ダンジョンにリーパーがいるのは間違っているだろうか 作:ほっか飯倉
今更なんですけど、自分、物書き初心者なんですよ。ですんでェ、こいつドヘタだな、とか思ったら、ごめんなさいネ!(イツ花並感)
さて、あれから特に何事もなくオラリオに到着した訳だが、どうしようか。
俺の記憶が正しければ、ヘスティア様は屋台でバイトしていたはずだ。来たばかりで地理なんか分からないが、大通りにあるだろう、多分。それならこの通りをまっすぐ歩いていってみようか。
……なんて考えながら歩いて、歩いて、歩いて、屋台を探して──
──いねえ!いねえじゃんどこにも!くそう、まだニートしてんのかあの神!……まあいいや、別にヘスティア様んとこじゃなきゃいかんわけでもないし、ギルドに行って入れそうなファミリア聞いてくればいいけど……なんか悔しいなあ……
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ギルドの職員さん(ヒューマンの男だった)におすすめのファミリアを聞いてみたところ、いくつかのファミリアの名前と拠点の場所を教えてもらった。もちろん加入すべきは積極的にダンジョンに潜って活動する探索系ファミリアなのだが、大手のファミリアに入るのはなんか恥ずかしいし、つまり最適解は中堅どころかそこそこの規模、または小さめのファミリアとなる。つまり大手は緊張する。まあ最悪えり好みしてられないけど、最初に行ってみるファミリアはこの目標に従ってもいいだろう。
というわけで、やってきました小さめの規模のファミリアの中で一番拠点が近かったファミリア、《カイロス・ファミリア》。
「たのもーっ、こちらのファミリアに入団したいんですけどー」
「……やあどうも、君は入団希望かな?」
いやこれじゃ道場破りか?とか考えていたが、応対しに出てきた人物の顔……というか髪型を見たとたんにそんな思考は幾星霜のかなたにすっ飛んでいった。いや、顔はすんごい美形なんだけど。
「こうして扉をたたいてくれた以上、君を歓迎するよ。もし迷っているのなら、ぜひここにした方がいいだろう。なぜって、チャンスの神様には、この通り前髪しかないからね!」
ここの神様かよ、この人、もといこの神。じゃなくて、そうなのだ。この神物の髪型、すごい長い前髪以外は全く髪が生えていないのだ。
まあ、神様の髪型でファミリアを選びたいわけじゃないし、それにチャンスの神だっていうのならなんかあやかれそうだし。*1
「入団させてもらえるならぜひしたいんですけど、面接とかしなくていいんですか?」
「君からそれを言うのか……。試験がない理由かい?そんなの、私のカンさ!私のカンが君は問題ないと言っている、それだけさ」
それでいいのか神様。確か神は下界で
まあ入れてもらえるならいいけど。というか、毎回このノリで入団許可してんのかな。それならもうちょい人がいてもいいと思うんだけど……確か4、5人くらいしか登録されてなかったよな?
「一つ聞きたいことがあるんですけど、いつもそんな感じで許可してるんですか?」
「いや、そんなことないよ。ただ、私のカンがピンときた子しか入れてないだけで」
「だからファミリアの人数が割と少ないんですね、納得しましたよ」
「それもあって、うちの子たちはみな優秀な者ばかり。私の冴え渡るカンが自分でも恐ろしいくらいだよ、ナハハハハ!」
自画自賛かよ……でも、自画自賛するほどの基準に合格したんだから、俺も期待していいのかな?
いや、油断しちゃダメだ。努力しないと成長しないのは当然のこと。才能があろうがあるまいが、それは変わらないはず。
ともかく、ここに入ろうと思う。そして、このファミリアで強くなるんだ。とりあえず、当面の目標は父さんを目指して頑張ろう!
「決めてくれたかい?」
「はい。このファミリアに入れてください」
「よし、歓迎しよう!君はたった今からカイロス・ファミリアの一員だ!……そういえば、君の名前は?」
「名前ですか?俺の名前はアイザック、アイザック・ハーケンです」
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拠点内には誰もおらず閑散としていたが、内装はしっかりしていて居心地はすごく良さそうだった。誰もいないのは、おそらく全員ダンジョンに潜っているからだろう。もうすぐ夕方になるくらいの時間だから、そろそろ帰ってきてもおかしくないけど。さすがにそれぞれの個室は無いようだったが、それはまあしょうがないか。ある方が珍しいだろう。
カイロス様の部屋に入ると、彼は恩恵を与えるための準備を始めた。
「服を脱いでそこの台に座ってくれ。…………さてと、始めるよ」
言われたように服を脱ぎ台に座ると、カイロス様が背後に立ったのがわかった。そして、なにか温かいもの──多分彼の指──が背中に触れたとき、背中の方で柔らかな光がはじけた。ああ、これで俺も名実ともにこの神の子となったんだなぁ……楽しみだよ、自分のステイタスってやつを見るのが。
「うん?これは…………なんてこった」
えぇ、なんか不安になるようなこと呟いてるんだけど。なんか問題があったのかよ……。そう思って尋ねると、彼はやりづらそうにステイタスを記した羊皮紙を渡してきた。
「あの、なんか問題でもあったんですか?」
「いや、問題というか、なんと言うか……まずこれを見てくれよ、君のステイタスだ」
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アイザック・ハーケン
Lv.1
力:I0
耐久:I0
器用:I0
敏捷:I0
魔力:I0
《魔法》
【】
《スキル》
【
・早熟する。
・Lvが上がるほど効果上昇
・敵と遭遇する確率上昇
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これは…………成長促進スキル!?なんか嫌な予感がするぅ……。
しかもなんか厄い文面も見えるし……。
「最初からスキルが発現してるだけで珍しいのに、成長を促進させるスキルなんてのは聞いたことがない。だから、このことがほかの神に知られたら、君は面倒に巻き込まれると思う。特によその子どもたちのことをあまり尊重しないタイプのやつらにはね」
「そうですか……じゃあどうするんです?黙っておくんですか?」
「そうだね、このことは他言無用にしよう。子どもたちを信用しない訳じゃないけど、どっから漏れるかわかったものじゃないからね。ただ、この敵と遭遇しやすくなる効果は周知しておこうか」
確かに。その効果を教えないままいつもの感覚で探索すれば、危険な状況になってしまうかもしれないし、そうしたほうがいいな。いやでも、具体的なアビリティを教えないにしても、俺が明らかに早く強くなっていけば怪しまれるんじゃなかろうか?
うーん、こればっかりはなってからじゃないとわかんないしなぁ……まだあったこともない人たちのことだし、今から気にしてもしょうがないかな。
「そういえば、先輩方ってどんな方々なんですか?」
「うちの子たちかい?そろそろ戻ってくると思うから、その時に紹介しようか……っと、そんなこと言ってるうちに戻ってきたみたいだ」
「たっだいまぁ〜ッ、我輩、帰還ッ」
「あのねリズ、うるさいわよ毎度毎度」
「いいではないかクリス、我輩の熱い情熱を表現するにはだな―」
「だからそれが―」
「まぁまぁ、クリス落ち着いてよ。姉さんも声量抑えて」
うっわ、予想の数倍個性的な人きたぁ……。
拠点に入ってきたのは茶髪のエルフの女性と緑髪の
3人ともこちらに気づいてる様子はないけど、こちらから声をかけるべきなんだろうか?
と悩んでる間に、先に神様がクリスと呼ばれていたエルフに声をかけてしまった。
「お帰り3人とも。クリス、団長はどうしたんだい?」
「ただいま戻りました、神カイロス。団長は換金の為にギルドによってから来ます。……それで、そこの方は?」
「この子はだね、先程入団することになったんだよ」
「どうもはじめまして、アイザック・ハーケンといいます。よろしくお願いします」
などと、居間に移動しながら自己紹介を始める。さて、どんな反応が返ってくるのか怖いな……。さっきの口げんかが素だったらやだな……。
「ええ、こちらこそはじめまして、クリスティ・ニアックよ。というか、あたし達に対して丁寧に喋らなくていいわよ、あたしもそうする」
「む、新人か?我輩の名前はリズ・アード。それから―」
「ボクはルシアン・アード。リズ姉さんの弟なんだ」
「あとはもう一人団長がいるんだけど……そろそろ帰ってくる頃だと思うわ」
団長かぁ、こんな人たちを束ねるんだから、すごい統率力のある人なんだろうなぁ。
と、そんなとき、玄関のドアが開く音がした。これは多分、件の団長が帰ってきたのだろう。タイミングいいな、なんか。
「さっきからなんかタイミングいいですね」
「なぁに、これこそが私の神の力なのさ!」
「運がいいだけよ。神の力は下界では使えなくなるはずだし」
「ウッ、おっしゃるとおり……」
ええ、そうなのかよ。一瞬期待して損したわ。じゃあさっきのカンってやつもほんとにただのカン?
「あなたはいつもいつもそうやって──」
「そんなことより、団長にあいさつしに行ったほうがいいと思うよ?アイザックくん」
ルシアンさんの言うとおりだ。個人的にどんな人か気になるのもあるけど、向こうもあいさつに来られたほうが印象いいだろうし。そう思い、ちょうど居間に顔を出した人物に話しかける。
「どうも、今日からお世話になります、アイザックといいます!」
「おう、よろしくな。オレはアシュレイ・バイオネット。このファミリアの団長をやってる」
団長は青髪のヒューマンだった。筋骨隆々という雰囲気ではないが、なんとなく頼りになる感じがする人だ。
これで全員にあいさつしたということになるのかな?俺はどこまで強くなれるのだろう?それはすべて明日からの行動にかかっているのだ。そして、明日からの行動のためにまずやるべきことは──
「じゃあ、あいさつ終わったんで、冒険者登録してきますね!」
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「そういえば、ついでに手紙書くのにこのペン借りてもいいですか?」
そう聞いてきたのは、先程冒険者登録しにきた少年だった。
その紫の長髪で中性的な顔をした華奢な少年は、どこまで強くなれるか試しにこのオラリオに来たのだという。
一応参加しているファミリアは新規のものではないらしく先輩からいろいろ学んでいきたいと言っていたが、少々心配である。こうやって話を聞いたのもなにかの縁ということで、この少年の担当をやろうか?
ギルド職員 ガウン・エヴァンズ(34)は、そう決めながらペンを貸し出すのだった。
おかしいな、一月かかったのに一話しかできてないだと……?
しかも全然リーパーである説明されてないし、クソ盛り上がらんし
家の手伝いとか自動車学校で忙しかったんです、許してください何でもはしませんけど。