだけど、このページには面白い事が書いてあるの」

「汚すぎて何で書いてあるか読めないんだけど」

 

古い文献らしくぼろぼろだし、知識がないので昔特有の字も読めない。

 

「えっとね、内容としては『私が○○の地を訪れた時、祭りが行われていた。何の祭りかと聞いてみると、今から約1000年ほど前の大昔、突如現れた巨大な象や猫、犬に鳥さらには人間のような存在が各地で暴れ回ってて人間は生きていく事も大変だった時に空から現れた光の球と一体化した青年が怪物を倒し、人間に安息の地と日々をもたらしたって言う伝承を聞いた。彼は、命懸けでこの村を守り、最後には光と別れ普通の人間として暮らしたとされている。そして、それ以来この村では彼の生誕と光の球を祝う祭りが行われているとのことだった。彼、住民達が適合者と呼ぶものは光の球を空に翳す事で50メートルにまで大きくなり、それらの怪物と相対したと言う。光の球に名はないらしい。それでは、天皇様に伝えにくいのでそれを超人球と名付けておこう』と書いてあって、この時代の民間伝承を天皇?からの依頼?で聞き回ってた作者か各地の伝承を日記に記した物みたい。最初に誰に頼まれて、みたいなのがあるけど読めないから、後の文章から見て天皇が頼んだんじゃ?と言われてるけど。でね、この作品の年代が、、「もう良いから、大体分かったから」そう?」

「うん、もう大体分かったよ。つまり、その光の球で変身した存在が今出て来てる宇宙人なんじゃって事?」

「そう。あの宇宙人の大きさといい、私達を守るために戦っていると思える戦闘の仕方といい、もしかして、この話の適合者って人が実在するんじゃって言われてるの!」

 

こんなテンション高い結は久しぶりだ。

 

「なるほど、で本題は?そんなこと言いに来たんだから何か別の目的があるんだろ?」

「うん。玲に私と教授の助手をしてくれないかなって」

「なるほど、、って、助手!いや、准教授とかいるだろ!その人にやってもらうとか、お前の知り合いにやってもらうとかあるだろ!?」

「私達としてもそうしたかったんだけどね。こんな話信じてくれる人なん

て、、。それに、怪獣に関わるのは危険だからって言う人も多くてさー」

 

悲しそうな顔を浮かべる結。そんな顔されると断りにくい無い。でも、怪獣に関わるのもなぁ、、、、。

 

「、、あー、そっか。、、、分かった。引き受けさてもらうよ」

結局折れてしまった。

「ホント!助かるよ〜」

「で、給料とかって出るの?」

「えっ?働いてるんじゃないの?暇な時だけ来てもらう予定だったんだけど、、」

「あーいやその、な?その最近怪獣災害が多いだろ?で、ここら辺も被害受けてその時に勤めてた工場で人員整理があって、、、」

「なるほど。分かった、教授に掛け合ってみる」

「本当にすまない。恩に着るよ」

「まあ、この話はこれぐらいにして、久しぶりに会った訳だし、どっか遊びに行かない?」

「別に良いけど、どこに行く気なんだ?」

「ま、着いて来てよ!車は玲が出してね!」

「良いけどさ、せめてどこに行くのかだけでも教えてくれよ」

「それは、後のお楽しみということで!さー、レッツゴー!」

「あ、ちょ、待って!待ってって〜」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「此処は、、喫茶店?」

 

 結に連れられて来たのは喫茶ater Stella?と書かれた看板を掲げて居る黒っぽい色を基調としている建物。ぱっと見はお世辞にも喫茶店とは言いにく、バーだと言った方がまだ納得できる。

 

「そう、私のお気に入りのお店でオススメのお店である喫茶ater Stella」

「アーテルステラ?聞いたこともないんだけど本当に美味しいの?」

「いや、本当に隠れた名店だよ、此処!」

「まあ、結は味にうるさい方だし、、、入ってみようか」

「よし、じゃあ行こう!すぐ行こう!」

 

 そう言って入り口の方へ走っていく結。そして、そのままの勢いでドアを開けて中に入っていく。

 僕も慌てて追いかけて警戒しながらドアを開けた。

 

「うわぁ、すごい」

 

外観とは異なり中は、よくある喫茶店そのものと言っていいと思う。座席などから鑑みるにどうやら、バーを改装したようだ。カウンター席の後ろの棚や座席の位置など昔の形跡が残っている。入ってまず目についたのは水槽だ。というのも、クラゲのような生き物が泳いでいる。また、水槽もそれなりの大きさであるので、インパクトがある。次に目につくのは赤い服の人形だ。元々は沢山の酒瓶が入っていただろう棚に並べられている。何か怖い。

 

「何か喫茶店ぽいのような、そうでもないような、、、」

「いらっしゃいませー」

「うわぁ!」

 

突然声をかけられたので驚いてしまった。見ると、20〜30代と思われる女性定員が不思議そうに僕を眺めていた。十中八九入ってすぐに席にもつかずそこら中を見回していたからだろうが。カウンターの店長らしき50代くらいのおじさんも同じような顔でこっちを見ている。

 

「おーい、玲〜ここだよ〜」

 

声のする方を見ると壁沿いの2人席から手を振る結が見えた。

 

「ああ、今いく!」

 

そう言って店員に軽く会釈をして横を通り過ぎる。

 

「ごゆっくりどうぞ~」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「外観は怪しいけど案外いい感じでしょ?」

 

満面の笑みで結が聞いてくる。

 

「うん。想像してたような感じじゃなかったし、また1人でも来たいかも」

 

頼んだランチセットのコーヒーを飲み干してから答える。結のオススメらしいので頼んでみたが、想像以上に美味しかった。

 

「そうでしょー!私もはじめて来た時は大丈夫かな?って思ったけど、今ではほぼ常連だよ〜。教授はもっと昔から通ってるらしいんだけどね」

「へー」

「興味ないって感じだね。一応これからの仕事仲間?みたいな人なんだし、少しは興味持ってよ〜」

「それは、そうなんだけどさ」

「まあ、今日はいっか。久しぶりに会って遊んでる訳だし、仕事の話は無しにしよう」

「そうしてくれるとありがたいよ。僕としても友人と再会してすぐに仕事の話なんてあんまりしたくないしね。それも数年来の友人相手だしね」

「ふふっ、そう言う所は変わってないよね」

「ん?どういう所?」

「ひーみーつ」

 

そう言って結は妖艶な笑みを浮かべる。

 

「ケチ」

「そうやってすぐ照れる所もね」

「あーもう!で、次はどこ行くの」

「そう言われてもなあ、ここ以外は特にどこ行くとか決めてないし、、」

「えー。僕も特に行きたいところ無いしなあ」

「「はあー」」

 

2人して似たようなポーズでため息を吐く。

少し沈黙が走り、

 

「無難にショッピングモールでも行く?」

 

特にそれと言ったアイデアも思いつかないので、適当な提案をしてみる。

 

「んー、それで」

 

結が生返事を返して来たのでOKということにしよう。

 

「じゃあ、そうするか」

「よし、そうと決まったらすぐ行こう!じゃ会計済ませてくる〜」

「変わらないなあ、昔から」

「ありがとうございました〜」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ねぇ、ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ」

 

会計を済ませて街中に戻って行く道中、先程までしていた世間話を突然断ち切って結が問いかけて来た。

 

「ん?何?」

「いや、ちょっとしたことなんだけどさ。玲って今フリーなの?」

「まあ、フリーターではあるぞ」

「いや、恋愛面の方だよ!フリーターをフリーって言う奴が居るか!」

「いや、ごめん、ちょっとからかっただけだって。まあ、彼女いない歴=年齢ではあるぞ」

「そっかー。じゃあ別の住人さんの彼女とかかなぁ?」

「どういう事?」

「いや、今日来た時さ。あのアパートの前でスマホ?と睨めっこしてる女の人いたからさ。玲の知り合いかなと」

「なるほどね。春田さんの知り合い?いや、夏目さんか?」

「ん?春田?もしかして、春田依里ちゃん?」

「うん、確かそういう名前だったはずだけど、それがどうしたの?」

「えー!ホント!依里ちゃんは私の高校時代の友達なの!」

 

目に見えてテンションの上がっている結。少しうるさい。

 

「その話はまた後でって事で、もうすぐ着くし。」

「そう言えば、何か買うものあるの?」

「いや、無いけどさ。ぶらぶらウィンドウショッピングでもと思ってね」

「ふーん、意外だね」

「何が?」

「玲もそう言うことする様になったって事がかな」

「そっか」

「さあ、私も本でも見てくるかなあ」

「別々で動くの?」

「うーん、ついてくる?」

「特に見たいものも無いしそうする」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

モール内の本屋に訪れ30分程が経った。特に買いたいと思う本も無く、飽きて来たので結を探しに来たのだが、棚の前で何か唸っている。

 

「やっぱり無いなあ」

「何探してるの?」

「えっとね、超人伝説的な話の本を探してるんだけど、持ってるのしか無いんだよ」

「なるほどね」

「特になさそうだし、服でも見に行くかな」

「そうしなよ、僕も飽きたし」

「でもなぁ、これ以上服持っても意味ないしなあ。玲は?」

「僕も今の懐事情じゃあ服買うのきついんだよねぇ」

「うーむ、どうするかなあ、、あれ?」

「うん?どしたの?」

「あ、おーい!依里ちゃーん」

 

結の向く方を見ると本当に春田さんがいた。

 

「あれ?結さん!それに、宇ノ町さんも」

「あ、春田さんじゃないですか。買い物ですか?」

「そんな所です。それよりも!お2人はどういう関係なんですか?」

 

春田さんは目を輝かせて聞いてくる。結曰く、春田さんはこういう話が好きらしい。

 

「昔の友人、幼馴染に近いかな。会ったのも4、5年ぶりだし」

「そうなんですか!では、何で2人でこんな所に?もしかして、デートですか!」

「違う違う!玲が引っ越したって言うから引っ越し祝いにでもと思って」

 

全力で否定する結。その声の大きさに周りの視線も集まってきた。

 

「え〜でも、友人とは言え4、5年会ってなかったのに引っ越し祝いに来るって可笑しくないですか?」

「それは、その、、えっと、、」

 

助けを求めて視線を向けてくる結。

 

「何でも結のお父さんが僕の父さんに引っ越しの話を聞いたらしくて、それで結に久しぶりに会って来たらって言ったんだよ」

「へー。じゃあ特にやましい何かがある訳でも無いんですねー、残念」

「ごめんね、そう言うこともなくて。それよりも、周りの視線も痛いし、どっか行こうか」

「じゃあ、私も着いていっていいですか?」

「いいけど、特に何も無いよ?」

「はい、別に気にしません。結と久しぶりに色々話したいだけなので」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

?????

「人通りも多い、奴の動きを制限出来るのは此処か」

そう言ってショッピングモールの方を眺めていた黒フードの少年はライザーを取り出しメダルをセットする。

「荒らし尽くせ!ゴモラ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ドガっシャーン!

 

「な、何!」

 

ギャオーアッ!キャオーアッ!

 

「か、怪獣だー!」

 

誰かが叫んだ。

瞬間モール内はパニックに陥る。我先にと逃げる人達で人雪崩れが起きて身動きが取れない。さらにこの波で結と春田さんとはぐれてしまった。何とか此処から脱出しないと変身が出来ない。

 

「どうするか、そうだ!」

 

何とか流れに逆らって階段へ向かう。全力で駆け上がり屋上に着くとライザーを取り出した。

 

「行くぞフィニス!」

 

REI Access Granted

 

《玲!あっ、喋って大丈夫でしたか?》

「もう、大丈夫だから。取り敢えずこっちに来る前に早く怪獣を倒さないと」

《では、参りましょう!》

 

「示せ!絆の力!ネクサスさん、マックスさん、メビウスさん!」

Nexus Max Mobius

「一蓮托生!力を我に!フィニーーース!」

ウルトラマンフィニス ネクストインフィニティ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「例の巨人だ!きっと怪獣を倒しに来てくれたんだ!」

「そうよ!助かったわ!」

「でも、街中で暴れられると俺たちも危ねぇぞ」

「アイツ、最初に出て来た時も山を崩してたしありえるな」

 

そんな声が聞こえてくる。たしかにそうなので耳が痛い。

 

「なあ、フィニス」

《何でしょうか?》

「街中であまり被害を出さずに勝つ方法って何がある?」

《あるにはありますけど、、どうしたんですか?急に》

「いや、この状況だと戦いにくいからさ。それに、戦い方に不満持たれてるし」

《緊急時なので仕方がないと思っていただきたいのですが、しょうがないですね》

 

そう言うとフィニスは天空に手を掲げる。するとそこから、光のドームが形成された。

 

「これは?」

《ネクサスさんのお力です。詳しい話は後でお願いします》

 

ギャオーアッ!

 

怪獣は真っ直ぐに突進してくる。

それを躱して後頭部にチョップをする

 

ギャオーアッ!ギャオーアッ!

 

痛みで少しバランスを崩した所に追撃をしようとした時だった。

 

突然足元にでかい一撃が飛んできて転倒してしまった。

 

「いってぇ。何があった?」

《どうやら奴の武器は尻尾のようですね。暴れて振り回した尻尾に当たったと思ったら吹き飛ばされました》

「なるほど。なら、あの尻尾から狙いますか!」

 

左手首のブレスから光の剣を生成し、尻尾を切り落とそうと迫る。しかし尻尾に近づきすぎたため振り下ろす直前に攻撃がヒットし、また吹っ飛ばさた。 

 

「近づけないあれ!」

《なら!これで!》

 

そう言うとフィニスは頭に手を持っていって光のブーメランみたいなのを取り出した。そして、それを怪獣に向かって投げつける。それはうまい具合に尻尾の攻撃を避け、怪獣の下に潜り尻尾を切り上げた。

 

ギャオーアッ!キャオーアッ!

 

「こんな事も出来たの!」

《ええ、これもまた後で説明するので、まずは奴をたおしますよ!》

「おう!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

?????

「不味いな、まさかあんな技を隠し持っているとは。仕方がない。怪獣を追加するか。いけ、ゴモラⅡ!ゴルザ!ベムラー!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ギャラオーアッ!キャオーアッ!

 

「今だ!」

《「メビウムレイカノ、うわあっ(ぐあっ)」》

怪獣が怯んだタイミングで光線を放とつとした時だった。

 

キャオーッ!

 

横から突然ミサイル攻撃が飛んできた。

見ると今戦っている怪獣と似た怪獣がいる。どうやら奴の攻撃のようだ。

 

グワォォーングワーオッ

 

さらに後ろから攻撃された。

振り返るともう1体怪獣がいた。

《ゴモラだけならまだしも、ゴモラⅡにゴルザですか!これは厳しい戦いになりそうですね》

 

ギャオーラッ!

 

《まだ増えるんですか!しかもベムラー!》

「あっ、でも見て!ゴモラが消えた」

新たな怪獣が現れたと同時にゴモラは粒子となって消えていった。

《この消え方、、まさか、バトルナイザーの様な器具を使うものがいるのか!》

「バトルナイザー?って何なの」

《それも後で!まずはこの怪獣たちを倒さないと!》

「万全の状態の怪獣を三体同時で相手なんて、相手できるの?」

《やるしかありません!行きますよ!》

 

剣も生成し、ブーメラン擬きも操りながら、何とか怪獣達と戦おうとする。

 

ギャオーアッ!

 

キャオーアッ!

 

グワーオッ!

 

しかし、1体は火炎放射で、1体は超能力とミサイルで、もう1体はレーザー光線でと1体1体がそれぞれ中〜遠距離攻撃が出来るため誰か1体に相手しているとその隙を突かれる。しかし、全員を一気に相手するのは難しい。光線で一掃しようにもその隙すら与えてくれない。

 

《ぐっ、こうなったら!》

そう言うとフィニスはブーメラン擬き方へ意識を集中しだす。そして、

《ファイライトスラッガー!》

そう叫ぶとブーメラン擬きは分裂し、怪獣達に斬りかかっていく。これなら!そう思った時だった。

 

ピコーンピコーンピコーン

 

タイマーが鳴りだすと同時にスラッガーが減少し、勢いも落ちていく。そして、遂には

 

ギャオーアッ! キャオーッ! グワオーオッ!

 

怪獣達に叩き落とされた。

 

「嘘だろ!」

《くそ!やはり、アンスフィールドを展開すると長時間戦うのは難しいか!》

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

???????

「はぁ、もう見てらんないわね。聞いてた話だと3匹くらい余裕かと思ったんだけど、どうやら相当此処に力を吸われちゃったぽいなあ。まあ、死んでもらっても困るし、行くか〜」

そう言うと少女はライザーを取り出してトリガーを引いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「クッソ!なら」

「フィラクセス光線!」

 

キャオーッ!

 

短縮版のフィラクセス光線を放つも一切効いていない。

「くそっ!また、負けるのかよ!」

《何か、何か策は、、、》

その時だった。

 

ギュルラオーッ!

 

また、新たな怪獣が現れた。

「また新手?!」

《次から次へと!本当に運がないですね!》

 

しかし、その怪獣は少し様子が違った。

 

「あれ?さっきの奴らの方に向かって攻撃し出したよ?」

 

そう、先程の怪獣達に向かって攻撃を始めたのだ。

 

《仲間割れでしょうか?しかし!これは好機です!》

 

5体目の怪獣が攻撃をしている間にエネルギーをチャージして、

 

《「メビウスレイカノン!」》

 

渾身のメビウムレイカノンを放つ。そのタイミングでちょうどゴモラⅡとゴルザが一列に並んだため、ゴモラⅡとゴルザをいっきに撃破する。

 

「よし!」

 

2台分のメダルも回収する。

 

《後2体!》

 

もう1発光線を打とうとした時、ベムラーは突然粒子となって消えていった。

 

「消えた?」

 

それに続いて、5体目の怪獣も消えていった。

 

《もう一体も消えましたね》

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「玲!探したんだよ!」

「前の街に出てきた怪獣の時も心配したんですよ!」

「ごめんごめん。あの波に流されちゃってさ」

「まあ、無事だったし許してあげる」

「ありがとうございます、結様〜」

「ふふん、くるしゅうない。じゃあ、こんなおふざけしてないで帰るよ」

「ふふっ、本当に仲が良いんですね」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

???????

「見込みよりは弱かったけど、適合者も見つけれたし上出来ね。早く任務終わらせて自由になりたましょ」

そう言って先程怪獣に変身していた少女は玲達と同じ方向に向かって歩き出した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「だから!玲とは一回もそんな関係になった事なんて無いから!」

 

帰りの車内で結が突然大声をあげる。車が無事で良かった。

 

「ちょっとうるさすぎるよ、結ちゃん」

「ご、ごめんね依里、玲」

「僕は別にはしないから大丈夫」

「うん、ありがとう」

「ふふっ。あっ、そろそろ、着きますよ。結ちゃんはこの後どうするの?」

「親に迎えに来てもらうからそれまで待機かなあ」

「じゃあ、私の部屋に泊まっていかない?」

「えっ、迷惑じゃない?」

「大丈夫だよ。1人じゃ広いし」

「でも着替えとか「私が貸したげるから」うっ。いや、でも「だめ?」ううっ、泊まります」

 

結が春田さんの上目遣いで落ちた。身長差あるけど服のサイズとか大丈夫なのだろうか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「じゃあ、また明日」

「うん、またな結。春田さんも」

「はい。さようなら、玲さん」

 

結と春田さんとは部屋の前で別れた。長い1日も終わり部屋に入ってすぐ違和感に気づく。

 

「電気付いてる」

 

結が来た時たしかに切っていた電気が付いているのだ。さらに、見覚えのないコンビニ弁当のゴミまである。

 

「何で?」

「さーて、何ででしょう?」

 

後ろから声がかけられる

 

「っ!だっ、誰だ!」

「あんまり騒がないでくれよな、適合者くん。手荒な真似は好きじゃないんだ」

 

声からして女性だと思われる。さらに適合者のことを知っていると言うことは、フィニスの関係者だろうか?

 

「何が目的なんだ!」

「なーに、君の持ってるそのライザーの中の奴に話があるだけだよ。君に危害は加えない」

「姿も見せない奴を信用できる訳ないだろ」

「それはそうだね。なら」

 

そう言うと声の主は僕を強制的に振り返らせた。

 

「これで信用してくれるかな?」

 

そこには、見た目22歳くらいの女がいた。

 

《お前はアリスじゃないか!》

「久しぶりね、フィニス」

「えっ、2人は知り合いなの?」

「ええ、そうよ。私はモノレス星から来たアリス・ラグナ。これからよろしくね」




突如現れた女アリス・ラグナ。彼女はいったい何者なのか。次回も気長にお待ちください
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