流星のロックマン~彗星の記憶~   作:pageshi

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ゲームもアニメも結構遠ざかっているのでいろいろ口調とか設定とか間違っているかもしれません。もし気になられたら遠慮なく指摘下さって全然構いません。むしろお願いしたいくらいです(笑)
それではどーぞ!

でてきた謎の電波体、もうわかっちゃいますよね…?(苦笑)


第一部:再来
1話 乱入


 学校のチャイムが鳴り放課後を告げる。今日から春休みだ。星河スバルは明日から休みということに胸を躍らせた。星河スバル、彼は小学五年生にして地球を救った英雄である。ただ、その正体は郊外の小学校に通う宇宙が大好きな普通の少年だ。

 

「おい、随分とご機嫌だな」

「ウォーロック、当然じゃないか」

「まあ俺も学校はあまり好かねえ。なんつったって授業が退屈でならねえ」

 

 ハンターVGから飛び出してスバルのウィザードはその鋭い爪を振るった。彼の名はウォーロック。元はAM星人だが今となってはスバルのウィザードでありパートナーである。厳しい戦いも二人で乗り越えてきた。

 

「またそんなこと言って…あと危ないから公共の場では暴れないでよ」

「だってよ…メテオG追っ払ってシリウス倒してから戦ったか!?おふくろが困ったときに電子機器内の雑魚を追っ払ったぐらいじゃねえか!」

「平和が一番なんだよ…わかる?」

「けどよぉ…」

「おーいスバル」

 

 背後から野太い声で呼ばれた。牛島ゴン太だ。その後ろには委員長こと白金ルナと最小院キザマロがいる。彼らはスバルのクラスメートであり大切なブラザーである。また先日彼の父、大吾は宇宙からの帰還を果たしたものの、死んだとされていた。そのためそのショックでスバルは不登校だった。しかしそんな彼を学校へ連れ出した要因の一つが委員長軍団だ。

 

「ゴン太、どうしたの?」

「前にスピカモールであったウィザードのバトル大会、また明日やるらしいぜ」

「ほんとに!?」

「俺のオックスも出場させようかと思うんだが…」

 

 オックスがゴン太のハンターVGから姿を現した。ゴン太とオックスは電波変換してオックス・ファイアになる。元々は人類を陰略しに来たオックス。3度にわたりゴン太と無理やり電波変換し事件を起こしたが、ゴン太やみんなに迷惑をかけてしまった自責の念からゴン太のウィザードとなった。

 

「俺も出るぞ!!」

 

 ハンターVGからウォーロックが飛び出した。再び腕を振りかざす。

 

「なあ、スバル、いいだろ?」

「ダメっていっても言うこと聞かないでしょ?」

「ははは、あったりめーだ!まあ…アシッドのやろうと戦えねえのは残念だがな…」

「………ロック………」

 

 一気にスバル達のムードが冷めてしまった。ウォーロックもしまった、というように顔を歪めた。

 アシッドはサテラポリスの元エース、暁シドウのウィザードだ。とある事件に巻き込まれ死んでしまったと聞かされた。明るく、かつ冷静沈着で頼もしい人であった。メテオGが消えてしばらく経つがスバルにとっては未だに忘れられない、いや、一生忘れることのない人だろう。

 

「…あ、もうこんな時間!早く帰りましょう!もうすぐ日が暮れるわ」

 

 ルナが切り出した。おそらくこの雰囲気を変えようとしてくれたのだろう。気遣いが素晴らしい彼女ならではだ。最も気が利きすぎることも多いのだが。

 

「それじゃあ明日の朝9時にウェーブライナー前で!ゴン太、また遅れたら許さないんだからね!」

「ひ…わかったよ委員長」

 

 ルナの剣幕に怯えるゴン太を見てキザマロとスバルから思わず笑いがこぼれた。

 少し雲のかかった夕暮れを背に、少年少女は帰路へついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―ヤツと同じ匂いがする…フン…やはりニホンか…」

 

 どれくらいかわからないが、眠っていたその時の分の飢え、乾きを満たすために彼は地球へまっすぐ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~翌朝~

 

「おはよう、母さん。あれ、父さんは?」

「おはよう。大吾さんなら仕事でもうWAXAへ行っちゃったわよ。はい、朝ごはん」

 

 珍しく時間に余裕を持って起床したスバルは母である茜が用意してくれたトーストとホットミルクを口へ運んだ。少し冷えていた体に染み渡る。

 

「早起きなんて珍しいね」

「今日はスピカモールにみんなで行くんだ」

「そう、気をつけてね」

「うん!」

 

 食事を終え、着替えを済まし、スバルはいってきまーす、と元気に家を出た。

 

「うおお!血が騒ぐぜ!早く…早く戦いてぇ!!!」

「朝から大声出すなよ。物騒だし」

 

 ハンター内のウォーロックをスバルが注意する。無論、ハンター内の彼は聞いていないのだが。

 集合場所に着くとルナとキザマロが既に到着していた。まだ集合時間の五分前だというのにこの二人は流石としか言えない。スバルを見つけるなり大きなドリルのようなツインテールをぶら下げた彼女はスバルの方を見て意地悪そうに笑った。

 

「あら、あなたがこんな早く来るなんて珍しいじゃない。今日は春休みっていうのに」

「きちんと10時にはねたからね」

「そう、感心~感心。でも5分前集合は基本よ。特に女の子がいるときはね…で、例によってあいつはまだ来ないのね」

 

 ルナがハンター内の時計表示に目をやった。ちょうど集合時刻1分前だ。すると集合場所のすぐ近くにある家のドアが勢いよく開いた。そして大きな体が急いでこちらに向かってくる。ゴン太だ。猛スピードでスバル達がいる方に向かってきて目の前で急に止まった。息が相当切れている。

 

「はぁ…ぎりぎり…」

「残念、5秒遅刻よ」

 

 ルナがハンターを差し出した。確かにわずかに集合時刻よりは遅れていた。そしてそれを見てゴン太の表情は恐怖へと変わった。

 

「ま、前の時よりは改善されているから許してあげるわ。あ、きたきた」

「ありがとう、委員長!」

 

 ゴン太が感謝を表し手のひらを合わせた。そしてタイミングよくやってきたウェーブライナーに乗り込み目指すはスピカモール。

 

「委員長、なんだかご機嫌だね」

「きっと委員長も久しぶりのスバルくんを交えての外出で嬉しいんですよ」

 

 小さな声で囁きかけたスバルにキザマロが少しにやけて言い返した。が、その真意はスバルにはわからなかったので聞き返そうとした。

 

「どういう…意味…」

「あなたたち、今なんか言ったかしら?」

「「いいえ、なんでも!!」」

 

 春の穏やかな午前、安全かつスピーディーにウェーブライナーは進む。そこに危険が待つとも知らずに―――

 

 

 

 

 

 

 

~スピカモール~

 

 ウェーブライナーを下車後、スバル一行は大会会場に向かった。会場に入ると強そうな見かけのバトルウィザードが大勢いる。気分がさらに高まったのかウォーロックとオックスはそれぞれのオペレーターのハンター内で何やら盛り上がっている。

 

「ふむ、ペディアの検索によると参加者は前回よりも20名ほど多いみたいですね…」

 

 キザマロがハンターのディスプレイを見て呟く。

 

「へっ!多い方がいいに決まってんだろ!」

 

 ウォーロックがハンター内から出てくる。続けてオックスも出てきた。

 

「ブロロロ…おいウォーロック、俺と当たるまで負けんじゃねーぞ」

「へっ…これはこっちのセリフだ、オックス―」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~WAXA日本支部~

 

 ウェーブライナーに揺られると心地よい眠気に襲われる。本来今日は休日だったはずなのだが、星河大吾は急に呼び出しをくらい早朝から出勤していた。

 なにか重大な事件でも起きてなければいいんだが―

 彼はハンターに届いたメールを見た。妻の茜から。スバルが今日はスピカモールにいく、という内容だった。返信を返そうとしたがもうWAXA前に到着してしまったので急いで建物の中に向かった。入口に入るとすぐに職員に連れられてとあるモニタールームへと案内された。職員たちは慌ただしく動き回っている。

 

「いきなり呼び出して申し訳ございません、星河さん…」

「…構わないが…ここは?」

「ここでは宇宙の電波状況が管理、監視されているのですが…こちらを見てください」

「…これは…すごい小さいのにエネルギー反応だ」

「何者かはわかりませんが、どうやらウィザードと思われます。ここに勤めている者たちは誰もこんな反応を見たことがないらしく…星河さん、心当たりとか、ありませんか?」

「…残念ながら…が、しかし…このウィザードらしきもの…」

 

 モニターを見つめる。そのエネルギー体の向かう先は―

 

「はい、それが問題で地球へ向かっています…万が一また凶暴なFM星人やディーラーの手下、という可能性もないとは言い切れません…」

「…このウィザードが向かう先が予測できるか?」

「あ、少しお待ちください」

 

 そう言うと職員はモニター下にあるコンピューターを操作し始めた。すぐに到着店が予測できたらしく大吾の方へ向き直った。

 

「スピカモール…ですね…しかし、なぜここへ…」

「スピカモール…」

 

 大吾は妻からのメールを思い出した。嫌な予感がする。また息子が事件に巻き込まれるのではないか―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~スピカモール~

 

 大会開始から3時間、試合はついに大詰めで決勝戦が始まろうとしていた。もちろん対戦者はスバルのウォーロックとゴン太のオックスだ。

 

「ふふ、やっぱりあの二人強いのね」

「ペディアの計算でも二人の戦闘能力はほぼ互角…楽しみですね」

 

 応援席のキザマロとルナが見つめる中スバルとゴン太がステージに姿を現した。そして審判のウィザードの合図とともに両者はウィザードをオンにした。

 

「へ、よくここまでこれたな。どっかでコケると踏んでたんだが」

「ブロロ…なめんじゃねーぞ、勝つのはこっちだ」

「―それでは、ウェーブバトルスタート!!!」

 

 審判ウィザードの合図でバトルがスタートし、会場は一気に盛り上がったその時だった。建物の屋根を壊し何者かが凄まじいスピードでウォーロックとオックスの間に割り込んできた。あまりの眩しさにその場にいた全員は目を閉じた。そして次に目を開くとマントを羽織り、一見コウモリのような独特なヘッドパーツを有するウィザードが立っていた。あまりの突然の出来事に会場がざわつく。

 

「なんだあいつ!?」

「バトルウィザードか!?」

 

 ゴン太とスバル、二人とも動揺が隠せない。それはウィザードも同じで二人共らしくなくしばらく黙ってしまった。オックスが謎の電波体に近づく。

 

「おい、テメェ…なんのようだ俺たちの邪魔すんじゃねえ!」

 

 オックスがそう言ったのを聞くなりその電波体はオックスを無言のまま鋭い眼差しで睨みつけた。その威圧にオックスが珍しく怯んだ。ゴン太が声を荒げる。

 

「なんだ…あいつ…!オックス!燃やし尽くせ!」

「了解!オックスフレイム!!」

 

 ゴン太の合図を聞くや否、この大会でも何体もの対戦相手を退けてきたオックスの灼熱の炎が謎の電波体を包んだ。

 

「やったか?」

 

オックスは敵のデリートを確信したが、炎は一瞬にしてかき消され、中からは無傷の状態で電波体が姿を現した。再びオックスを睨みつけた。ウォーロックが殺気を感じてオックスに警告した。

 

「オックス、離れろ――――」

 

 しかし時は遅し、輪っかのような攻撃でオックスの体が貫かれた。あまりにも一瞬の出来事でオックスもゴン太も呆然としてしまったが、すぐにオックスの体は消えていく。ゴン太も我に返る。

 

「オックス!!」

 

 その殺伐とした光景に観客のほとんどが恐怖し、叫び声を上げながら会場から立ち去った。

 

「ゴン太、オックスをハンターに戻せ!!」

 

 ウォーロックが叫ぶとゴン太は少し手間取りながらもオックスをハンターに戻した。なんとか一命を取り留めたが、当分は戦えそうにない。デリート寸前のオックスを見てゴン太の顔は今にも泣きそうだ。そこにルナとキザマロが駆け寄ってきた。その顔を見るとスバルに激しい怒りがこみ上げてきた。

 

「よくも…よくもゴン太のオックスを!!!」

「スバル!!」

「わかってるよ!何者かはわからないけれど絶対に許さない!!オックスの敵を取る!!トランスコード003!シューティングスター ロックマン!!!」

 

 スバルがハンターを構えると彼の体は光に包まれ、世界を3度救ったロックマンが現れた。

 

 

 

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