ミューズナイツ~SBY48~   作:赤月暁人

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第39話 アクムーン帝国

ミューズナイツのみんなはアクムーン帝国に入り戦いの準備をする。

 

そこには無気力化した人々がいてアクムーン帝国によって夢と未来を奪われてしまったんだと痛感した。

 

加奈子に至っては女王の子なので人々の姿を見て苦しさのあまりに胸が張り裂けそうだった。

 

中にはまだ夢や希望を失わずに奇跡を待つ人もいて彼女たちの姿を見るとすぐに何かを訴える目をして見た。

 

あかりはこの状況を察したのか男性に声をかけた。

 

「あの…すみません。ずっと私たちの方を見ていましたが何かありましたか?」

 

「ああ、君たちはこの国の人間ではないね。見ての通り国民たちは夢を失い希望を奪われ、そして未来をも捨ててしまって無気力化したんだ。この国では人間たちの未来のために応援して見守ったり歌って励ましたりしていたのだが…地獄界から突然アクムーン帝国を名乗る連中がドリームパワーを奪ってこの有様さ」

 

「アクムーン帝国ってどんな奴らなんですか?」

 

「かつて人間界から未来を奪おうと地獄界から現れた悪魔さ。そして我々のご先祖さまはそのアクムーン帝国に立ち向かい一度は滅ぼす事に成功したんだ。初代ミューズナイツたちによってね。ところが夢と希望をよしとしない反逆者のゲーツィスがアクムーン帝国を再構築して復活させ何者かの力によって膨大な組織になったんだ。そこでゲーツィスに仕えていた三銃士は我々ドリームランドの夢と希望と未来を奪い壊したんだ」

 

「ひどい…どうしてこんなことを…!」

 

「夢に満ちたみんなに嫉妬して自分が恵まれないからって巻き込んだ可能性があるかもしれないわね…」

 

「だったらなおさらひどいよ!」

 

「ゲーツィスは確か…何か邪神を崇拝していたような気がするんだ。悪い事は言わない、君たちは早く元の世界に帰るんだ。アクムーン帝国に立ち向かえるような騎士たちは…」

 

「その騎士がオレたちだって言ったらどうするんだ?」

 

「ひかり…!?」

 

「それはありえないよ。ミューズナイツという騎士はこの国の国民の血を引いてないとなれないからね。もし本当なら古(いにしえ)の光の棒があるはずだよ」

 

「それならエマたちが持ってマス。この通りデス」

 

「その色たちは…!?間違いない…でもどうして君たちが…?」

 

「あの…私は秋山加奈子です。この国の女王であるヴィオラの血を引く者です」

 

「ヴィオラ女王陛下の…!ということはあなた様はカナコ王女…!よくぞご無事で!」

 

「えっと…ママから聞いたのかな?私たちは初対面ですけど…」

 

「あ、申し遅れました。私はこの国の大臣のクラリネッタ・アモーレです。カナコ王女さまはともかく他の子たちは何故…?いや、今はそれよりも三銃士をどうするかを考えねば…」

 

クラリネッタ・アモーレと名乗る大臣はあかりたちはドリームランド王国の血を引いてないのになぜ騎士として覚醒できたのかがわからなかったけど今は三銃士をどう倒すかを考えていた。

 

あかりたちはこの人のために何かできないかを考えるもこれといった案が出なかった。

 

そんな中で麻友美が勇気を出して大臣に声をかける。

 

「あの…もしよろしければ…私たちが三銃士を討伐いたします…」

 

「何だって…!?しかし君たちは異世界の…いや、騎士として覚醒した以上はなりふり構ってられないな。こうなったらもう君たちが頼りだよ。城はもう占拠されたけど私の家でゆっくりくつろいでほしい」

 

「ありがとうございます…」

 

「その前にここが貴様らの墓になるのだ」

 

「誰!?その声はマジで聞いたことないけど?」

 

「あわわ…見つかってしまったか…!」

 

「ふふふ…ミューズナイツが9人揃ったようだな。我はアクムーン帝国の皇帝であるゲーツィス。貴様ら自らここに飛び込んでくるとはおめでたいやつらだな」

 

「なにおう!私たちはお前を倒すためにここに来たんだ!おとなしくこの国から出て行け!」

 

「ほう…未来に満ち溢れている目をしているな。我が最も嫌いな目をしている…。夢を持ったところで人間共が叶えられる人数などほんの数人しかあるまい。そんな幻想を抱いて生きているのが我にとっては哀れであり…憎しみであり…無謀だと思わせるのだ。貴様らの相手をしたいところだが…生憎我は人間界に用があるのだ。人間共のドリームパワーを吸収して無気力化させ、未来を奪ってある計画を実行する。語ったところで貴様らにはわかるまい。さぁ出でよアクムーン三銃士たちよ!この哀れな夢の騎士共をあの世へ送り夢など見てしまった事を後悔させるがいい!」

 

ゲーツィスと名乗る男は三銃士を呼び出してミューズナイツを葬ろうとサーベルを片手に天へと掲げた。

 

すると黒い雷が三つ落ちてクラリネッタ大臣をふっ飛ばした。

 

その瞬間にデプレシオとディストラ、ブレインが現れてミューズナイツを威嚇するように語りかけた。

 

「バカめ、まんまと俺たちの罠にハマりやがったな!」

 

「我らが皇帝ゲーツィスさまの計画のためにあなた方には私たちの生贄になってもらいますよ」

 

「とにかく…僕たちを相手するには3人ずつかかってくるといいよ…」

 

「そらぁっ!」

 

「きゃっ…!」

 

三銃士はそれぞれランダムにミューズナイツの中の3人ずつを地獄の大穴に落とした。

 

デプレシオはエマと日菜子と麻里奈を、ディストラはひかりと結衣と萌仁香を、そしてブレインは加奈子とあかりと麻友美と戦う事になった。

 

クラリネッタ大臣はあまりの恐怖に逃げ出してしまいついにミューズナイツは逃げ場を失ったのだ。

 

デプレシオのフィールドは湿地、ディストラのフィールドは岩山、そしてブレインのフィールドは町の廃墟となそれぞれの得意分野となった。

 

「へぇ…僕の相手はお前たちか…」

 

「遠距離タイプのアタシとエマと…接近戦の日菜子かぁ」

 

「これならバランスがいいデース」

 

「こうなったら援護射撃は二人に任せたよ!」

 

「けどいいのか…?僕の動体視力は人間以上だけど…?」

 

「そんなのやってみないとわからないよ!」

 

「アタシたちのノリと勢いをなめてもらったら…」

 

「絶対に後悔するデース!」

 

日菜子と麻里奈とエマは取り柄のノリと勢い任せの連携作戦でいき無気力だけど未知数のデプレシオと対決した。

 

「おいおい、女3人で俺と力比べかよ!」

 

「あんまり女の子だからってなめないでちょうだい!」

 

「萌仁香だってやるときはやるんですよぉ!」

 

「お前ら!オレたちのパワーが最強だってとこ、あの野郎に見せてやろうぜ!」

 

「威勢だけは認めてやるが、どうせ自分たちのパワーじゃ勝てねぇって事を知ってやる気すらなくさせてやるよ!」

 

結衣と萌仁香とひかりによるディストラとのパワー比べになり岩山をどうやって越えて力押しできるかが勝負となりディストラと対決した。

 

「おやおや、私の相手は王女さまと足手まとい二人ですか」

 

「足手まといだなんて…そんな…」

 

「大丈夫だよ麻友美ちゃん、私たちは騎士だからそう簡単に負けないよ」

 

「もっと自分を信じよう。それに…私の後輩を足手まとい呼ばわりだなんて随分自分に自信があるんだね」

 

「人間など無駄な夢を見て現実に打ちのめされるのですよ。足手まとい呼ばわりして何が悪いのでしょうか?」

 

「わかった…あなたたちとは分かり合えないって事がわかったよ…。いこう!麻友美ちゃん!加奈子先輩!」

 

「うん!麻友美!あいつの心理戦に惑わされないで私たちのチームワークであいつに勝つよ!」

 

「はい…!足を引っ張らないよう…頑張ります!」

 

ブレインの揺さぶりにも動じなかったあかりと加奈子は少しだけ後ろ向きな麻友美を励まし頭脳戦を予想してブレインと対決した。

 

ミューズナイツはアクムーン帝国三銃士に勝てるのか…?

 

つづく!

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