自作小説の世界に転移したから別ルートから魔王討伐を阻止する   作:九戸政景

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政実「どうも、RPGは街の近くでレベル上げをしてからストーリーを進める片倉政実です」
創「どうも、幾世創です。まあ、その方がレベル上げはやりやすいよな」
政実「まあね。けど、それでもレベルが足りない時があるんだけどね」
創「まあ、その時は仕方ないよな。さてと、それじゃあそろそろ始めていくか」
政実「うん」
政実・創「それでは、第19話をどうぞ」


第19話 帰還

 歩き続けること数分、俺達が『ガルス』に足を踏み入れたその時、そこにいた街の人達から大きな歓声が上がった。

 

「な、なんだ……!?」

「……皆さん、なんだかすごく嬉しそうですけど、これは一体……?」

 

 俺達が困惑していると、「ずいぶん遅かったわね」と言いながら街の人達の中からニヴルさんが姿を現した。

 

「ニヴル……」

「この喧騒はなんだ。騒がしくてたまらん……」

「それだけあなた達が帰ってきたのが嬉しいのよ。それで、ゴブリン達はどうしたの?」

「しっかりと倒したとも」

「今は別のところにしまってるが、魔石も採取してきた」

「そう。それなら、早めに冒険者ギルドへ行きましょう。あの子達もあなた達の帰りを待ちわびているから」

「わかりました」

 

 頷きながら返事をした後、俺達はニヴルさんと一緒に冒険者ギルドに向かった。そして、冒険者ギルドの中に入ると、そこにはアナさんとグレイスギルド長の他にアナさん達が保護をした子供達の姿があった。

 

「あ、皆さん! お怪我はありませんか?」

「はい。みんな特に傷を負うことなく帰ってきました」

「そうですか……それは良かったです」

「アナさん達も大丈夫でしたか?」

「はい。ニヴル様にゴブリンキングの後処理をして頂いた後、すぐに山を降りたので問題はありません」

「それなら良かったです」

「それで……どうして子供達は裏山に入っていったんですか?」

 

 そのアルフレッドの問いかけに子供達が少し答えづらそうにしていると、アナさんも少し困った様子で静かに口を開いた。

 

「それが……わからないらしいんです」

「わからない……?」

「ええ。いつものように街の中で遊んでいたら、誰かに話しかけられて、そして気づいたらあの洞窟の中にいたそうで、その間の記憶はまったく無いらしいんです」

「それで、どうしようかと思っておろおろしていたところにあなた達より先に話を聞いた私が駆けつけ、この子達を襲おうとしたゴブリンキングを始末した直後にあなた達が来たってわけ」

「なるほど……」

 

 たぶんだけど、その誰かに『催眠魔法(ヒュプノ)』か何かを掛けられて、ゴブリン達のいた洞窟へと連れていかれたんだろうな。でも、その犯人は一体誰で、何のためにそんな事をしたっていうんだ?

 

 そんな事を考えていた時、ニヴルさんは子供達を見ながら妖しい笑みを浮かべた。

 

「それにしても……この子達も将来とても綺麗な顔立ちになりそうね。ねえ、アナ?」

「たしかにそうですけど、今の内からロックオンをしないで下さい」

「はいはい。とりあえず、この子達からはこれ以上の話は聞けなかったし、そろそろ帰してあげましょうか」

「そうですね。それじゃあ、私が今から全員お家に送ってきます。良いですよね、グレイスギルド長?」

「はい。ですが、早めに帰ってきてくださいね」

「わかっています。それじゃあみんな、行こうか」

 

 それに対して子供達が頷いた後、アナさんが子供達を連れて冒険者ギルドを出ていくと、「さて……」と言いながらニヴルさんはとても真剣な表情を浮かべた。

 

「そろそろあなた達が一緒にいる理由などについて聞かせてもらおうかしら?」

「ああ、良いだろう」

「ありがとう」

 

 そして俺達は、俺の事や俺達が出会った経緯についてニヴルさんに話した。その間、ニヴルさんはたまに相槌を打つ以外は静かに聞いていたが、話が終わると小さく息をついた。

 

「なるほどね……道理でハジメ君から膨大な魔力を感じると思ったけれど、あなた達はどうしてハジメ君がこの世界の創世神だという話を簡単に信じられるのかしら? 別に疑う気はないけれど、かなり眉唾物な話よ?」

「そうだな。だが、称号を創り出す称号など聞いた事が無い。本来、称号というのは特定の条件をこなした際に自動的に得られる物で、自分で創り出せる物ではないからな」

「まあ、たしかにそうだけれど。そして、ハジメ君は自分で創った称号を誰かにあげる事も出来るんだったかしら?」

「あ、はい」

「それ、私にも出来る?」

「出来ますけど……何か欲しい称号があるんですか?」

 

 その問いかけにニヴルさんは小さく首を振った。

 

「そうじゃないわ。ただ、その話を信じるためには実際に体験した方が良いでしょう?」

「あ、なるほど」

「それで、お前はどんな称号を付与してもらうつもりだ?」

「……そうね。せっかくだから、誰も持ってないような称号が良いから……あ、良いのを思いついたわ」

「何ですか?」

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()使()()()称号って創ってもらえるかしら?」

 

 その言葉に俺を除いた全員の表情が凍りついた。

 

「ニヴル……お前は何を考えているのだ……?」

「え? だって、ハジメ君は創世神なのよ? それなら、死者の蘇生(そせい)くらい余裕でしょう?」

「そうなのかもしれぬが、しかし……」

「それで、ハジメ君。あなたはこの魔法を使える称号を創れるのかしら?」

 

 ニヴルさんが挑戦的な視線を向けながら訊く中、俺は小さく息をついてからそれに答えた。

 

「それは出来ません」

「その“出来ません”は、創れないからかしら? それとも、創りたくないからかしら?」

「後者です」

「へえ、どうして?」

「それだけは手を出してはいけないと思っているからです。ゴブリンを殺しておいてこんな事を言うのは変かもしれませんが、死というのはいつかは訪れないといけないもので、その自然なものを誰かの勝手な考えで妨げてはいけないと思うからです」

「へえ……」

「だから……すみません。それだけは出来ません」

 

 俺が頭を下げると、頭の上からクスクスと笑う声が聞こえてきた。

 

「……良いわ、あなたの話を信じてあげる」

「ニヴルさん……」

「ごめんなさいね、意地悪な事を言って。さっきのはあなたの事を試すためだったのよ。あなたという存在がどんな性格で考え方をしているかを知りたかったから」

「…………」

「だって、そうでしょう? 『人間族』でありながら勇者の魔王討伐を阻止しようとしているなんて普通に考えてあり得ないし、何の条件も無しにアーヴィングとルスムを手伝って先代の魔王様の生まれ変わりを探すなんてお人好しが過ぎるもの」

「それは……そうですね」

「でも、あなたは大事な事をしっかりとわかっている。そう、亡くなった人を私達の勝手な考えで生き返らせるのは自然の摂理に反しているし、亡くなった相手に対しても酷い事をしているのだから」

 

 そう言うニヴルさんの目にはうっすらと涙が浮かんでおり、その様子から先代の魔王が亡くなった事を悼んでいるのがハッキリとわかった。そして、ニヴルさんは軽く涙を拭うと、アーヴィングさんとルスムさんを見ながら静かに笑った。

 

「あなた達もそんなハジメ君だからこそ一緒に旅をする事にしたのでしょう?」

「……ああ。ハジメの考えは、この世界を生き抜く上で甘いと言う他無い。しかし、その優しい甘さは私達を救うものであり、命の重さというものをしっかりとわからせてくれる物だ」

「そうだな。そして、ハジメならば我らが見失いそうになっている事も再び見つけさせてくれると信じているからな」

「……そうでしょうね。あーあ……アーヴィングとルスムがすごく羨ましいわ」

 

 本当に羨ましそうな様子でニヴルさんが言うと、アーヴィングさんは小さく笑いながらニヴルさんに話しかけた。

 

「そう思うなら、お前もついてきたらどうなのだ?」

「そうだな。いずれ、我らは勇者の一団や今の魔王とも合間見える事になる。それならば、一人でも戦力が多いに越したことはない」

「そうね……たしかにそれはそれで楽しそうかも。でも、ついていくかに関してはもう少し考えたいかしらね」

「え……どうしてですか?」

「……内緒。でも、良い返事が出来るようにはしておくわ」

「……わかりました」

「ええ。それじゃあ、私は少し街中をブラブラしてくるわ。みんな、またね」

「はい」

 

 そして、ニヴルさんが冒険者ギルドを出ていくと、それと入れ代わりでアナさんが中へ入ってきた。

 

「ただいま戻りました」

「お帰りなさい、アナ」

「はい。ところで……ニヴル様がだいぶ楽しそうな顔をされていたんですが、何かあったんですか?」

「あ、はい。もしかしたら、ニヴルさんが俺達の仲間になってくれるかもしれなくて」

「え、そうなんですか!? もし、そうなったらハジメさん達のパーティはだいぶ豪華な事になりますね!」

「たしかになぁ……創世神のハジメだけでもすごいのに、『ミドガ』の里長の娘に魔法が使えるスライム、先代魔王の関係者の内の三人が集まってるパーティなんて他には無いからな」

「まあ、たしかにな」

 

 アルフレッドの言葉を聞いて苦笑いを浮かべていた時、アナさんが「あ、そういえば……」と何かを思い出したように声をあげたかと思うと、イアを見ながらにこりと笑った。

 

「イアさん、あなたを奴隷として売ろうとしていた奴隷商らしき人物とその用心棒が捕まりましたよ」

「え!?」

「そ、そうなんですか……!?」

「はい。懲りずにこの近くで商売をしようとしていたのを他の冒険者さんのパーティが見つけて、戦いの末に捕まえて、憲兵さんのもとへ連れていったようですが、その時にまた売り物を奪うつもりかなんて言ってたらしいので、ほぼ確定ですね」

「そうなんですね……それじゃあ、売り物になっていた他のみんなも……」

「はい、無事に保護されていますよ。まったく……そもそも奴隷なんて本来はどの国でも許されていないのに、堂々と商売をしようなんてどうかしてますよ。まあ、昔と変わってしまった『ヘイム王国』では、日常的に奴隷の売買が行われているそうですけど」

「『ヘイム王国』……あ、そうだ。みんなにちょっと話しておかないといけない事があるな」

 

 そう言ってから、俺は『勇者の戦記』の作中の設定とこの『リューオン』の現状の違いについてみんなに話した。すると、みんなはとても驚いた様子を見せた。

 

「そうなのか……」

「同じ世界に見えて、実はそんなに違いがあるんですね……」

「ふむ……そうなると、ハジメとは違う何者かが何らかの目的で動いていると見ても良いかもしれんな」

「そうだな。ハジメ、もしも旅の中で他に違いを感じたら、その時には教えてもらっても構わないか?」

「はい、もちろんです」

『それにしても……その誰かさんは何のためにこの世界を変えてるんだろうね?』

「さてな……考えられるのは、同じように世界に影響を与えられるだけの存在という事になるか。例を挙げるなら、勇者に祝福をもたらすとされる女神、世の中に災厄をもたらすとされる邪神、この『リューオン』を創り出した創世神、世界が闇に包まれた際に光をもたらすとされる救世主(メシア)などだが……」

「そうそ──って、え?」

 

 

 救世主……? そんな設定、俺は作った覚えないぞ……?

 

 その事に俺が戸惑いを感じていると、ルスムさんはそれを悟った様子で小さく息をついた。

 

「……どうやら、ここでも違いがあったようだな」

「はい……『勇者の戦記』の中には、救世主なんていう存在は出てこないです。どちらかと言うなら、その立場にいるのが勇者なわけですし」

「あ、言われてみれば……」

「でも、女神を信仰する『女神教』に邪神を信仰する『終末教』の他にも創世神を信仰する宗教や救世主を信仰する宗教も昔からあるぞ?」

「……もしかして、その認識もその誰かさんによって植えつけられた物だったってこと!?」

「その可能性……大、かも……」

「ふむ……そうなると、ワシらが真実だと信じてきた物が実は真実ではなかったという事も容易にある事になるのう」

「だよな……うぅ、もう何が真実なんだよ……」

 

 アルフレッドが頭を悩ませながらしゃがみこみ、それに対してアイリスがアルフレッドの頭をポンポンと叩きながら見守る中、俺は静かに口を開いた。

 

「でも、これでこの旅の中でやる事は増えたし、次に行くべき場所は決まったな」

「次に行くべき場所……なるほど、『ヘイム王国』か」

「はい。『ヘイム王国』に行って、変わってしまった理由を調べて、最終的に元の『ヘイム王国』に戻す。この世界を創り、この世界を愛する身としてはそれは絶対にしないといけませんから」

「たしかにそうかもだけど、勇者や魔王の事は良いのか?」

「ああ、覚えている限りだと勇者はまだ『ユグド王国』にいるはずだし、最悪『索点』で位置を調べて、『転移魔法』で移動するからな」

「なるほどな……」

「まあ、旅の準備をするためにしばらくは『ガルス』に留まって、ギルドのクエストを──」

 

 その時、俺はある事を思い出した。

 

「そういえば……アナさん、俺達の戦いはどうしましょうか」

「戦い……あ、言われてみればまだ途中だったんだよな」

「そうですね……私もあのままでは消化不良ですし、ハジメさん達のパーティが『ガルス』を発つ前日にもう一度戦いましょうか。なので、それまであのクエストは継続中という事にしておきますね」

「わかりました」

「それと、先程の件については、緊急で受けて頂いたクエストという事で処理しますので、今からその報酬をお支払しますね」

「わかりま──あ、そういえばゴブリン達の魔石も採取してきたので、それもお願いして良いですか?」

「はい、もちろんです。それで、魔石はどちらに……?」

 

 それを聞いた後、俺は『異空』を使い、収納スペースから採取したゴブリンの魔石を次々と取り出し、それをカウンターに並べ始めた。すると、それを見ていたアナさんは苦笑いを浮かべた。

 

「あ、あはは……やっぱり、ハジメさんは規格外ですね……」

「ここまで来ると、それしか言いようが無いですよね……」

「まったくね……武器を生成したり、私達に魔力を分け与えたりも出来るし、出来ない事なんて無いんじゃない?」

「やりたくないという意味では、蘇生魔法やそれを使える称号の創造は出来ないけどな──と、これで全部です」

「わかりました。それでは、ちょっと数えますね」

 

 そして、アナさんがゴブリンの魔石を数えているのを眺めていた時、「ハジメさん」とグレイスギルド長が小さな声で話しかけてきた。

 

「はい、何ですか?」

「今夜、フォルさんとルスムさんを連れて、広場まで来ていただけますか?」

「それは良いですけど……一体どうして?」

「それは来て頂いてからお教えします」

「……わかりました。今夜、広場ですね」

「はい、それではお願いします」

 

 そう言うと、グレイスギルド長は奥の方へと入っていった。

 

 フォルとルスムさんを連れて、か……この二人をわざわざ指定したという事は、『魔物使い』とモンスターじゃないと出来ない何かでもあるのかな?

 

 そんな疑問が浮かんだが、その理由については行ってから聞く事にし、アナさんの作業の様子に意識を集中させた。

 

 

 

 

『ふあ……やっぱり、夜だから眠たいねぇ……』

「そうだな」

 

 その日の夜、俺はグレイスギルド長に言われた通り、フォルとルスムさんを連れて、広場まで向かって歩いていた。夜の街はとても静かで、俺の歩く足音だけが響き渡っていた。

 

「それで、グレイスは我とフォルを連れて来いと言ったのだったな?」

「あ、はい。ただ、その理由まではわからないですが……」

『…………』

「フォル、どうした?」

『……ううん、呼ばれた理由がちょっとだけ予想がついたかなぁと思って』

「あれ、そうなのか?」

『うん。でも、あくまでも予想だから確証はないけどね』

「そっか」

 

 そんな事を話している内に俺達が広場に着くと、「来ましたね」と言いながら陰からグレイスギルド長とニヴルさんが姿を現した。

 

「こんばんは、グレイスギルド長、ニヴルさん」

『……やっぱり、ニヴルもいたんだね』

「あら、やっぱりっていう事は、呼ばれた理由がわかっていたのかしら?」

『あくまでも予想だったけどね。僕とルスムを呼んだ理由、それは僕達が冒険者になるための試験を行うため。そうでしょ?』

 

 その問いかけにグレイスギルド長は少し驚いた様子を見せた後、小さくクスリと笑った。

 

「半分正解半分不正解といったところでしょうか。正確には、フォルさんとルスムさんの正確な力を知りたいから、お手合わせを願いたいのです」

「二人の正確な力を……つまり、二人の冒険者認定はやっぱり無しみたいな事ではないんですね?」

「もちろんです」

『まあ、なんかおかしいとは思ってたんだよね。僕の実力がわからないとはいえ、ルスムの件は僕の冒険者認定試験のはずなのに『魔物使い』のハジメはまだしも、イアとアーヴィングまでついていって良かったのは変だもん。』

「あれは皆さんの力を合わせればそれ相応になると思ったからです。まあ、実際はそれ以上の力を有していたわけですが」

『まあね。後、もう一つ不思議だったのは、本来そのクエストを受ける時の冒険者ランクかな?』

「あら、そう?」

『そうでしょ。“調査”ならDランクでも納得だよ。でも、“討伐”または“使役”なんてAランクレベルの話じゃないの?』

「いえ、間違ってはいませんよ。昔ならそうかもしれませんが、今は冒険者の質も上がった上、今代の魔王の力の影響か普通のドラゴンよりも強力なモンスターが増えましたから、Dランクでもドラゴンの討伐や使役のクエストを受けられるようになったんです」

『……なるほどね』

 

 説明を聞いてフォルが納得顔で頷いていると、ニヴルさんは待ちきれない様子で話しかけてきた。

 

「さて、それじゃあそろそろ始めましょうか?」

「……仕方あるまい。だが、このままでは街が壊れてしまいかねん。ハジメ、スキルでまたあのコロシアムを出してくれるか?」

「わかりました」

 

 そして、俺は『戦場生成』を使用して、再び広場に特別な戦場を創りあげた。すると、突然現れた戦場にニヴルさんは少し驚いた様子を見せた。

 

「ここがスキルで出来上がった戦場……ふふ、ワクワクするじゃない」

「ワクワクするのは良いですが、うっかりして負けたりしないで下さいね?」

「ふふ、心配はいらないわ。楽しみながら勝つつもりでいるもの」

「……そうですか」

 

 ため息混じりに言った後、グレイスギルド長は俺達を見ながらアナさんや俺と同じように何もないところから杖を取り出した。

 

「では、アナのように改めて自己紹介をしましょうか。『超級魔道士(イスペシャルウィザード)』のグレイス・ドイルです。お二人とも、どうぞよろしくお願いします」

「先代魔王の四天王、『氷結の祝福』こと『氷魔姫ニヴル』よ。ふふ、楽しい戦いにしましょう」

『本当に楽しい戦いになれば良いけどね』

「そうだな。よし……では、我も元の姿に戻るとするか」

 

 そう言うと、ルスムさんはフォルを一旦離した後、身体に力を加え始めた。すると、ルスムさんの身体は光に包まれだし、光が消える頃には元の大きさに戻っていた。

 

『おぉー、やっぱりおっきいねぇ』

「当然だ。では、行くぞ。フォル!」

『ほいほーい』

 

 いつもののんきな調子でフォルが返事をした後、フォル&ルスムさんとグレイスギルド長&ニヴルさんの戦いが幕を開けた。




政実「第19話、いかがでしたでしょうか」
創「次回はフォル&ルスムさんVSグレイスギルド長&ニヴルさんの戦いか」
政実「うん。因みに、次回はちょっといつもとは違う形で書く予定だよ」
創「そっか。そして最後に、今作品についての感想や意見、評価などもお待ちしていますので、書いて頂けると嬉しいです。よろしくお願いします」
政実「さて……それじゃあそろそろ締めていこうか」
創「ああ」
政実・創「それでは、また次回」
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