お互いに明るくてノリがいい日菜子と麻里奈はどういう訳か気が合いオシャレのことや恋バナなど積極的にする仲にまで発展した。
麻里奈は読者モデル時代から恋の相談もしてきたが恋愛経験そのものはなく日菜子が高の成就したときは誰よりも喜んだ。
日菜子も幼なじみである彼氏とデートする事を考えて女の子のオシャレを意識するようになりよく麻里奈に質問するほどだった。
そんな二人はある恋愛系のラジオ収録に入る。
「今日はよろしくね!」
「よろしくお願いします!」
「篠田さんはもう恋の成就が成されたんだったね!おめでとう!」
「えへへ…ありがとうございます!」
「板野さんは恋愛経験はあるの?」
「うーん…アタシは読者モデルやる前までは彼氏がいたんスけど、元カレがかなりの浮気性で好きな人が出来たから別れようって言われて見返すために読者モデルになったっつーか…。まぁあの時は太っていたから告白されて嬉しかったッスけどね」
「苦い経験だったねぇ…。だから雑誌の恋愛インタビューで説得力があるんだね。」
「まぁでもそれのおかげで読者モデルに集中できるというか、今はアイドルだし女の子の本当の手本にならないといけないので大丈夫ッスよ」
「なるほど。板野さんにもいい彼氏さんが出来るよう応援してるよ。じゃあ早速生放送なのでスタジオに入って!」
「はーい!」
日菜子と麻里奈はラジオの生放送で他方の緊張はあるもののいつものアットホームな空気に変えるオーラでギスギスした現場を癒す。
彼女たちも女の子なので緊張は当然するけど楽しくないと感じたらそれで終わりだと思っているので何事も楽しむことを意識している。
そしてついにラジオ収録の時間がやってきた。
「日菜子と!」
「麻里奈の!」
「イマドキ恋愛トークショー!」
「このラジオでは様々なリスナーさんのために悩める恋の相談をこちらでアドバイスを送る番組となってます!MCは篠田日菜子と…」
「板野麻里奈でお送りします!でさー聞いて!学校の同級生がまた彼氏と別れてさー、目玉焼きはソースか醤油かの違いだけで別れちゃったんだよねー」
「あーなんかわかる気がする。料理の味付けの違いで別れるってのも多いよね。価値観や方向性の違いをも受け入れられたら恋から愛に変わるらしいよ」
「さすが日菜子!彼氏持ちは重みがあるね!」
「もうやめてよー!」
「それはさておき…最初はアタシたちが早速送られたリスナーさんからの恋の悩みに直接アドバイスを送るコーナーから始めます。スクールアイドルとして学校のアイドルをしてきた日菜子と、読者モデルとして女の子の憧れだったアタシこと麻里奈が精一杯応援を込めてコメントするよ」
「じゃあ早速…ペンネーム・極嬢さんからだね。日菜子ちゃん麻里奈ちゃんこんにちは」
「こんちはー」
「私の実家が極道をやっていてクラスどころか学校や先生も私を恐れて何も意見を言わなかったり怖がられて避けられたりするのですが…私には後輩で好きな人がいるのですがやっぱり家業のせいで嫌われないか不安です。この気持ちは伝えずにそっと閉まった方がよいのでしょうか?」
「あーなるほど…。家族の家業が極道でみんなが怖がっているから好きな人も怖がってるんじゃないかと不安なんだねー…。うーん…極道のことはよくわかんないけどアタシは恋するのに身分なんてイマドキ関係ないかなーって思うよ!だって極道ってドラマの情報だけど義理と人情を重んじるって聞いたよ。きっと極嬢さんも鯉が叶ったとしても好きな人を巻き込んだらどうしようって不安があるんだと思う。その時はまもってあげればいいんじゃないかなー?日菜子は?」
「私は勇気が足りないってよりは麻里奈が言ってた巻き込みたくないって考えが本当なら極嬢さんは優しい女の子なんだなって思う。その男の子が大好きだからこそ一緒に怖がられたり哀れまれたりするのが心苦しいんだろうね。でも本当に好きなら自分も普通の女の子と気持ちは変わらないんだっていう気持ちを強く持って好きって言う勇気を出そう!私は極嬢さんの事を全力で応援するよ!これでいいかな?」
「うん!日菜子マジいい感じ!それじゃあ次は一旦CM入りまーす!」
「はいOKです!二人とも凄いね!」
「へへっ!まーね!」
「とりあえず差し入れあるからロケ弁食べてって!」
「はーい!」
~下北沢駅周辺~
「さて…どれだけの人間を堕落させてやりましょうか…。ふむ、部活ですか…これはちょうどいい…。不特定多数のダークネスパワーを集めて皇帝陛下に献上しましょう。ダークネスパワーよ…くだらない幻想を捨て、この世界を未来なき世界に変えよ!」
「うっ…うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
~下北沢のスタジオ~
「何だあれ…?うわっ!?人々が檻の中に閉じ込められてる!」
「それに何だあの化け物は…!」
「化け物…もしかしてあいつらだ!」
「早く行こう!」
「君たち!今はここで避難した方が安全だよ!?」
「いいんです!アタシたちに任せてください!」
「あの怪物なら何とかしてみせます!」
日菜子と麻里奈は休憩中に食事をすべて終えた直後なのであまり速いペースで走る事が出来なかったが、それでも街を破壊されるわけにはいかないと焦り速めのペースで走った。
すると魔物は巨大な一体になっていて自棄になるように暴れ回っていた。
日菜子と麻里奈はすかさずサイリウムを取り出して戦うために変身する。
「このままだと街が破壊される…!麻里奈!」
「オッケー!」
「ミューズナイツ!レッツミュージック!」
「HEY!HEY!HEY!」
「弾けるは心のビート!篠田日菜子!」
「彩るは心のテンポ!板野麻里奈!」
「現れましたか…ではあの騎士共を粉砕してやりなさい!」
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
「うわっ!こいつ何つー馬鹿力…!」
「やっぱり大人数のドリームパワーをダークネスパワーに変えて一カ所に集めたから魔物も強いんだよ!」
「おまけに理性も一人の時より失ってるってか…。このままじゃみんなが可哀想じゃん!さっさと浄化して助けよう!」
「うん!」
「おやおや、他人の夢のために助けるなんてお人好しですね。」
「この口調…みんなから聞いたのと違うって事はまさか!?」
「ブレイン!アンタ関係ない人々を巻き込んで申し訳ないと思わないわけ!?」
「別にどうとも思いません。我らが皇帝ゲーツィス様がある計画のためにドリームパワーからダークネスパワーへと変え新世界の神となり、人間共から未来と文明を奪うのです。あなた方がもし邪魔をすると言うなら…容赦なく首をもらいますよ!」
「うっ…!」
「こいつ強い…!」
「ほう、見た目が細くて華奢だからと油断したようですね。いいですよ?そういう油断が未来を失うのですから素晴らしいことですよ。そして…ここがあなた方の墓場となり永遠に眠るのです!はあぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「うわあぁっ!」
日菜子と麻里奈は魔物だけでなくブレインの援護によって大きくダメージを受ける。
魔物の理性を失った状態での怪力とブレインによる急所を突いた弓術で二人は成す術がなかった。
日菜子は接近戦でないと力が発揮せず、麻里奈は魔力が源なのでまだマシだがクロスボウなので普通の弓と比べて装填に時間がかかるのが弱点だ。
二人はいつものノリと勢いで突破口を開けるのか…?
つづく!